パッと読むための見出し
電動ドリル、電気ドリルの使い方
まず、はじめにドリルチャックにキリ(ドリル刃)を装着します。
ドリルチャックとは電気ドリルで一般的に用いられるストレートシャンクを、簡単かつ安全に締め付けることができる3つ爪式のチャックです。チャックハンドル(チャックキー)を使って締め付けるタイプと、手でスリーブを回すことによって締め付けるタイプ(キーレスチャック)の二種類があります。
キーレスチャックは丸軸と六角の二種のシャンクを受け入れることができますが、六角軸チャックでは六角シャンクしか取り付けできません。
電動ドリル、電気ドリルの使い方① キリの交換方法
キー式チヤック
キー式チヤックはチャックキーの小さな傘歯歯車で、チャック周囲のリングに備えられ
た大きな傘歯歯車を回すため、強い力で締めたりゆるめたりできる。
注意する点は、均等に締め込むこと。チャックキーをはめる位置は3ヵ所あるが、1ヵ所である程度まで締め込んだら、残る2ヵ所でもギュツギュツと締めること。
ゆるめる時は1ヵ所でもかまわない。また、細いキリだとチヤックのすき間に入りやすいため、必要以上にチャックを大きくあけないようにし、締める際には正しい位置にキリがあるかを確認しよう。
ドリルチャックのリングを回してチヤツクを広げる。きつく締まっていたらキーを使う。
使用するキリの軸径より少し大きく開ければ十分。必要以上に開けると手間がかかる
細いキリの場合はチャックのすき間に入ることがあるので注意したほうがいい
キリの軸が中心になるようにして指先でリングを回して締められるところまで締める
チャックキーの傘歯歯車の先端をチヤツクの穴に入れて締める。一気に締め込
んでしまってはダメ
チャックにはキーを装着する穴が3ヵ所ある。必ず3ヵ所すべてを使い均等に締める
コンセントにプラグを差したら空中でドリルを回転させてみて曲がりがないかを確認
電動ドリル、電気ドリルの使い方②キーレスチャックの交換方法
①根元付近のリングを片手で押さえ、先端側のスリーブを反時計方向に回してゆるめる。
②ビットを入れられる広さまですき間が開いたら、ビットをすき間の中央に差し込む
③再びリングを持ちスリーブを時計方向に回して強く締めつければビットが固定される
電動ドリル、電気ドリルの使い方③ 電動ドリルの持ち方
電動ドリルは図のように持ちます、利き手でグリップを握り、もう片手を下から添えて保持するのが基本です、小さな電気ドリルでは手の上から手を包む形になります。または電気ドリルの上に添えます。親指は本体の後ろへ回して、両手で前へ押していけば、無理なく穴を切り進むことができます。
穴あけ作業では、切り始めに狙いからそらさないことと、真っすぐに送る(押し込む)ことが大切です。そのためにこうして安定した構えをとることになります。片手作業ではどうしても不安定で、しかも手や腕だけで動かしがちになり、穴が曲がってしまいます。なるべく両手であける習慣をつけましょう。
操作の注意点をいくつか。ビットを交換する時はプラグを抜くこと。実際には細いドリルビットなどでは、急に回り出してもケガには至りません。しかし習慣をつけておかないと、大きなビットの時に危険です。そして軍手や手袋はしないこと。巻き込まれると、素手よりも危険です。とがった材料を扱わなければならないなど、やむをえない場合は、厚手の革軍手をするとよいでしょう。指先が余らず手首の周りが広がっているタイプなら、手を持って行かれずにすみます。
電動ドリル、電気ドリルの使い方④ 木材への穴開け
木材と鋼材では穴あけの要領が少し違います。
