オービタルサンダーの正しい使い方、選び方

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オービタルサンダー イラスト

オービタルサンダーとは 英語:Orbital sander

オービタルサンダーのパッドは1万回/分の速さで、径2回程のだ円運動(オービタル Orbital)をしています。見た目には振動です。

この細かい動きと平らなパッドの組み合わせで、板に密着させての操作を成り立たせています。また反動のない研磨ができます。
密着させている限り、材料は平面を保てます。他のサンダーが大きな作動量で研磨速度を上げ、結果として材料からは浮き気味な操作になるのと対照的です。
サンドペーパーはスプリング式のホルダーで固定され、頻繁な交換もラクにできます。そして弾力のあるパッドが材料への当たりを均一になじませます。前後に突き出したハンドルは真下へ押し付けるのに適した形です。

オービタルサンダー-名称

オービタルサンダーの用途

オービタルサンダーの得意技は、正確な平面と滑らかな仕上げ。木製テーブルのような平らな面を均-に研磨できます。塗装前の研磨にも最適です。同様に、床の塗り替えでは、古い塗膜をきれいに研ぎ落せます。四角いパッドが壁際の隅まで届きます。このパッドは弾力があり、緩い曲面の研磨もOKです。

研磨する材料はおもに木材。材質として柔らかく、粘りはないのでよく研げます。金属ではごく表面の研磨になり、深いサビには向きません。プラスチックでは、アクリルなどに限られます。研削のような研ぎ減らす用途ではなく、仕上げに使いたい電動工具です。機種によって集じん用のダストバッグが付きます。

オービタルサンダー-用途

オービタルサンダーの機能、特徴

オービタルサンダー 機能 吸引穴サンディングプレートとサンドペーパーにはがあり、ここから研磨クズが吸引される研磨の際には研磨クズが発生する。この粉状のクズがサンドペーパーと材料の間に入って目づまりすると、研磨能力が低下する。

オービタルサンダーはサンドペーパーの移動が少ないため、研磨クズが排出されにくい。そ
のため、研磨面にいくつかの穴があり、研磨クズが吸引できるようにされている製品が大
半。

また、振動に近い動きであるため、荒れた凹凸面をならすといった粗い研磨は不向きだが、平面は滑らかに仕上げられる。
オービタルサンダー 機能 持ち方 オービタルサンダーにはいくつかの大きさ強く押しっけてはダメ。両手で本体を持ち、軽い力で前後に均等に力がかかるようにして研磨するのものがあるが、研磨面が93×230mm程度
のものが一般的。

研磨面が四角いので箱の内部でも隅まで研磨できる。平面に使用するのが基本だが、サンドペーパーが装着されるサンディングプレートはウレタンなどの弾力がある素材なので、ゆるやかな曲面でも使える。
研磨はサンダーを作動させ始めてから材料に当てること。強く押しつけたくなるものだが、押しつけが強いと、けずりすぎになったり、目づまりが起こりやすい。1ヵ所に停滞させるのも禁物。本体の前後を両手で持つことで全面が均等に材料に当たるようにし、手の重さを乗せる程度の軽い力で作業する。

オービタルサンダー 機能 面取り片手でも持てるので、面取りに使うこともできる。片手で持ったサンダーに、もう片手で小さな材料を押しつけて使うことも可能だ。

オービタルサンダー サンドペーパーの選び方

オービタルサンダー専用のペーパーなら、パッドにぴったり合うので世話なしです。ただ機種によってパッドサイズが3種類ほどあるのでペーパーサイズもそれに対応します。また「集じん穴」がある機種は「穴付き」を選択します。
一方で、手研ぎ用のサンドペーパーを切っても使えます。図のように、等分してできるサイズなのでムダがありません。

種類としては

(1)木工用サンドペーパー(オレンジ色)

(2)耐水ペーパー(黒色)

(3)研磨布(基布が付いたもの)

