【2023年版】初心者 電動トリマーのおすすめ、使い方、選び方、修理

トリマー DIY女子 電動工具

電動トリマーの使い方、選び方【図解】

初心者、女性向けの電動トリマーの入門ガイドとして下記のポイントをメインに解説しています。

・電動トリマーの使い方、選び方

・電動トリマーのメンテナンス、修理方法

・おすすめ電動トリマーの中古品

・電動トリマーのおすすめネット通販商品

 

併せて電動トリマーのアクセサリーとしてのビットの種類、選び方も図解入れで掲載しました。ご参考になれば幸いです。(^_^;)

 

関連記事:トリマー ビットの使い方、選び方【図解】

 

動画 電動トリマーの使い方、選び方

トリマーで掘り下げる時の治具について カッティングボードをつくろう!

 

おすすめ リョービ トリマ MTR-42

Amazon トリマー部門で現在ベストセラー商品です。(現在:2023年8月)

価格: ¥ 4955円

電動トリマーとは

英語: laminate trimmer

トリマーは「飾り面取り」をする工具。ルーターは溝切り」です。しかしどちらを使つても、両方ともできるので選択には迷います。ここでは片手で手軽に使える「トリマ」を解説します。

JISC9745-2-17手持ち形電動工具-安全性において「トリマ」の用語となっている。日本国内主要メーカーのカタログも名称は「トリマ」となっている。

片手で作業することができ、先端に取付けたビットは約3万回転/分、使用できるビットの軸軽は6mmのみである。ルータを小型化したものであるが、刃先の切削深さを作業前に調整しておく必要がある。

 

のみ(鑿)は材料を切削する為のハンドツールであり、トリマーは鑿の電動タイプの工具であり、女性の方でも労力を使わず、容易に切削できます。

関連記事:鑿(のみ)の正しい使い方、選び方、手入れ【図解】

 

*切削系電動工具の共通な内容は下記の記事に詳細に記載しています。

関連記事:切削系電動工具の選び方、使い方、手入れ【図解】

トリマ― 名称

電動トリマーと電動ルーターとの違い

「トリマ」と「ルーター」は機能が似ているので、混同されがちです。「ルーター」の特徴は、両手で持つこと、「溝切り」に重点を置いていること、そして大型では重切削型の太いビットが使えることなどです。

又、重量/消費電力が示すようにルーターはトリマーの3倍近くパワーがあります、トリマーは毎分3万回にも及ぶ高速回転がポイントで、短時間に何度も切削するため仕上がりが美しく、対してルーターは回転数よりもトルクを重視し、硬い材質や深切り時の大きな負荷にも負けない粘り強さが特徴です。

よって使い分けとしては「板」の縁取りや繊細な装飾にはトリマー、力強いルーターは「柱」や「角材」への溝切りに適しています。

トリマーとルーターとの性能差
製品 全長(mm) 重量(kg) 消費電力(w) 回転数(回転/分) ビット軸径(mm) 一回に切り込める溝の深さ(mm)
トリマ 180~220 1.2~1.8 350~550 23,000~35,000 3または6 3~5
ルーター 210~300 3.5~6.0 900~1,450 8,000~25,000 8または12 15~20

 

関連記事:電動ルター

電動トリマーの機能、特徴

トリマーはビットと呼ばれる刃を備えた先端工具を回転させて、木材を切削する電動工具。ビットを交換することで、さまざまな形状の飾り面取りや溝切りを行える。

製品によってはオプションのこともあるが、ベースの角度調整で傾斜した溝や斜めに面取りできるものもある。

手作業での飾り面取りは、不可能とはいえないまでも非常に困難な作業なので、家具などの木工で装飾性を高めたいのなら必需品だ。同様の作業を行える電動工具にはルーターがあるが、トリマーはルーターの能力をおさえて小型化したもの。片手で手軽に扱える。

トリマ― ビット 種類

 

電動トリマーの用途

いちばんトリマーらしい加工は「飾り面取り」でしょう。複雑な断面もビットを選ぶだけで、クラフト的な仕上がりになります。

 

