ディスクグラインダーの刃・砥石は、切断、研削、研磨の用途によって選ぶ製品が異なります。この記事では、金属用の切断砥石と石材用のダイヤモンドカッターの違い、外径・穴径・最高使用回転数の確認方法、作業別の製品例と安全上の注意点を解説します。
DIY工作のご参考になれば幸いです。(^_^;)
【2026年版】ディスクグラインダーの刃・砥石のおすすめ
2026年のおすすめは、作業別に刃を選ぶ方法です。鉄やステンレスの切断にはニューレジストン「ジャーンカット」、金属のバリ取りや研磨には日本レヂボン「スーパーレヂテクマSRT」が候補。コンクリートやタイルには、対象材に合うダイヤモンドカッターを選びます。購入時は本体に適合する外径・穴径・最高使用回転数と、切断用カバーの要否を確認してください。通販の順位や価格だけで選ばず、メーカーの用途表示を優先しましょう。
ディスクグラインダーの刃・砥石とは?
ディスクグラインダーで「研磨」「研削」「切断」作業を行う場合に本体に取り付ける円盤状の工具には、研削砥石、切断砥石、研磨ディスクなどがあります。用途に合うものを選びます。
グラインダーの刃・砥石は大きく分けて、3種類に分類できます。
- 研磨用のディスク
- 研削用の砥石
- 切断用の砥石
用途によって適切な刃が変わるため、注意が必要です。

「研磨」「研削」「切断」の違い
研磨用ディスクとは?
研磨用の刃(砥石)は紙ヤスリのように表面がザラザラしており、研削もできます。
使用されている材質は、大きく分けて以下の2種類です。
- アルミナ(酸化アルミニウム)系
- 炭化ケイ素系
アルミナや炭化ケイ素を、結合剤で固めたものが砥石です。素材による使い分けは、以下の表を参考にしてください。
| 金属加工 | アルミナ系の砥石 |
|---|---|
| 金属以外の加工 | 炭化ケイ素系の砥石 |
加工したい素材に合わせて刃を選ぶと、効率よく作業が行なえます。
研磨用ディスクの種類
研磨用は磨く作業に特化しており、グラインダーに取りつけて使用できるものは下記のような刃があります。
- 研削砥石
- オフセット砥石
- 多羽根ディスク(マルチディスク)
- ワイヤーブラシ
- バフ(フェルトディスク)
研削砥石はもっとも一般的な刃で、金属の研削ができます。

切断用砥石とは?
切断用の砥石は、石材、金属を切断する際に使用します。 切断しやすいように薄く、1mmから2mmの厚みになっているものが主流です。
切断用の砥石は硬いものに使える「ダイヤモンドカッター」があり、コンクリートやレンガの切断も可能です。
ダイヤモンドカッターの種類
コンクリートや石材には、対象材に適合するダイヤモンドカッターを選びます。金属の切断には、金属用の切断砥石を選びます。両者は用途と構造が異なります。
きれいな切断面に仕上げたいときは、薄い砥石を使うと良いです。反対に厚めの砥石は耐久性に優れています。
刃の形状には、
リムタイプ、セグメントタイプ、ウェーブタイプ
の3種類があります。
リムタイプは刃先にスジがなく、基盤にも切れ込みが入っていないダイヤモンド焼結部分が均一になっているタイプで、切れ込みが入っていないため切断面は非常にキレイですが、切れ味は、セグメントタイプやウェーブタイプに比べると悪くなります。
また、切れ込みがないので冷却効果が低く、一部のタイル用・大理石用を除いて、乾式(ドライ)ではほとんど使われることはありません。※湿式で(水をかけながら)使用します。
セグメントタイプというのは円形の刃に、大きな切れ込みの入ったものであり、 特に切れ味を重視する場合、このタイプのダイヤモンドカッターを使います。
大きな切れ込みがある理由は熱膨張に関係ないように焼結部分を分離する為、切屑の掃けが良いので、コンクリートやブロックなどに有利。
ウェーブタイプはタイル工事店よく使っているタイプで、刃先に細かくスジ(スリット)がはいっています、この細かいスジが、切り粉を逃がし、ダイヤを冷却する効果もあります。
切れ味を落とさずに、切断面がきれいに切れ、タイルや大理石など仕上がりを重視する素材に適したダイヤモンドカッターです。
※ ターボタイプとも呼ばれています。