キリ(ドリル刃)には木工用や鉄工用など材料別にさまざまなものがある。木材に穴をあけるなら木工用と考えやすいが、5~6mm程度までの大きさなら鉄工用でも問題なく使用できる。鉄工用キリはセットで販売されている安価なものがある。これを入手しておけば木工にも鉄工にも使えるので重宝です。
材料に垂直な穴をあける場合がもっとも多いが、こうした場合、ドリルを垂直に保つことが重要。そのためにも見やすく、ドリルを保持しやすい体勢を取ります。
材料を貫通する時には注意が必要だ。特に木エキリは回転して切り込むことで前進する
力が生まれるため、勢いよく貫通しやすい。
その際にドリルの位置がガクンと下がってチヤックで材料にキズをつけてしまったり、ドリルから手が離れたりする。そのため様子を見ながら作業を行い、貫通しそうになったら回転を遅くしドリルを押す力を弱くしよう。
電動ドリル、電気ドリルの使い方⑤ ポンチング
欲しい穴の位置を鉛筆で十字に墨付けしてから、そこに目打ちで小穴を付けます。これがポンチングです。目打ちの代わりにはとがらせた太めのクギやいらないボールペンでも構いません。 そのまま回転するドリルビットを立てると木材の堅い層(年輪)にはね返されてズレていしまします。それを防止する為のガイド穴です。

ポンチング
電動ドリル、電気ドリルの使い方⑥ 材料の固定
材料が小さい時には、板がビットの回転にとられて回り出したり、あばれることがあります。とくに径6mm以上のビットでは顕著です。片手で材料を押さえていては、きれいな穴があかないばかりか、危険でもあります。図のようにクランプで台に固定しておきましょう。長い板なら、足で踏んで押さえるのも実際的です。ついでに、下には当て木(捨て板)を敷いて台のキズを防ぎます。

材料固定
電動ドリル、電気ドリルの使い方⑦クギ、木ネジの下穴を開ける
下穴は、板が割れるのを防ぐ加工ですが、相手側の木口面まではあけないのが普通です。板の繊維方向へのクギやネジ打ちはもともと緩みやすく、下穴はそれを助長してしまいます。上の板にあける穴径は図の通りです。割れやすいラワン材などでは、ノギスで径を測れば確実です。
ヒンジ取り付けの下穴は、ネジ山が繊維にしっかり食いこむように、ネジの谷の径で合わせます。柔らかい木材では小さめに、など多少の加減をします。ちなみに穴位置は、ヒンジを板に正しく置いて鉛筆でくるっとなぞって決めます。
電動ドリル、電気ドリルの使い方⑦ 木材のコゲを防止
鉄工用ドリルビットは鉄工用なので、相手が木材となると切りクズの排出が悪く、すぐに詰まってしまいます。詰まったビットは固く締まったただの棒です、そののまま続けていると穴の回りがコゲてきます。径では5mm以下、深さでは30mm以上が要注意です。 20mm進んだら引き抜いて、切りクズを落としてから続さをあけます。また、ただの抜き差しだけで切りクズを落せる場合もあります。
電動ドリル、電気ドリルの使い方⑧深さの調整ストッパーポール
フリーハンドで希望の深さの穴を作るのは難しい。特に木エキリの場合、いったん穴あけが始まると、回転して切り込むことで前進する力が生まれるため、あつという間に深くなる。そこで活用したいのがストッパーポールです、ポールが材料にぶつかることで、それ以上は穴があ
けられなくなる。なお、ストッパーポールが利用できないドリルの場合は下記のように赤いビニールテープを使用しても良い。
ダボ穴など、深さを調節したい時はテープを巻いて目印にします。赤いビニールテープが使いやすい。なお、木工用ドリルビットは先端にネジがついている為に、途中で引き抜くには逆回転させなければなりません。ミドリルビットはネジなしなので、このほうが使いやすいです。
電動ドリル、電気ドリルの使い方⑨突き破りを防ぐ 当て木
