ドリル系電動工具の選び方、使い方、アクセサリー【イラスト図解】
初心者、女性でも分かるように図解入れで電動ドリル、電動ドリルドライバー、インパクトドライバー、振動ドリルに共通するポイントを下記に纏めました。
・ドリル系電動工具の種類、構造、違いについて
・ドリル系電動工具の使い分け
・ドリル系電動工具の穴あけ精度
・ドリル用アクセサリー
・電気ドリル ホールソー 使い方
・ドリルスタンドの使い方
・電気ドリル ドリルホルダー 使い方等
DIY工作の参考になれば有難いです。(*^_^*)
ドリル系電動工具の種類
電動ドリルは種類によって、機能に違いがあります。ここで電動ドリルとは、コードレスの充電ドリルや、コードが付いた電気ドリルなどのポータブル型ドリルをいいます。手回しのハンドドリルや卓上型のボール盤に対し、区別して呼ぶことにします。図は電動ドリルの種類と、その機能を分類したものです。
電動ドリルは、ドリルビットに回転力(トルク)を与えて切り進む、穴あけの基本形です。
これに速度調節・トルク調節・逆回転の機能を加えて、ネジを締めることもできるようにしたのが、電動ドリルドライバーです。充電式のものが圧倒的に多くなっています。
構造的には下の図のようになっていて、回転軸をクラッチによってモーターから切り離すことができます。
しかし長いネジを締めるのには大トルクが必要で、充電池のパワーでは消耗が早くなってしまいます。そこで回転方向に打撃力を与えて、ネジ締めの効率を高めたのがインパクトドライバドリルです。
構造的には下の図のようになっています。ドリルドライバーのようなクラッチは無くなっている点です。このため、インパクトドライバーは、よりネジやボルトの締め付け、緩めに特化した工具といえます。
コックリートヘの穴あけでは、回転とともに軸方向に打撃力を与えて進ませます。振動ドリルは、そのための機構を持つています。
こうしてみると回転方向と軸方向の両方に打撃を切り替えできれば、万能ドリルになりそうなものです。ところが両者はまったく違う機構なので、兼ね備えた機種はありません。
また、振動ドリルの回転を止めて軸方向の打撃だけを使うと、コンクリート特有のハツリ作業ができます。これは表面を砕いて欠き取る作業です。電動ドリルは機種によってこれだけの機能があるので、目的にあったものを使うことが大切です。
ドリル系電動工具の使い分け
電動ドリルとそれ以外のドリルと名の付く電動工具は、共通する使い方もありますが、全く違う使い方もあります。ドリル系電動工具の使い分けを一目でわかるようにした表が下表です。
使用用途 | おすすめ電動工具 |
---|---|
木材や金属などへの穴あけに使いたい。 ホールソー・コアビット(コアドリル)を使いたい。関連記事:電動ドリルの正しい使い方 |
電動ドリル |
木材や金属などへの穴あけと、ネジ締めの両方ができる電動工具が欲しい。 小さめのビス締め作業が多い。 タイルの穴あけをしたい。関連記事:電動ドリルドライバーの正しい使い方 |
電動ドリルドライバー |
太いネジの締付けや、硬く締まったネジの緩め作業に使いたい。 コーススレッドの締付けをしたい。関連記事:インパクトドライバーの使い方 |
インパクトドライバー |
ブロックやレンガへの穴あけをしたい。 コンクリート・石材への小口径穴あけをしたい。 木材や金属への穴あけもしたい。関連記事:振動ドリルの使い方 |
振動ドリル |
ブロックやレンガ、タイルへの穴あけをしたい。 コンクリート・石材への小口径穴あけをしたい。 穴あけとネジ締めの両方ができる電動工具が欲しい。 空調配管用の穴をあけるためにコアビット(コアドリル)を使いたい。 |
振動ドライバードリル |
ここまでの使用用途をすべてまかなえる万能機はないの?