ディスクグラインダーの刃・砥石の選び方

ディスクグラインダーの刃・砥石を選ぶときのポイントは
刃の寸法(サイズ)
「粒度」&「硬度(結合度)
最高使用周速度
そして交換時期、寿命です。
ディスクグラインダーの刃・砥石の性能表示
ディスクグラインダーの刃(砥石ディスク)の刃の寸法(サイズ)、「粒度」&「硬度(結合度)
最高使用周速度の表示は下記のように表示されています。
ディスクグラインダーの刃の寸法規格は?
ディスクグラインダーの刃の寸法サイズは、100mm、125mm、150mm、180mmの4つが主流です。 この内100mmと125mmは汎用性が高く、よく利用されています。 またサイズの大きい150mm、180mmはAC電源の機種が多く、コンセントがないと使えない場合があります。
ディスクグラインダーの寸法サイズは、装着できる「研削砥石」の外径で表示されます。例えば径100mmサイズの場合。使える砥石は外径100mm、穴径は15mmが標準です。この穴径は、ロックナットの筒部分の寸法で規制されます。

ディスクグラインダー刃 粒度
粒度とは、「目の粗さ」を表す数値、数値が大きいほど目が細かくなり、精密に仕上がります。粗研ぎの時は低い数値を、綺麗に仕上げたい時には高い数値の粒度の砥石を選ぶ。
目が粗くなる(粒度数値が小さい)ほど研削力が強くなりますが、深い傷がはいるので仕上がりは荒くなります。
目が細かくなる(粒度数値が大きい)ほど研削力が弱くなりますが、細かい傷しかはいらないので、仕上がりは綺麗になります。

ディスクグラインダー刃 硬度(結合度)
硬度とは、「砥石の硬さ」を表す数値です。アルファベットで「A」に近いほど軟らかく、「Z」に近いほど硬いことを示します。通常、硬い加工物には軟らかめの硬度の砥石を、軟らかい加工物には硬めの硬度の砥石を使用します。
砥石は硬くなるほど目詰まりが起こりやすくなる特長もあります。

ディスクグラインダー刃の最高使用周速度
研削砥石には「安全に使用できる限界速度(最高限度の周速度)」が定められており、外径が75mm以上の場合は砥石本体への記載義務があります。
これを「最高使用周速度」といい、法令により使用者は必ず守らなければなりません。つまり、砥石外周の周速度が、砥石に表示された最高使用周速度を超えないようにしなければならないということです。これを守らないと砥石が破損し事故につながるおそれがあるからです。
研削砥石の最高使用周速度の使用判定式
ディスクグラインダーに記載されている無負荷時の「回転速度」で照合するとき、砥石に記載されている「最高使用周速度」とは単位が異なることに注意しなければなりません。
「砥石軸の回転速度」は「〇min-1」と表記されることが多く、「一分間に〇回まわる速度」を表しています。一方「砥石の最高使用周速度」は「〇m/s」と表記することが定められており、「一秒間に〇m転がる速度」を表します。
※「min-1」は「rpm」と表示されることがあります。
しかし、都度、回転速度・周速度を計算するとなると不便です、そこで現場で実際に使われていのは最高使用回転数を確認する換算表です。
例えば、最高使用周速度が80m/sの外径105mmの砥石が、回転速度12,000min-1で回るグラインダに適合するか確認する場合、下記表の縦軸・外径(mm)「105」、横軸・周速度(m/s)「80」で該当する箇所を探します。「14,551」の表記が確認できたら、グラインダの回転速度「12,000」min-1と比較。
今回の場合は砥石の最高使用回転速度「14,551min-1」はグラインダーの回転速度「12,000」min-1より大きいので砥石とグラインダーは適合し、安全に使用することができます。

研削砥石の回転速度・周速度換算表の判定式
*下記が実際に使用されている研削砥石の回転速度・周速度換算表(周速度早見表)です。
研削砥石の回転速度・周速度換算表(周速度早見表)
計算式 回転速度(min-1)= [{周速度(m/s)×60}/{外径(mm)×円周率π}]×1000
※円周率πは近似値の3.14159265358979として算出。

引用サイト:レジボン 研削砥石の表示方法
ディスクグラインダーの刃の交換時期、寿命
メーカー別に厳密な交換時期が定められているわけではありません、しかし削れて小さくなった砥石は、新品よりも回転する速度が低下して加工する能率が下がってしまいます。
砥石にひび・欠け・変形があれば使用しないでください。摩耗の限度は製品と機種の説明書に従い、砥石カバーやフランジが適正に機能しないほど小さくなったものは交換します。「新品径の6割」という一律の基準では判断しません。
又、ディスクグラインダーの刃を選定する時は交換時期、寿命も考慮して品質、信頼性の高い製品を選んでください。