貫通穴の出口が、むしられたように破れることがあります。残りが薄くなった板が、切れずに突き破られた状態です。径6mm以土の穴では木工用、鉄工用どちらでもこれが起きます。防ぐためには、貫通する前は押す力を弱くし回転も遅くする若しくは下に当て木をしっかり密着させてから、一緒にあけるのが効果的です。

貫通する前は押す力を弱くし回転も遅くする
電動ドリル、電気ドリルの使い方 鋼板への穴開け
一般には、木材よりも鋼板への穴あけのほうが少し難しいでしょう。素材として固いせいもありますが、寸法精度を高く要求しているためでもあります。実際、穴がズレると組み立てられなくなったり、組んだあとで削って直すのも、相手が鋼板なので大変になります。
鉄材に穴をあける場合は必ず鉄エキリを使うこと。鉄材のように硬い材料の場合、キリの両端が食い込みにくいので、あけ始めの段階てはキリがあばれて位置がきめにくい。センターポンチなどで小さな凹みを作るようにしたい。また、摩擦熱でキリが傷みやすいので時々濡れ雑巾でキリを冷やしたり、切削油を先端部分にたらすと良いです。
電動ドリル、電気ドリルの使い方① 自動ポンチによる穴開け
穴位置にはケガキ針か細い油性ペンで線を引いてから、センターポンチで打ちます。自動ポンチは片手で狙いが定められるので便利です。薄板や平板はクランプで台に、角材は万力にしっかり固定します。
電動ドリル、電気ドリルの使い方② 大径穴は2回に分けて
金属には鉄工用ドリルビットを使います。ゆっくり垂直に押し下げていきます。
切りクズの出具合を見て、少なければ押す力(送り)を強くします。径5mmくらいまでの穴はスムーズにあくでしょう。それ以上は小さめの下穴をあけて、2段階にあければムリがありません。ビット先の図にチゼルエッジが示してありますが、大径のドリルビットではここが抵抗になっているからです。
下穴はこのチゼル幅よりかすかに大きな径であけることになります。

ポンチを使つても最初のうちはキリの位置があばれやすいのでゆっくりと回転させる
電動ドリル、電気ドリルの使い方③ 薄板には専用ビット
0.4mm以下の薄板では、穴の出口がめくれた形のバリになったり、径8mm以上の大径穴では鋼板がビットに巻き付こうとする現象がおきます。安全面では、固定を充分に行うこと。そしてきれいな穴をあけるためには「薄板加工用ドリルビット」別名「鉄工用ローソク形ドリルビット」を使えば解決します。
電動ドリル、電気ドリルの使い方④ 振れ回りを防ぐ
大径穴の場合は、多角形にあきがちです。穴をあけ始めてから、円錐のくぼみがすぐに多角錐に変わったかと思うと、ガタガタと振れ回って、最後まで止まずにこうなるという具合です。
2枚の切れ刃が均等に切っていない状態です。処置としては送りを多く、つまり強く押し付けてあけることになります。また回転速度を遅くするのも効果があります。薄板の場合は、欲しい径よりも小さな穴をあけて、シャシーリーマやヤスリで削り広げるのも方法です。
電動ドリル、電気ドリルの使い方⑤ それてしまった穴は
穴をそらさずにあけるには、ポンチをきつく打ったり、細いビットで下穴をあけるなどの方法があります。また、あけてしまった穴はヤスリで長穴(だ円)にするしかありません。それる兆候が見えた時の処置としては、図のような方法も有効です。ケガキの時に円も描いておけば、ズレを発見しやすくなります。
電動ドリル、電気ドリルの使い方⑥ 垂直に穴を開ける
多分これがいちばん切実ではないでしょうか。電気ドリルを操作している状態からは、意外に垂直はわかりにくいものです。左右の傾きはとにかく、前後方向がつかみにくいようです。端材などで正確な直方体を用意して近くに置けば、それと見比べて、向きを補正できます。だれかに横から自分の姿勢を見てもらって指示を頼むのもよい方法です。
電動ドリル、電気ドリルの使い方⑦ 木材のヤスリかけに使う!
