ノコギリの正しい使い方、選び方、手入れ

ノコギリ イラスト2

のこぎりとは?

電動ノコギリに対して手で扱うノコギリは手ノコや手びきノコという。大工道具のノコギリといえば、従来は両側に刃のある両刃ノコギリ(両刃ノコ)だったが、現在では片側だけに刃のある片刃ノコギリ(片刃ノコ)が増えている。しかも、切れ昧が悪くなってきたら目立てという作業で直せるが、手間も費用もかかるため替え刃式ノコギリが増えている。
また、従来は折り込みノコギリ(折り込みノコ)といえば植木用のものが中心だったが、現在では大工用にも広がりを見せている。なお、手ノコには他にも細工切りをする糸ノコ、木材以外の材料を切る金切りノコなどがある。

英語:handsaw

ノコギリ名称

ノコギリ-名称

ノコギリの刃 |ヨコ挽き刃|ヨコ挽き刃

ノコギリの刃には木の繊維の方向に使う縦びき刃と繊維を断つ方向に使う横びき刃がある。両刃ノコなら両方を備えてるが、片刃ノコはどちらかを選択することになる。ただし、縦びき刃で横びきするのは困難だが、横びき刃で縦びきしても多少作業性は悪くなるが、使えないことはない。

ヨコ挽き刃

ヨコ挽き刃

タテ挽き刃

タテ挽き刃

また、替え刃式なら塩ビ用や竹用のノコ刃への交換も可能だ。
銅つき(導突き)ノコギリ、よ非常に薄く刃の目が細かいもの。背金という金属が補強のために刃の反対側につけられている。作業は遅くなるが、精密に切ることができる。

ノコギリ柄

手ノコの柄は木製か、これに籐を巻いたものが多かったが、最近では樹脂製のものもあり、ゴムなどで滑りどめがほどこされたものもある。また、真つ直ぐではなくピストルのようなガングリップも登場してきている。

ノコギリ柄

ノコギリ柄

ノコギリの種類と用途

図に代表的なノコギリを示しました。いちばん普及しているのが『替刃ノコ』です。刃が切れなくなったら、目立てをせずに刃を交換する方式。ワンタッチで交換でき、すぐに新品の切れ味が得られるので、プロにも人気があります。硬質な刃が備わっていて、切れ味そのものも優れています。片刃のノコなので、タテ挽き用とヨコ挽き用は別々のノコです。実際には後者がよく使われます。

ノコギリ種類

ノコギリ種類 画像出典先:.道具の徹底使用術  著者:荒井章 山海堂

両刃ノコ | 大エノコ

「両刃ノコ」は1枚の幅広いノコ身にタテ挽きとヨコ挽きの刃を設けたものい昔から「大エノコ」とも呼ばれ、貫禄があるノコです。加工材が多くなって、夕テ挽きをする機会が少なくなり、一方では目立てを受け付ける店が減っていることから、だんだん使われなくなってきています。ここまでは一般的な木工作業用で、板を効率よく真っすぐに切るためのノコギリです。

両刃ノコ

両刃ノコ

胴付き(導突き)ノコ

「胴付き(導突き)ノコ」は薄いノコ身に補強板を付けた、精密切断用のノコ。

刃は細かく、切り口や挽き具合がともに滑らかです。ヤスリをかけにくい細部の加工では、そのまま仕上げ面にできます。挽く時にはノコが躍らないので、板を押さえながらの片手操作も可能です。ノコ身は薄く、精密な細工に適しています。
例えば2ミリ幅の切断も可能。切りしろが充分に取れない場合、そのまま切っても誤差はわずかです。長い切断では、背金が切り口に当たるので不向きです。

胴付き(導突き)ノコ

胴付き(導突き)ノコ

ノコギリ胴つき

ノコギリ胴つき

アゼ挽きノコ |畦挽き鋸

「アゼ挽きノコ」は溝を切るためのノコ。刃が丸く配列されていることと、首が長いのが特徴です。板の途中から切り始めて、角窓を切り抜くこともできます。
この場合でも挽き穴は不要です。タテ挽き目とヨコ挽き目が付いています。

畦挽き鋸

畦挽き鋸

回し挽きノコ

「回し挽きノコ」は曲線状に切ったり、円を切り抜くためのノコ。細長いノコ身が特徴です。狭いすき間から、奥のほうの部材を切る場面でも使われます。

廻しびきノコギリ(廻しびきノコ)は、手動のジグソーといったところ。
同じような使い方もできるが、手作業であるだけに手間と時間がかかる。現在、廻しびきノコが活用されているのは電気工事や配管工事。宕旨ボードや合板の壁にコンセント用やパイプ用の穴をあけるのに使われる。すでに施工された壁の場合、ジグソーでは作業が難しいが、廻しびきノコなら垂直面でも問題なく作業できる。