ディスクグラインダーの刃・砥石の種類、特徴
ディスクグラインダーの刃にいくつか種類があり、その用途によって刃を使い分ける必要があります。
又、刃が磨り減るので寿命はありますが刃の素材、使用頻度等によって寿命期間は異なります。
ディスクグラインダー 研削、研磨刃(砥石ディスク)
金属研削用、安価で用途が広い。溶融アルミナや炭化ケイ素など非常にかたい物質の粒子である砥粒(とりゅう)を,結合剤で結合した研削加工用の工具。
おすすめ研削刃(砥石ディスク)
これ1枚で金建材の切る・削る作業が可能
【用途】
ステンレス・金属・アルミ・レンガ・ブロック・FRPの切断・研削作業
【特徴】
・砥石交換手間が省けて作業効率が向上
ディスクグラインダー オフセット刃(砥石ディスク)
形状は研削砥石と似ているが、ディスクの中央部分が隆起して外径部分が薄くなっている砥石がオフセット砥石。
加工表面は粗めで金属素材のバリ取り、研削、研磨に使用。
おすすめ 高儀(Takagi) EARTH MAN 鉄工用オフセット砥石 4mm 5枚 No.330
研削砥石(オフセット砥石)
鉄、アルミ、鋳物などのバリ取り、仕上げ作業に。
溶接面のビード削りに。
特に平面研削に優れています。
ディスクグラインダー 切断用砥石 金属、コンクリート
名前の通り、金属、コンクリート等の切断に使用するディスク形状の砥石です。砥石の外周だけを使って切断します。
砥石の厚さは1~2mmで、薄くなるほど素材の接触箇所が少ないため早く切断でき、切断面も薄いほうがバリが少なくキレイにできますが、その分耐久性は落ちますので、使用頻度や素材の厚みなども考えて選んで下さい。
金属切断用の製品例:ニューレジストン「ジャーンカット」
一般鋼・ステンレス用の切断砥石です。購入時は使用機種に適合する外径、孔径、最高使用回転数と専用カバーの条件を確認してください。メーカーの製品仕様を見る。
ディスクグラインダー ダイヤモンドホイール 切断用
「ダイヤモンドホイール」は丸ノコとの互換性のために穴が大きく、すき間はリングで調整するようになっています。リング装着で20→15、22→20mmという具合です。しかし、本体の設定よりも大きいディスクは避けましょう。また機種によっては、ロックナットを裏返せば穴径20mmも取り付け可能なディスクグラインダーもあります。一度確かめておくとよいでしょう。
ダイヤモンドホイールを選ぶときの確認項目
対象材、外径、孔径、最高使用回転数、乾式・湿式の指定を製品表示と本体の取扱説明書で照合してください。
ディスクグラインダー 多羽根ディスク 研磨
多羽根ディスクはディスクの外周に沿って扇状の羽根(布やすり)が等間隔で敷き詰められたディスクであり、金属素材では研削、研磨、サビ落とし、木材素材では研削や研磨に使用。羽根と羽根の間に空気が入るため冷却効果が高く、素材(木材)の焼き付きを防ぐ効果がある。
おすすめ 多羽根ディスク Nisorpa 木工用 A#120 mm 25枚
スパークディスク ディスクグラインダー用 ペーパーサンダー サンディングディスク研磨屋さんシリーズ 木工用 A#120 mm
ディスクグラインダー シースルーディスク
多羽根ディスクと同様にディスクの外周に沿って扇状の布やすりが並びますが、3か所に大きな隙間が入ったものがシースルーディスク。
これは研削・研磨中に加工面が透けて見えるという特徴があります。隙間が入る分、耐久性は落ちますが、機能は多羽根ディスクと変わらず、放熱効果もシースルーディスクの方が優れています。
おすすめ レヂトン シースルーディスク 10枚入 SA#80
用途:ステンレス・一般鋼材・薄板・超鋼・真鍮・アルミ
ディスクグラインダー 木工用グラインダーディスク刃
木材など木工作業を行う際にご利用いただくことができる木工用アングルグラインダー研磨ディスクです。
・迅速に研磨できる:素早く木材や非金属材料の研磨や除去、仕上げをすることができる研磨ディスクとなっておりますので使いやすく、時間・労力の節約ができる便利な商品です。
おすすめ 木工用グラインダーディスク刃
Rimikuru 木工用 アングルグラインダー 研磨ディスク
グラインダーディスク 木工用ペーパーサンダー
ディスクグラインダー フレキシブル刃(砥石ディスク)
適度な弾性を持った柔らかい砥石。