電動ドリルで使用して塗装前の木材等のサンディングが可能です。
電動ドリルの先端にアタッチメントを取り付け、円盤のマジックテープでサンディングペーパーをホールドします。
電動ドリルに取り付ける専用のサンダーキットもホームセンター等で販売されています。
リリーフ RELIFE マジックパット直径125mm[28680]
Amazon’s Choice商品です、すぐに発送ができて、評価が高く、お求めやすい価格。
サイズ:外径125mm
用途:木工製品の研磨や金属製品の塗装はがし・サビ落としなどに。
付属品:アーバー/6mm軸、手動用ハンドル
仕様:電動・手動兼用
注意:ランダムサンダー(直径125mm)にも使用できます。
動画 電動ドリル、電気ドリルの種類と選び方
電動ドリル ポリッシャーによる車、風呂、鏡、床、ガラスの研磨
電動ドリルに先端にアタッチメントとしてポリッシャーを取り付けて車の研磨でできます。但し、使うには低回転のものがベターです(約1500~2000回転以下)
研磨の方法はあまり強く押し付けるとドリルや塗装面に負荷が掛かり研磨しすぎる恐れが発生します。弱すぎると回転によってドリルを持って行かれます。
そのちょうど良い押し圧で研磨するのがコツです。
Amazon’s Choice商品としてポリッシャー バフ ポリッシング スポンジ 洗車 100mm 8点 セットが発売されています。
車の研磨のほかにも風呂、床、鏡、ガラスの研磨にも使用が可能です。
ポリッシャー バフ ポリッシング スポンジ 使い方
アタッチメントを電動ドリルやグラインダーに取り付け、車の洗車、コンパウンド作業やツヤ出し、ヘッドライトの研磨に使用、マジックテープ式で脱着する便利なポリッシング8点セットです。

電気ドリル用ポリッシャーによる車の研磨
おすすめ Tumao ポリッシャー バフ ポリッシング スポンジ
アマゾンでポリッシャー部門でベストセラー1位の商品です。
電動ドリル アタッチメント ノコギリ
おすすめ ブラックアンドデッカー マルチエボヘッドアタッチメント
電動ドリル、電気ドリル 安全対策
電動ドリルの使用による怪我、事故に留意して作業をしてください。
特に布製手袋(軍手)をしたままで作業をして巻き込まれるケースが非常に多いです。
電動ドリル等の回転する工具の場合は必ず、手が巻き込まれないよう手袋を外すかゴム製手袋をしてください。
また、 電動ドリルの安全対策、刃具交換時の注意、充電式とコード式、バッテリー(充電池)等については電動工具の共通内容として下記の記事にまとめております。
関連記事:ドリル系電動工具の選び方、使い方
電動ドリル、電気ドリル メンテナンス
電気ドリルは割合に頑丈な製品なので、神経質な手入れは不要です。チャツクにサビが出てきたら注油。ブラシがすり減って、回転中に火花が見えるようになったら交換になります。ネジキャップですぐに替えられるものもありますが、ほとんどは本体の分解が必要です。修理に出したほうがよいでしょう。しかしそれはまれで、運転時間が長いプロ並みの使い方をしている人に限られます。
いちばん傷むのは電源コード根元のゴムブッシュ。ここを軸にコードが振られているためです。使用中は仕方ないとして、収納時にコードをきつく本体に巻くのはブッシュが折れ曲がるもとです。根元には余裕を持たせておきましょう。
アクセサリー 電動ドリル、電気ドリル用
電動ドリル、電気ドリル用のアクセサリーとしてはアタッチメント用ワイヤーブラシ、ドリルスタンドがあります。
ドリルスタンド
電気ドリルで垂直の穴をあけるのは難しい作業ですが、簡単確実にできるようにした器具がドリルスタンドです。図のように取り付け、レバーで電気ドリルを押し下げます。ほかに深さ調節や微妙な位置合わせも便利で正確になります。電気ドリルには連続回転用のロックボタンがあるのでこれが使えます。
おすすめ ドリルスタンド
神沢 ドリルガイド K-801
Amazon’s Choice商品です、すぐに発送ができて、評価が高く、お求めやすい価格。
シャンク径:10mm
ストローク:130mm
適応機種:電気ドリル対応
ドリルチャック:1.5~10mm対応
アマゾン おすすめ ドリル用アクセサリー
アマゾンで売れ筋のおすすめ ドリル用アクセサリーです。ドリル用のアクセサリーとしては穴あけ、ねじ締め、研磨・研削、面取り、アタッチメントがあります。
最新の情報を知りたい方は下の画像をクリックしてください。
電動ドリル、電気ドリルの故障修理
電動ドリル等の電動工具の共通する故障事例、原因についてご紹介します。