また「溝切り」もできます。これは棚板にガラスをはめたり、板同志の継ぎ手を組むなどの、精度の高い工作に最適です。彫り込み文字でサインや看板を作る場面では、片手で微妙な操作ができます。また続けて同じものを作る時には、テンプレートを型にします。
相しゃくりは床板の継ぎ目などに見られますが、家具に応用したものはできます。切削の量が多いものは、両手で使う「ルーター」のほうが向いています。

単純形状で力を入れた重切削となると、カッターや丸ノコの出番になります。
トリマ― 用途

 

 

電動トリマー ビットの選び方

トリマー ビットの選び方

電動トリマー ビットの種類

トリマに使うビットは、ルーターと共通です。軸径には6 ,8 ,12mmの3サイズがあります。たまたまトリマーのほとんどが軸径6mm専用に作られているため、6mmがトリマービットになります。ちなみに大型ルーターは3サイズとも使えます。

トリマ用の軸径6mmビットでも、図のように種類は豊富です。
大きく分けると溝切り用」と「面取り用のビットがあります。「溝切り用」は先端と側面に刃が付いているビットです。中でも「ストレートビット」は溝を切ったり、削り広げに便利で、出番が多い基本的なビットです。

トリマガイドやストレートガイドと組み合わせて、面取りにも利用できます。また、アリ溝(ダブテール)ビットは引き出しの接合部など、継ぎ手の加工に使われます。「面取り用」のビットは「コロ付きビット」のように、側面だけに刃を持つビットです。

ギンナン面ビットなど、一回の切削で複合的な断面ができあがります。反面、使い道はやや限定されます。コロ付きのタイプをよく使う方には「替刃式」も経済的でよいでしょう。

専用の軸1本に、違う形の刃をいくつも付け替えられるものもあります。変わったところではフラッシュビット。これは主に建具や内装用で、刃のない円筒部分をガイドにして、平らに削るビットです。ビットの種類が多いほど、表現の幅が広がります。しかし例えばギンナン面とヒョウタン面ではどちらかに統一するなど、計画的に使うことが大切です。

トリマ― ビット 種類-選び方

 

更に詳細なトリマー ビットの選び方については下記の記事を参照願います。

関連記事:トリマー ビットの使い方、選び方【図解】

 

電動トリマーの選び方

電動トリマーの選び方

よくある選択として「大は小を兼ねる」的な発想があります。径12mmチャックならすべてのビットが使えるというわけです。これでは賭けみたいなもので、選んだことにはなりません。

用途として飾り面取りがメインであれば「トリマー」、「溝切り」ならルーターが基本的な選択でしょう。

太いビットを使った、深い切削をする場合は大型ルーターに限られます。これは内装工事や大型家具などに必要ですが、やや専門的でしょう。重さで見れば、径12mmのチャックを備えたルーターは5kgほどにもなります。

一方、トリマーで使えるのは軸径6mmのビットだけです。しかし、これも「ビツトの選択」で見たように、種類は豊富です。もし切削が足りない場合は切削回数で補うことになります。こうした削り足す頻度によっては、選択が変わるかもしれません。使いたいビットで機種を選ぶのもひとつの方法でしょう。

トリマーの良さは片手で操作できる手軽さです。重量も2kg弱と、電気ドリル並です。手軽であればこそ出番も多くなります。木工作にはびったりです。ただ、本体の握りが太いのは困ったことです。手が小さい方には、つかみづらいでしょう。その場合は、径8mmチャックの小型ルーターという選択もあります。両手操作になりますが、ハンドルは持ちやすく、軽いタイプになり、扱いがラクです。

この場合コレットコーンの交換で径6mmのビットも使えます。
つまり、手軽さの点でトリマー、または径8mmチャックの小型ルーターがお勧めです。これらにも仕様や付属するガイドなどは細部に違いがあります。使い勝手から言えば、スピンドルロックはビット交換に便利なので、付いていたほうがよいでしょう。また、ビットはどのメーカーにも共通です。インチ規格のビットでない限り心配ありません。

 

電動トリマー 電源

トリマーにはAC電源式(電源コード)のものと充電式(バッテリー)のものがあります。バッテリー式は取り回しがしやすく、電源がない場所に持ち運んで使える一方、連続使用時間に限りがあるといった欠点もあります。家具を作る程度ならバッテリー式、ウッドデッキ作りなどたくさんの木材を削るならAC電源式がベターです。