(※それぞれの専用機には劣りますが、ある程度の作業はまんべんなくこなすことができます。) |
マルチインパクトドライバー |
コンクリート・石材への貫通穴あけ・大口径穴あけや、アンカーやプラグを施工するための下穴加工がしたい。
関連記事:ハンマードリルの使い方 |
ハンマードリル |
穴あけ精度
狙い通りの穴をきれいにあけたい。つまり「正確な穴」と言う時、どんな要求をしているのでしょうか。材料が木材でも鋼板でも、穴の種類は基本的には「貫通穴」と「止まり穴」の2種類です。貫通穴は径さえ合わせれば、あとはブスッとあけるだけで、あまり神経を使わないでしょう。
いっぽうの止まり穴は、深さを正確に合わせてあけなければなりません。場面によっては「突き出ない程度」という意識で、あけていることもあります。穴あけでは、この要求精度がどのくらいかという点を把握しておくことがポイントになります。
穴あけは、図のように位置、径、深さ、角度で規定されるものです。作業では、無意識のうちに「深さはズレてもいいが、位置は0.5mm以下の精度を保ちたい」というような要求をしています。これを意識的に行うとかなり精度があがります。
一方、例えば50mmピッチの正確な穴があいても、その配列全体がズレてしまっては組み立てが歪みます。このような時には、基準面を設定することで正確な加工ができます。これは寸法を取る時に、いつもそこを零として起点にする面です。
短いメジャーを継ぎ足しながら測ると、寸法が狂うことをよく経験しますが、その誤差を防ぐ考え方です。材料を固定する時も、文字通り、基準となります。
穴あけは、組み立ての前段階の加工であることが多く、精度を求めたくなります。どうもうまくいかないという時は、このような基準面と精度の優先順で規定してみると、原因も整理できて点検や工夫がしやすくなるでしょう。
ドリル用キリ&アクセサリー
ドリル系電動工具が1台あると穴あけができるのはもちろん、各種アクセサリーを利用することでさまざまな用途に使うことができるようになる。
電気ドリルなら問題が起こることはほとんどないが、その他のドリル系電動工具で穴あけをしたり各種アクセサリーを使用する際には注意すべき点がある。また、不可能ではないが、インパクトドライバーで鉄などの硬い材料に穴をあけようとすると、キリの先端が傷むことがあるので、あまりオススメできない。
ドライバードリルの場合は、トルクに制限をかけないドリルモードにする必要がある
インパクトドライバーで軸が丸いアクセサリーを使う場合にはチャックを変換するアダプターが必要
振動ドリルの場合は、コンクリートなどへの穴あけ以外では、必ず振動のないドリルモードにすること。写真はドリルモードの状態
キリなどの軸には円形のものと六角のものがある。どちらでも同じように使える。六角で専用のくぼみのあるものなら、そのままインパクトドライバーで使える
ホールソー 電気ドリル 大きな穴を開ける
パイプを通したりするために大きめの穴が必要になることがある。木エキリでも40㎜弱まであるが、価格が高いし電気ドリルなどの能力の限界を超えることも多い。持つているのならジグソーを使つてもいいが、この程度の大きさだときれいな仕上がりは難しい。
そこで利用したいのがホールソーだ。円筒状のノコギリで、中心にキリが備えられている。これを電気ドリルなどで回転させて使用する。それぞれのサイズ専用のホールソーのほうが信頼性が高く作業しやすいが、それなりの価格だ。ひんぱんに大きな穴あけを行わないのなら、組み立て式のセットでも十分。これなら1000円以下で入手可能です。
電気ドリル ホールソー 使い方
ホールソー中央のキリをマークに合わせる。木エキリ以上に先端が見にくいので注意
位置がずれないようにゆっくり回転させてキリの先端で穴をあけていく
ノコギリの部分が当たり始める時はガタつきやすいので、しっかりドリル本体を支える
ノコギリ部分の側面が強くこすれると過熱してしまうので垂直状態をしっかり維持する
裏側まで貫通させればOK。裏面の穴の周囲のバリを防ぎたければ捨て板を使えばいい
ホールソーならきれいな正円をあけることができる。作業スピードも速い
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電気ドリル 座ぐりドリル・フォスナービット 使い方
一般的な木エキリで一定の深さの穴を作つた場合、底の部分はあまりきれいとはいえない。穴の用途によっては問題ないこともあるが、ボルトの頭を埋め込むような場合、ボルトやワッシャーが底に密着しないので締めつけ力が弱くなる。底が平坦な穴を作りたい時は、座ぐりドリルを使う。
座ぐりドリルの種類としては各メーカーから色々なタイプが販売されている。
メーカー | 座ぐりドリル名 |
KANZAWA(神沢) | 座ぐり錐 |
スターエム | トリプルカッター、ウェーブカッター |
SK | フォスナービットFB |
リリーフ(RELIFE) | 座ぐりドリル |
座ぐりドリル・フォスナービット 使い方 手順
座ぐりドリルは中心部分は通常の木エキリと同じように突出しているが、周囲の構造が違つている
通常の木エキリを使つた右側に比べると左側の座ぐりドリルの穴は中心部分の小さな凹み以外は底が平坦
座ぐりドリルを使えばきれいな仕上がりでボルトの頭やナットを収められる
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ドリルスタンド 使い方
ドリル系電動工具をセットすることで、ドリルの使い勝手を向上させてくれるのがドリルスタンドです、ボール盤のように安定してドリルを上下できるようになるだけのシンプルなものから、傾斜した穴をあけやすくしたり、穴の深さを制限できるものまでバリェーションはさまざま。特定の製品しか装着できないスタンドもあるので購入時には注意が必要です。