電動ドリル等の電動工具の故障で多いのは異物、ゴミによる接触不良、異音等です。一度、分解掃除するのが一番、簡単な修理方法です。廃棄する前に一度、試してみてください。又、電動ドリルドライバー用修理部品もネット販売もされているので劣化した部品等の交換を自分で行えば安く修理が可能です。但し、分解は自己責任でお願いします。
電動ドリル 充電式パワーがでない
充電式電動ドリルでよくある発生する故障です、使用する頻度が少ないと、バッテリーは劣化してしまうことがあります。この場合は、バッテリーを交換するしかありません。
対策としては下記のように注意して使用してください。
バッテリー過充電防止
バッテリーを使い切ったら充電。パワーがガクツと落ちた時です。まだあるのに継ぎ足すような充電をくり返すと、かえってフル充電できなくなることがありよす。こうなったバッテリーはいったん使い切り、改めて充電します。
過充電もバッテリーにダメージを与えます。充電器は充電時間が過ぎても止まらないものが多いので、その場合は炊飯器などに使うタイマーを接続しておけば安心です。 60分タイマーでピピピと鳴らすのもよいでしょう。
バッテリーの消耗度合いは作業ペースによって幅があります。休みなくネジ締めを続けると1時間、合間があれば半日は持ちます。必要に応じてスペアバッテリーを用意するのもよい方法です。
おすすめ パナソニック ダイヤルタイマー
タイマー(11時間形)
コードの長さ 1m
個装寸法 高さ180×幅90×奥行73mm
質量 240g
ホワイト
電動ドリル カーボンブラシ摩耗
モーターに電気を送る「カーボンブラシ」の摩耗の原因によるパワー劣化も多いです、カーボンブラシは消耗品ですので徐々に摩耗してきます。定期的に点検して交換目安である限界摩耗線に近づいてきたら交換してください。
点検、交換方法は取扱い説明書に記載されています。
カーボンブラシ種類
カーボンブラシには番号(№)があり、電動工具によってカーボンブラシ違います。
カーボンブラシの番号はカーボンブラシに刻印されております。
電動ドリル モーター劣化
バッテリーやカーボンブラシを交換してもパワーが回復しない場合は、モーターそのものの原因が推定されます、自分ではメンテナンスが難しい方はサービスセンターに相談してください。
電動ドリルドライバーでモーターが劣化する原因の大半は異常使用です。下記のように正しく使用してください。
モーター劣化防止
トルクの低いドリルドライバーで負荷のかかる太く長いビスを締めつけると、下穴を開けていてもモーターに大きな負担がかかります。締めつけ能力を大幅に超える長ビスなどを締めつけていると、モーターに大きな負荷がかかるので煙がでたり途中で止まってしまうこともあります。決められた連続作業時間を超えたり、モーターに負荷をかけすぎると故障の原因にもなりますので無理な「荷が重過ぎる」作業はしないでください。
電動ドリル 電気系の導通不良
全く動かない場合の原因としては電源スイッチの接触不良、ヒューズ切れなどが要因です。自分で修理するのは困難な方はメーカーサービスなどに修理を依頼します。
電動ドリル 異音が発生
モーター部など機械内部から異音がしたり、変な臭いがする場合は直ちに使用を中止して下さい。そのまま使用すると発火、発煙の恐れがあります。サービスセンターなどに修理を依頼しましょう。一度クリーニングし、再度作動させてみてください。
分解できるかたは内部のギヤの破損およびベアリング摩耗、グリス劣化を点検してみて下さい。
電動ドリル 故障事例
電動ドリルドライバーのパーワーが弱い、原因は内部のグリスが劣化し為、対策としては内部分解してギヤ等をクリーン後に新規のグリスを塗布。
まとめ
電動ドリルは穴あけに特化した電動工具なのでネジ締めはできません。クラッチ機能や打撃機能がないので、ネジやボルトなどの締めつけ作業には不向きです、本体の質量が重く回転スピードが速いのでネジ頭の溝がなめりやすくなります。
逆にドリルドライバー、インパクトドライバーが苦手な穴開け加工は得意、電動ドリルにはいくつかの種類がありますが、まずDIYの目的を検討してから最適な電動ドリルを選んでください。
*ドリル系電動工具の共通な内容は下記の記事に詳細に記載しています。
関連記事:ドリル系電動工具の選び方、使い方、手入れ【図解】
参考文献:
1.DIY工具選びと使い方 著者:青山元男 ナツメ社
2.DIY 道具の便利手帳 監修:西沢正和 大泉書店
3.電動工具 徹底利用術 著者:荒井 章