トリマー AC電源式(電源コード)充電式(バッテリー)

 

電動トリマー ビット軸径

トリマーはさまざまなビットが使用できます、使用頻度が高いのは軸径6mmのビットですので軸受が6mmビットに対応しているものがGOODです。

 

パワー(トルク)   トリマー性能

トルク(単位:N・m)の数値が大きいほど、より固いものを加工でき、より深い・広い加工が可能です、表示がない場合は消費電力(W数)が目安になります、通常 350~550Wです。

パワー(トルク)   トリマー性能

 

 

回転数   トリマー性能

ビットの回転速度で、min-1という単位で表されます。高いほうが早く加工でき、加工面も綺麗になります。

回転数   トリマー性能

 

電動トリマー 便利な機能

多くの有効な機能があれば、安全性が向上したり、加工できる範囲が広がり、より柔軟な創作活動を行う事が可能です。

ソフトスタート機能

ソフトスタートは、その名の通り起動時の回転数が徐々に加速されますので、起動時の反動が少ないので安全に加工がしやすくなる機能、比較的高価な機種についている機能です。

電子制御機能

トリマーの回転数は基本的に固定式、しかし、この電子制御機能付きの機種はその回転数を一定に抑えるように機能するため、一定の回転数による加工が可能となります。その為、加工面が綺麗に仕上がります、木材の節などの硬い箇所での切削に適しています、比較的高級機種に搭載。

昇降機能付き固定ベース

固定ベースはルーターでは標準的にセットされています、トリマーでも一部の機種ではセットで販売されていて、人気があります、トリマーやルーター本体とは別のオプション商品で、着脱が可能です。

変速機能

大型のルーターでは標準的に付いている機能です、そして、この回転数を調整できる事で、騒音を抑えたり、焼け付きを抑えたりする事が可能です。

トリマーでは比較的高級機種にのみ搭載されています。

 

電動トリマー アフターサービス

プロ用の電動工具は「アフターサービス」が重要です。

内部の金属部品は少しずつ摩耗し、内部の電子回路も経年変化で劣化し壊れたりします。すぐ修理対応してくれるか、修理金額はどれくらいになるのか、すぐに見積もりを出してくれるのか等を選ぶ前に検討してみてください。

アフターサービス 電動工具

アフターサービス トリマー

 

おすすめ 激安 電動トリマー ランキング 比較サイトの賢い使い方

電動トリマー ランキング 比較サイト

電動トリマーの選び方の解説をしましたが初めて電動トリマーを購入する初心者には難しい内容と思います。

しかし、DIY初心者が自分が欲しい電動トリマーを選ぶ時、役に立つサイトがランキング 比較サイトがあります。

比較サイトを活用することにより電動トリマーを初心者でもミスせずに手頃な価格で性能が良い製品を手に入れることができる。

そして、自分自身で価格.com、mybest、比較.com、最安値.com,Best one等の比較サイトを確認し、価格&性能を比較すれは本当に自分が求めている電動トリマーが見つかります!!

しかし、電動トリマーを購入する際に役立つ比較クチコミ・ランキングサイトですが、比較サイト間での使い分けをしていますか?

又、評価、口コミをそのまま、信じて購入していませんか?

電動トリマーを購入時に多く利用されている「価格.com」「比較.com」「最安値.com」そして「my Best」「Best one」それぞれの特徴と購入時のポイントを解説します。

現在のおすすめ電動トリマーの上位のランキングと価格がすぐに分かり、賢い買い物ができます。

 

「価格.com」おすすめ 電動トリマー ランキング

レビューやクチコミ掲示板の投稿は価格.comのスタッフが全件目視でチェック

2023年8月現在の「価格.com」の電動トリマーの 人気売れ筋ランキングは下記のとおり、画像をクリックすると最新版が確認できます。

「価格.com」おすすめ 電動トリマー ランキング

 