ドリルスタンドヘの電気ドリルとキリの装着方法
チャックアダプターの回転軸を電気ドリルのチャックに固定する。キリの装着方法と同じ
穴あけに使用するキリをアダプターに備えられたチャックにセットする。チャックキーを使用
ドリルスタンド 傾斜した穴あけの方法
傾斜した穴をあける際には台座が滑りやすい。固定用ピンを使わない場合はしっかり支える
基本的には通常の穴あけ方法と同じだが、太いキリの場合は最初が入りにくいので慎重に
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電気ドリルホルダーの使い方
電気ドリルを固定して穴あけ以外の作業に活用
ドリル系電動工具で研削や研磨を行うことは可能だが、作業内容によっては工具を動かすより材料の側を動かすほうがやりやすいこともある。また、細かい作業だと電動工具が動かしにくい。こうした状況で役立つのがドリルホルダーです。 ドリル系電動工具をドリルホルダーに装着して作業台に固定すれば、卓上グラインダーのように使うことができる。
電気ドリル ドリルホルダー 使い方手順
ドリルホルダーにシャチホコのように電気ドリルを逆さまに固定する
作業中にホルダーが動かないように台に固定。常用するならビスで固定
砥石やワイヤーブラシ、マルチディスクなどをドリルに装着すれば研磨ができる
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電気ドリル フレキシブルシャフトの使い方
電気ドリルを固定して穴あけ以外の作業に活用
柔軟性のあるシャフトにより、電気ドリルが入らない狭い箇所での作業に使用します。また300~400mmほどの長さがあるため、高い場所や手の届かない場所の締め付け作業にも便利なアクセサリーです、フレキシブルシャフトで回転軸を延長すれば、ハンドグラインダーのような作業も可能です。
電気ドリル フレキシブルシャフト 使い方手順
ドリルホルダーに固定した電気ドリルのチャックにフレキシブルシャフトを接続
フレキシブルシャフトの先チャックに砥石などのアクセサリーを接続
フレキシブルシャフトを自在に動かして自由に研磨を行うことができる。
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電気ドリル アクセサリーを使った研削、研磨方法
回転することで研削や研磨を行う先端工具は数多い。軸つき砥石やワイヤーブラシ、スポンジのほかマルチディスクなどもある。マルチディスクは多羽根ディスクともいい、回転軸に多数の紙ヤスリ状のものが配してある。また、紙ヤスリやウールボンネットを装着するための回転軸を備えたラバーパッドもある。
硬いものから柔らかいものまでバリエーションは非常に多彩だ。これらをドリル系電動工具のチャックに装着すると、面取りや形の修正、サビ落としや塗装の下地処理、磨き上げなどさまざまな作業が行える。
軸つき砥石 使い方例
軸つき砥石を使えば木材の表面を簡単に粗仕上げできる
砥石を使えば金属や木材のバリ取りなどが行える
ラバーパッドにウールボンネット、スポンジバフをかぶせ仕上げレベルの研磨が行なう。
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ネジキャッチ・マグネットキャッチの使い方
ハンドツールのドライバー同様、ネジキャッチ・マグネットキャッチを使うとコーススレッドなどを片手で抑える手間を省くことができる。
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セット内容:段付ビット/プラス2×100mm、4.5丸軸用ネジキャッチ
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透明ガイド付きビット 使い方
長めのコーススレッドを締め込むことは、上級者でも慎重さを求められる作業だが、この透明ガイド付きビットを使えば、コーススレッドの倒れ込みを防止できる。
ドリルガイド 使い方
真っすぐな穴開け加工を補助するドリルガイドのセット。平面だけでなく、直角の角、そして曲面にも対応している便利な商品だ。
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用途:様々な木材への正確な穴あけ
対応機種:インパクトドライバー・電気ドリル
最大加工寸法[角材センター穴あけ]:約73mm角
最大加工寸法[丸棒・パイプ穴あけ]:直径約50mm
丁番下穴キリ、ドリル 使い方
丁番下穴キリ、ドリルは板にあてがうと、中から細いキリが出てきて、穴を開けるしくみ。穴の中心に正確に穴が開けられる、丸棒の中心に、真っすぐな穴を開けることはフリーハンドではかなり難しいが、このガイドを使えば簡単な作業。
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ドリル径:1.9mm
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アマゾンで売れ筋のおすすめ ドリル用アクセサリーです。ドリル用のアクセサリーとしては穴あけ、ねじ締め、研磨・研削、面取り、アタッチメントがあります。
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まとめ
ドリル系電動工具には似たような機能の商品があり、選ぶ時に迷う事が多いですがこれから自分がしたいDIY工作の目的を購入前に良く検討してからの購入を勧めます。
さらにドリル系電動工具のビットセットの種類も多いのでこちらも良く検討してからの購入してください。
ドリル系電動工具のビットセットについては下記の記事が参考になります。
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