オフセット砥石よりも厚みが薄く、2~3mm。荒仕上げ用として、鋼や鋳物、石材などの平面や曲面の研削、バリ取り、研磨に使用。
オフセットほど粗すぎず、粒度が粗い砥石(#番号が少ないもの)を選べば荒削りの代用もできるので、初心者やDIYはこのフレキシブル砥石がベスト。
おすすめ SK11 ディスクグラインダー用・フレキシブル砥石
◆FRPやプラスチックの研磨作業に◆目詰まりしにくいネットタイプで効率よく研磨できる
【仕様】
サイズ(外径×厚さ×孔径):100×2P×15mm
砥材・粒度:C60/C120
使用周速度(MAX):72m/s
仕様:ディスクグラインダー専用
ディスクグラインダー ナイロンディスク
砥粒が含まれるナイロン素材で弾力があり柔らかく、R面の研磨もできるのがナイロンディスクです。素材を傷めず、強力に研磨することが可能。
塗装前の仕上げや鏡面前処理で使用、金属素材では表面研磨やサビ落とし、塗装はがし、木材素材では表面研磨、R部のサンディングに使用します。
おすすめ ナイロンディスク
高儀(Takagi) EARTH MAN 変速ディスクグラインダー用 ナイロンディスク 細目 DGP-6
ディスクグラインダー ワイヤブラシ
次に「ワイヤブラシ」の場合は、スピンドルの「ネジ径」に合わせます。例えば径100mmサイズのディスクグラインダーのネジ径はM10(径10mmのメートルネジ)。このネジが合えば取り付けられます。紛らわしいのは、「軸付きワイヤブラシ」です。これは電動ドリル用なので、取り付けられません。
おすすめ ディスクグラインダー用ワイヤーブラシ
E-Value ディスクグラインダー用 カップワイヤブラシ
おすすめ フェルトディスク
柳瀬 ヤナセ 光沢降臨 曲面フェルト KT02
柳瀬|YANASE ヤナセ 光沢降臨 曲面フェルト ヤナセ KT02
ディスクグラインダー ゴムパッド
「ゴムパッド」は専用のロツクナットで取り付けます。パッドはサンディングディスクよりも小さくできていますが、M10を目印にして選べばOKです。
おすすめ ディスクグラインダー ゴムパッド エスコ
エスコ 100mmゴムパット(ディスクグラインダー用) EA809ZG-1
用途別に選ぶ刃・砥石の早見表
同じディスクグラインダーでも、加工する材料と作業によって使う刃は異なります。以下は選び方の目安です。必ず製品に表示された対象材と、本体の取扱説明書を優先してください。
| 作業 | 選ぶ製品の種類 | 確認すること |
|---|---|---|
| 鉄・ステンレスを切る | 対象材に適合する金属用切断砥石 | 切断用のカバーと回転数 |
| 金属のバリを取る | 研削砥石または研磨用ディスク | 側面使用の可否と粒度 |
| コンクリート・レンガを切る | 対象材に適合するダイヤモンドカッター | 乾式・湿式の指定と粉じん対策 |
いずれも外径・穴径・最高使用周速度(または回転数)が本体に合うか確認し、ひび・欠けのある砥石は使用しません。切断砥石の側面で研削しないなど、メーカーの安全上の注意も確認してください。
購入前に確認すること
販売サイトのランキングや価格は変動します。型番だけで選ばず、用途・対象材・外径・孔径・最高使用回転数・取付方式をメーカー仕様とグラインダーの説明書で確認してください。リンク先の商品名と掲載サイズが一致するかも購入前に確認しましょう。
ディスクグラインダーの刃・砥石の主なメーカー
おすすめ SK11 ディスクグラインダーの刃(砥石ディスク)
おすすめ SK11 ディスクグラインダー用 切断砥石 鉄工用 A46S 100×2.2×15mm
おすすめ ヤナセ ディスクグラインダーの刃(砥石ディスク)
柳瀬株式会社は1985年に設立された、ディスクグラインダー用研磨剤、超硬カッター・砥石、研磨ベルトなど、研磨に関わる製品を製造・販売しているメーカーです。
この欄に掲載されていた柳瀬製品の案内は、リンク先が別メーカーの切断砥石だったため削除しました。購入前に製品名・品番・用途を販売ページとメーカー仕様で照合してください。
まとめ
ディスクグラインダーに取り付ける砥石やディスクには、切断・研削・研磨など用途に応じた種類があります。
選ぶ際は加工物の材質に加え、次の点を確認してください。
・使用するディスクグラインダー取り付け構造
・ディスクグラインダーの径サイズ
・加工材料の硬さ
・刃(砥石ディスク)の材質、強度
・加工精度