「比較.com」    おすすめ 電動トリマー ランキング

「比較.com」はAmazon・楽天市場・Yahooショッピング等 ネットショップの通販最安値比較・検索サイト です。

2023年8月現在の「比較.com」の電動トリマーの 人気売れ筋ランキングは下記のとおり、画像をクリックすると最新版が確認できます。

「比較.com」    おすすめ 電動トリマー ランキング

 

電動トリマー おすすめ ネット通販サイト 価格比較

トリマー おすすめ ネット通販サイト 

アマゾン、Yahoo!ショッピング、楽天の現在の売れ筋のトリマー 人気ランキングです。

2023年 アマゾン ランキング  おすすめ 電動トリマー

アマゾンのおすすめ トリマー ランキングです。一時間毎に更新されます。最新のランキングが知りたい方は画像をクリックして下さい。

trimer1

2023年 Yahoo!ショッピング  ランキング 電動トリマー

Yahoo!ショッピングの売れ筋トリマー ランキングは下記のとおり。最新のランキングが知りたい方は画像をクリックして下さい。

2023年 おすすめ 楽天ショップ ランキング 電動トリマー

楽天ショップの売れ筋 トリマー ランキングは下記のとおり。

最新ランキングが知りたい方は下記リンクをクリックしてください。

楽天ショップ ランキング 電動トリマー

 

電動トリマー 中古品 フリーマーケット 比較

電動トリマー 中古品 フリーマーケット

最近のトリマーは信頼性に優れているので1~2年落ちの中古品でもまだまだ使用できる、但し 海外製は信頼性が落ちるが日本製は大丈夫

楽天、ヤフオク、メルカリでも激安な日本製トリマーが販売されている。

トリマーの中古品はヤフークション、工具を高額で買い取ってくれる工具男子 等の業者で販売しています。

ポイントはメールでの取引している業者を選び、他業者と比較して価格、中古程度、保証期間等を確認する事です。

決して安物買いの、銭失いをしないこと。

 

ジモティー  電動トリマー 中古品

最近、TVのCMも放映している中古あげます・譲りますのネットのフリマ、ジモティー、やはり地元で中古を買えるのは便利。

ジモティーでは、トリマーをはじめ様々な商品で無料や激安格安販売の情報を多数掲載しており、最安値のお得な商品を見つけることができます。単品だけでなくセット用品の情報も充実しており、また中古品やリサイクル用品だけでなく、未使用新品アイテムも安くお求めいただけます。

画像クリックでリンクします。

 

ヤフオク! 電動トリマー 中古

ヤフオク!は、お店にないものも見つかる、買える 日本最大級のネットオークション・フリマアプリです。

ヤフオク! トリマー  中古⇒ 検索結果

クリックすると最新版がわかります。

 

メルカリ 中古品 電動トリマー

メルカリ」は、スマホから誰でも簡単に売り買いが楽しめるフリマアプリです。

クリックすると最新版がわかります。

メルカリ 中古品 トリマー

楽天 中古品 電動トリマー

楽天市場では格安、激安の中古品トリマー を販売しています。

下記リンクは楽天が販売している激安 中古品、クリックすると最新版がわかります。

中古 トリマ 楽天

中古 トリマ 楽天

 

オークファン  電動トリマー 中古

日本最大級のショッピング・オークション情報サイト、オークファン。
ヤフオク!、Amazon、eBay、フリル、楽天など国内外のサイトに幅広く対応し、
幅広い月額サービスで物販初心者から物販事業者までサポートしています。

現在の中古の価格相場も簡単に調べられます。

電動トリマー おすすめのメーカー 価格比較

電動トリマー おすすめのメーカー 価格比較

 

おすすめ リョービ(RYOBI) トリマ TRE-40 軸径6mm 628001A

Amazon’s Choice商品です、すぐに発送ができて、評価が高く、お求めやすい価格。

 

おすすめ マキタ(Makita) 充電式トリマ18V(本体のみ) RT50DZ

Amazon’s Choice商品です、すぐに発送ができて、評価が高く、お求めやすい価格。

 

おすすめ BOSCH(ボッシュ) パワートリマー PMR500

Amazon’s Choice商品です、すぐに発送ができて、評価が高く、お求めやすい価格。

 