一般的な手ノコは引く時に切れるが、廻しびきノコには押し切りタイプもある。壁を切り抜く時、押し切りなら切りクズが壁の内側に落ちるので、室内を汚さずにすむ。
また、先端がキリのように使え、ガイド穴を別の工具であける必要がないものもあり、ツッキリソーと呼ばれる。

回し挽きノコ

回し挽きノコ

廻しびきノコギリ

廻しびきノコギリのタイプ

廻しびきノコギリ 使い方

廻しびきノコギリ 使い方

廻しびきノコギリ 使い方1

四角く切り抜くのであれば最初にドリルなどで角の部分にガイド穴をあけておく。

廻しびきノコギリ 使い方2

廻しびきノコギリ 使い方2

穴にノコギリを入れ墨線にそって切つていく。石膏ボードなら簡単に切れる。

廻しびきノコギリ 使い方3

廻しびきノコギリ 使い方3

切り取つた石膏ボードを壁の内側に落とさないように注意して作業する。

廻しびきノコギリ 使い方4

廻しびきノコギリ 使い方4

写真ではわかりにくいが、押し切りタイプのものなら切りクズが向こう側(壁の内側)に落ちるので、室内側が汚れない。

折込みノコ |剪定ノコ

「折込みノコ」は、携帯のために刃を折りたためるタイプ。植木の「剪定ノコ」によく見られますが、この生木用とは別に、木材用として「仮枠ノコ」の名前で呼ばれます。脚立で上る高所作業や、出掛けた先での作業には安心して持ち歩けます。こうした使い方の違いがさまざまな形の違いとなって表れています。

折込みノコ

折込みノコ

替え刃ノコギリ |薄刃

替え刃式ノコの脱着部分の構造は規格が統一されているわけではない。パイオニアであ
るゼットソーの方式に準じているメーカーが多いが、まったく互換性のない方式もある。

替刃ノコギリ

替刃ノコギリ

ノコギリ-用途 種類

ノコギリ-用途 種類

のこぎりの仕組み、原理

ノコ刃の形に注目してみましょう。大別すれば、「タテ挽き目」「ヨコ挽き目(=江戸目)」「イバラ目(=バラ目、茨目)」に分類されます。

ノコギリ刃の形

ノコギリ刃の形

「タテ挽き目」は単純な三角形を連ねた刃です。これにアサリが付いています。
アサリとは、刃を互い違いに倒した構造。切った板の切り口に、ノコ身が締め付けられるのを防ぎ、いつも軽く挽くことができます。タテ挽きは、板の繊維と平行にすくい取る切り方になります。この刃の端面は直角で、ちょうどノミを立てて引っかくのと同じ原理で切ります。

繊維白体を切らずにすむので抵抗が小さく、その分だけピッチや刃形も大きく設定してあります。しかし全部が均一の刃ではなく、元刃から先刃に向かって、しだいに大きくなります。これは大きな刃が切り口に階段状のキズを付けるのを防ぐしくみです。また挽き始めにノコがあばれないように、小さい元刃から当てるための工夫です。

タテ挽き ヨコ挽き

タテ挽き ヨコ挽き

「ヨコ挽き目」は三角形の端面を斜めにした鋭角の刃です。ナイフを立てて引く原理で、繊維を直角に裁ち切ります。先端には上目を設け、刃が板へ深く食い込んだり、ノコ身が躍るのを防いでいます。全体に一定の小さな刃形で、滑らかに挽く刃。胴付きノコもこのタイプです。ヨコ挽き目は専用の刃なので、タテ挽きをすると、糸状の繊維を刃の間にかかえ込んでしまい、よく切れません。
「イバラ目」はタテ挽きとヨコ挽きの混合型。タテヨコともに、そこそこ切れます。切りクズの排出がよいので、主に生木の切断に使われる、剪定ノコなどがこれです。回し挽きノコも円を切るので、タテヨコに使えるこの刃です。回し挽きノコには製品によってアサリのあるものとないものがあります。
どのタイプの刃にも、配列の前後端には見当刃とアゴ刃があり、刃が欠け落ちるのを防いでいます。そしてタテ挽きヨコ挽きとも、刃が直線に並んだ先を延長すると柄尻に向かっています。これは挽く時に、刃が木材へ食い込む力と引っぱる力を合成して、バランスがとれるしくみです。回し挽きノコ、アゼ挽きノコなどは例外になりますが、それは手で刃を押し付ける力を自由に加減したいための構造です。なお、折込みノコには仮枠作業ノコのヨコ挽き目と、剪定ノコのイバラ目があります。ノコ全体の形が似ているので、よく見分けましょう。