電動トリマーの使い方

電動トリマーの使い方

トリマー使い方① ビット交換と切削深さ調節

トリマーで切削する操作は、取り付けるビットやガイド、ベースの種類によって、かなり変わります。そこで、操作は後の「使い方」で種類ごとに解説することとし、ここでは代わりに、切削前に必要な「ビット交換」と「調節」を見ます。

ビット交換では、まず電源プラグを抜いてから、ベースを外して本体を取り出します。コレットチャックは、六角ナット2個の締め合わせです。それぞれのナットにレンチをかけて緩めれば、ビットは抜けます。スピンドルロツクが付いたタイプでは、ピンを押して「回転止め」にし、レンチでナットを緩めます。

ビットを固定する時は15mm以上くわえさせ、振れ回りを防ぎます。またビットがない状態で締め付けるのは、中のコレットコーンを歪めるもとになります。

次にベースを取り付けて、「切削深さ」を調節します。これはベースから突き出すビットの量です。ベースの固定ネジを緩めて、本体を作業台に立てます。この時のベース位置を目盛りで読みます。

そこをゼロとして、必要な深さの目盛りまでベースをスライドさせて固定します。実際には足し算するか、または目盛りを数えることになります。
出番が多いストレートビットなどでは、幅の広いスチール尺で直読しても構いません。

トリマ― ビット交換

トリマーの使い方② コロ付ビットでの飾り面取り加工

飾り面取り」はトリマーの代表的な加工です。図のような複雑な断面形状も「コロ付き
ビット」で1回に切削できます。これを例に削ってみましょう。

トリマ― コロ付 ギンナンビット
トリマーでの加工はならい切削が基本です。これは定規をたどって刃を送ることを言います。この場合、板の端が定規で、コロは定規をたどるガイドです。板に対しては、常に密着させることが大切になります。 トリマーは図のように片手で本体をつかみます。

下へ押し付ける力7割、ヨコヘ進む力3割の配分ですジグソーの要領とやや似ています。
面取りの場合は、ベースが半分しか板に載らないので傾きやすく、もう片手を添えて補うのもよい方法です。

ベースの端を板に置いてから、スイッチを入れます。起動の際の反動に備えるためです。そしてビットを板にゆっくり近づけます。ややヨコに進み、コロが本端に届いたら、そのままコロを当てて、ゆっくり一定の速さで進みます。

進む方向は、刃が切りクズを出す側です。言い換えれば、回転するビットが、下から材料をすくい上げる削り方です。こうしている限り、安定して切削できます。逆向きでは、板にかじりついてあばれます。本体がはねたり、板が飛ばされるので避けます。結果として外周は左回り、内周は右回りになります

 

トリマ― コロ付 ギンナンビット2

 

トリマーの使い方③ ガイドでの飾り面取り加工

コロが付いたガイドはトリマ ガイドです。コロの位置を工夫すれば、既製ビットだけではできない断面形状も可能です。当然ながら、ビットはコロのないものを選びます。図はサジ面ビットで削った断面形状です。

トリマーガイドでの飾り面取り加工2
実際のトリマーガイドはもっと複雑な形で、下の図のようになっています。これを取り付けて調節することは、切削時の刃物の位置関係を構築していく作業です。

 

ひとつずつ正確に設定して、積み上げていく気持ちが大切です。取り付け・調節の手順は(1)ビットの深さを調節する、

(2)トリマ-ガイドを付けて、コロの高さを調節する、

(3)コロのヨコ方向の位置を固定する、の順です。
これは本体を幹に例えれば、枝先へ向かう順になります。
ビットの深さは切削形状の基準になります。正確に調節したら、次はコロの高さを決めます。木端の「ならい面」は切削面のすぐ下に設定することが多いでしょう。ここにコロを合わせます。多くの場合は、単にビット先から1mm離した位置でコロを固定します。本体はやりやすい向きにして作業してください。

次にコロのヨコ方向を調節ます。これは「ならい面」から奥の、板の削り量を設定することになります。コロの固定ネジを緩め、調整ネジでコロとビットとの間隔を決めます。一方で、ビットの切削能力はビット径(軸径ではなく、刃の部分の径)の半分が限界です。これより多い時は、2回に分けて削ったほうが安全で滑らかにできます。位置決めしたら、固定ネジを締めてセット完了です。