ノコギリの選び方

電動ノコギリがあっても、1本ぐらいは手ノコもほしいもの。ちょっと端を落としたいといっ時に、わざわざ電動ノコギリの準備をするのは面倒だ。片刃の替え刃式で横びき刃で長さ265㎜前後のものを選んでおくのが無難だ。収納の面も考えると折り込みノコが有利。刃をかえれば庭木の枝打ちにも使える。

一般的な木工や室内の修理の場面では、替刃ノコのヨコ挽きがあればたいがいは間に合います。精密な工作が多い方は、これに胴付きノコがあれば使い分けが利きます。両刃ノコであれば、目立てを引き受けてくれる店を探して、そこで購人するのが実際的です。このほかのノコは、必要になってから揃えましょう。

替刃ノコは、同じ柄でタテ挽き刃もヨコ挽き刃も共用できます。同じメーカーであれば、取付部分は共通です。ただ胴付きノコは、背金が必要なので専用の柄になります。胴付きノコも、使う頻度が高ければ替刃式が便利です。

替刃の組み合わせ

替刃の組み合わせ

替刃にはサイズがあります。ヨコ挽き刃では8寸目と呼ばれる刃渡り250ミリがお勧めです。これは大きさ自体も手頃ですが、刃のピッチも小さめで挽きが滑らかです。小さな部材は片手で切ることも多いので、ノコが躍らないのは助かります。逆に大きな材料を効率よくこなすには刃渡り265ミリが適します。これは両手でグイグイ切るタイプです。この250か265ミリあたりが手頃なところです。
特殊な用途ではアゼ挽きノコも便利です。もともと小ぶりで刃渡りは100ミリまでです。長い溝を切るには100ミリ。窓抜きには60ミリを使います。これらの作業はルーターやジグソーなどの分野ですが、作業量が少なければ手ノコでも充分です。
回し挽きノコは、急な力-ブでも切り口に挟まれないことが最優先。アサリが大きく広がったもの、厚手で折れにくいものを選びます。

ヨコ挽き刃の仕様 (mm)

刃渡り   ピッチ
7寸目 225 1.2
8寸目 250 1.4
265 265 1.75
300 300 2.15
仮枠333 333 2.8

ノコギリの定番&逸品 |メーカー 価格比較

シルキー TETU24 240 700-24   |Silky  ユーエム工業

刃、ハンドルすべてのパーツを鉄で作った折り込みノコギリ。刃は替刃式を採用。リサイクル性、デザイン性に優れている。

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シルキー TETU24 240mm(本体)(700-24)
価格:1380円(税込、送料別)

シルキー ゴムボーイ 210mm No.121-21|Silky ユーエム工業

鏡面研磨仕上げ(アサリなし刃)により、綺麗な切り口と強靭な刃先を実現、スチール一体型ハンドルをゴムにインサートしたゴムハンドルは、あらゆる条件下でも滑らず、剛性感にあふれるハンドルは持ち易い。

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(ポイント3倍)シルキー ゴムボーイ 210mm No.121-21
価格:2579円(税込、送料無料)

ゼットソータックイン240大工目|ゼットソー 岡田金属

アルミ大キャストのボディーにエラストマー樹脂のグリップを装着した折り込み鋸、コイン一枚で着脱が可能な替刃式を採用。

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Z ゼットソー タックイン240 大工目 18004
価格:2198円(税込、送料別)

Z ゼットソーIII 265mm 本体 15075|ゼットソー 岡田金属

精密横挽き用の刃を備え、滑らかな切り口を得ることができる、刃の交換はもちろんゼットソー方式で、交換の際には工具は不要。

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(ポイント3倍)Z ゼットソーIII 265mm 本体 15075
価格:1724円(税込、送料無料)

Z ゼットソー ピストル265本体|ゼットソー 岡田金属

滑りにくいピストル型の柄を採用、振り幅がコンパクト、狭いところでの切断に適している。

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レザーソー 薄刃 180mm No.290|RAZORSA レザーソー工業

小回りが効くコンパクトな商品、板厚0.3ミリの薄い刃を長い背金で指示、切り口が綺麗である。また、穴加工にも対応した先端部をもつ、使い勝手が良いノコギリ。

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【ポイント3倍】レザーソー 薄刃 180mm No.290
価格:1514円(税込、送料無料)

レザーソー Select 250 樹脂|レザーソー工業

本体はアルミダイキャスト製で工具不要の替刃交換方式を採用、抜き差しが容易な専用オートロックケースが付属。

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アマゾン 人気 ノコギリ

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