トリマーガイドでの飾り面取り加工
トリマーの進め方は上記「コロ付ビットでの飾り面取り加工 」とほぼ同じ要領になります。違う点は、ビットの回転中心とコロが離れていることです。そのため、曲線をたどる時は、ジグソーのように、本体の向きも曲線に付き合っていかなければなりません。とくに小さな曲線では、削り量が変化しやすいので気を付けましょう。

面取りが板の外周にわたる場合、ひと回りした後で、もとの断面と一致しないことがあります。たいがいは固定ネジの緩みか、またはベースの密着不足が原因です。逆に、これらに気を付けるのがコツとも言えます。

トリマーガイドでの飾り面取り加工3

 

トリマーの使い方④ ストレートガイドでの溝切り

トリマー-ストレートガイド 溝切り「ストレートガイド」は板の端に平面板を当てて使うガイドです。広いガイド面で、安定したならい切削ができます。また調節の幅が大きいので、板の端から離れた平行溝でも切れます。
図のような溝を加工してみましょう。

まず通し溝を切ってみます。ビットは「ストレートビット」を選んでチャツクに取り付けます。この場合、一度に削れる深さはビット径の半分程度が目安です。このビットに対して、ガイド面を設定します。

板の端から溝までの寸法を当てはめて、ストレートガイドを固定します。こうして調節ができたら、ストレートガイドとベースを板に当ててスイッチON。ビットは板の外です。回転が上がったら、ビットを板に当ててゆっくり切ります。進める速さはビッ卜の回転が落ちない程度です。この場合、刃の幅いっぱいを使っているので、進む方向は左右どちらでも自由です。ガイドが板から離れないようにしっかり保持しましょう。ビットが板を通過したらスイッチを切ります。

次に「止まり溝」。これは切り始めが重要です。切り始め箇所の真上にビットがくるように構え、ストレートガイドを板に当ててスイッチを入れます。そしてビットを降ろし、ベースが当たるまで穴をあけます。これを「プランジング」と言います。そのまま溝を切っていき、切り終わりはスイッチを切ってからビットを抜きます。ビットが回ったままでは、余計な部分まで切ってしまいます。

溝幅を広げる場合は、ならい面より遠い側から始めます。そして順にストレートガイドの調節幅を狭めていけば、安定した切削ができます。この時は、刃が板をすくいながら切る方向に送ります。

トリマー-ストレートガイド 使い方

トリマーの使い方⑤ フェンスでの溝切り

今度は板の外形に関係なく、真ん中に溝を掘る場合です。直線部分はベースをフェンスに当てて切削します。フェンスは、真っすぐであれば端材で充分です。

トリマー-ストレートガイド 溝切り

まず溝を墨付けして、そこから幅を取ってフェンスの位置決めをします。幅は、刃の外側面と、ベース端部の間の距離と同じです。この寸法で溝の外側に平行線を引きます。ベースは長方形になっていることが多いので注意しましょう。線に合わせてフェンスをクランプ止めにします。これで準備ができました。

トリマー フェンス 位置決め
正確に寸法を移すのは気を使うものです。代わりに、直線の内側に小さな試し穴をあけるのも実際的な方法です。ビットを差したまま、ベースの縁に線を引けば、そこがフェンスの位置です。この場合の穴は4箇所あけます。

 

固定されたフェンスに、ベースを押し付けて直線部分を切り進みます。それが終わると、曲線部分はフリーハンドでの操作になります。しかし、刃の幅いっぱいを使って切るのは、コントロールが難しいものです。

板は年輪ごとに硬軟をくり返すため、つい力が余ってしまいます。それよりは、墨線から少し離れた内側を切ってから、軽い力で削り広げたほうが無難です。そして残った中央部は、ベースをよく安定させて、刃のすくい方向に送って削ります。

トリマーの使い方⑥ テンプレートガイド 切り抜き

トリマーは溝切りだけでなく、切り抜くこともできます。テンプレートガイドは図のような円盤です。テンプレート(型板)を使って、何枚も同一形状を作る時に使います。同じことは、板を何枚も重ねてジグソーで切ってもできます。違うのは、切り口が滑らかなこと。ちょうど、カンナをかけた面と同じです。

トリマー テンプレートガイド 切り抜きテンプレート ガイド

テンプレートガイドを使ってみましょう。取り付けは図のように、ベースの中心にテンプレートガイドを置いてネジ止めします。ベースの下には3㎜ほど突き出ます。これがガイド面です。テンプレートは厚さ4㎜ほどの板をジグソーや糸ノコ盤で切り抜いて用意しましょう。ビットはストレートビットが適当です。

テンプレートと板はズレないようにクランプで固定し、下にはバルサなどの軟材を入れます。最初の挽き口としてあける穴は、切り線上を避けます。そのためには、テンプレートに導入路を設けておきます。切り抜いた形は、その部分が出っぱりますが、後でヤスリで削り取ります。テンプレートに沿って進み、一周したらスイッチを切ってビットを抜きます。

おすすめ トリマー参考BOOK

 

動画 おすすめ トリマの使い方

 

 

電動トリマーの安全対策

電動トリマー キックバック防止

キックバックとは工具の刃が材料に食い込んで動かなくなり、その反動で作業者に勢いよく跳ね返る現象を言います。電動工具でけがをする理由の上位に入るもので、注意が必要です。

キックバックを防ぐには次の点に注意作業をしてください。

刃の位置だし

刃を出しすぎないこと、深く掘りたい場合には数回に分け、一回あたりの削る量を少なくします。3mm以下がGood。

ガイド使用

ガイドやジグを使用し跳ね返りを防止します、材料もきちんと固定する。

作業タイミング

回転させて、十分に回転数が上がってから材料に当てるようにしましょう。
工具を扱うときの基本の安全対策は下記です。

 

電動トリマー 安全保護メガネ

トリマー作業中に木片、折れたビットが飛散して眼に飛んで怪我しないように、使用する時は必ず安全メガネを着用してください。

トリマーの安全対策

 

関連記事保護メガネの正しい選び方、使い方

電動トリマー メンテナンス、修理、故障

トリマーの故障で多いのは異物、ゴミによる接触不良、異音等です。

作業後のメンテナンスを忘れずに、故障が発生した場合は一度、分解掃除するのが一番、簡単な修理方法です。

廃棄する前に一度、試してみてください。

下記はその一例です。

電動トリマー 異音が発生

現象:『キーキー』という異音を発生する。

原因:

ギヤ部に異物付着

修理、対策:

分解掃除は効果がある方法です。

トリマー 分解 修理

 

電動トリマー 電源が入らない

現象:モーターが回転せず

推定原因:

①カーボンブラシが減っている。

②電源スイッチの故障等

 

修理、対策:

カーボンブラシの交換。

電源SWの清掃および交換

カーボンブラシの交換方法は下記の動画が参考になります。

動画【かんたんモーター修理】火花の出る電動工具はブラシ交換だけで直るのか?

 

 

 

電動トリマー アクセサリー、ベース

アマゾンの売れ筋のトリマー アクセサリーを知りたい方は下のが画像をクリックしてください。

マゾンの売れ筋のトリマー アクセサリー

アマゾンの売れ筋のトリマー アクセサリー

 

まとめ

電動トリマーの製品は各メーカーから色々な機能が付いているんモノが販売されております、ベースプレートが傾くタイプ、ビット位置を微調整出来る等色々ありますので自分の目的の作業に適しているモノを選びましょう、特にトリマーは手持ち作業が多いため、グリップの握りやすさも重要です。

ホームセンターなど実際の商品が確認できる場合には、グリップの太さやベースプレートの調整具合など実際に手に取って自分に合った物を選んで下さい。

 

最期に切削系電動工具の共通の選び方、使い方、手入れについてポイントを下記の記事に記載しました、参考にしてください。

関連記事:切削系電動工具の選び方、使い方、手入れ【図解】

 

 

 *トリマ工具の選び方、使い方、手入れについては下記の文献に更に詳細な内容が記載されています。

参考文献:
1.DIY工具選びと使い方 著者:青山元男 ナツメ社
2.DIY 道具の便利手帳 監修:西沢正和 大泉書店
3.電動工具 徹底利用術 著者:荒井 章