があります。(1)は安価ですが、摩耗が早くて長持ちしません。ちなみに、先ほどの専用ペーパーはこのタイプです。(3)はやや高価で長持ち。(2)はこれらの中間です。

サンドペーパーの粒度(砥粒の大きさ・粗さ)は[番手]で表します。例えば、40番はかなり大粒で、荒研ぎ用。 240番は細かい砥粒で仕上げ用です。一般にサンダーに使うサンドペーパーは、手研ぎの場合よりもやや粗めが使われます。木材なら、最低でも60・100・240番を揃えましょう。最初から240番だけで研ぐのはダレるもとです。またすり減った60番は、100番と同じ役目はしません。順に番手を進めて研ぐのが、早くキレイに仕上げる基本です。

オービタルサンダー-サンドペーパー 種類

 オービタルサンダーの選び方

オービタルサンダーは、「平面研磨」「仕上げ研磨」に主眼を置いたサンダーです。そのために研磨速度(効率)をやや犠牲にしているところがあります。まずこれが目的にあっているかどうか点検してみましょう。よく似たサンダーに、研磨速度を高めた「ランダムサンダー」があるからです。「平面研磨」や「仕上げ研磨」の機能は逆に劣ります。比べてみてください。

点検してオービタルサンダーに落ち着いたら、最初の選択肢は「パッドサイズ」でしょう。これはペーパーサイズと比べ、幅は同じでも長さが50mmほど短くなります。大きいほうから114×230mm、93×185mm、110×100mm(これはミニサンダー)ほどです。木工作では真ん中の93×185mmが標準的ですが、やはり自分の作業にあったサイズを選ぶのがいちばんです。

次は集じん機能でしょう。軒下などの風が通る場所ではさほど切実ではありませんが、四方を囲まれたガレージなどでは欲しい機能です。ダストバッグを取り付けるタイプと、別体の集じん機に接続するものとがあります。

オービタルサンダーの定番|メーカー 価格比較

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おすすめ ボッシュ オービタルサンダー

BOSCH(ボッシュ) 吸じんオービタルサンダーPRO GSS23AE/MF

回転数 7,000~12,000min-1(回転/分)
ストローク数 14,000~24,000min-1(回/分) 0回/分
オービットダイヤ(軌道) 2.0mm
プレートサイズ:92x182mm
ペーパーサイズ(マジック式):93x185mm
ペーパーサイズ(クランプ式):93x230mm

おすすめ 日立工機 オービタルサンダー

日立工機 オービタルサンダー集じんタイプ  穴あけパンチプレート付 FSV10SA

ペーパーサイズ:93×228mm
パッド寸法:92×184mm
電源:単相交流50/60Hz・電圧100V
電流:1.9A
回転数:10,000min-1
質量:1.3kg
振動3軸合成値:4.0m/s2(EN60745-2-4規格に基づき測定)

オービタルサンダーの使い方

オービタルサンダーの基本操作

ハンドルは図のように持ちます。パッドが平均して材料に当たるように、つまり重心がパッドの真ん中にくるように、両手で握ります。そして材料に垂直に押し付けます。力加減は、腕や肩の重さを載せる程度です。体重をかけてよりかかっても、速く研げるどころかサンドペーパーが目詰まりしてしまいます。

研ぐ操作はちょうどアイロンがけに似ています。研磨した跡が半分重なる程度に往復させ、研ぎつないでいきます。サンダーは長手方向に向けて進めたほうが、砥粒(とりゅう)はまんべんなく当たります。もともとオービタルサンダーは切りクズの排出性が悪く、本体を移動させることでそれを補います。

ゆっくり一定の速さで進め、けっして停滞させないことが均一に仕上げるコツです。
材料の縁は「研ぎダレ」が起こりやすい部分です。パッドが半分、外にはみ出した状態で研ぐと、縁ばかりがすり減って歪みます。そしてパッドの弾力が、力ドを丸めてしまいます。少なくともパッドの2/3は材料の上に載っているようにしましょう。さらにパッドは長手方向にはみ出させたほうが確実です。

オービタルサンダー-持ち方

オービタルサンダー 木材 仕上げ研磨

研磨された木材の表面は手で触ってもすぐ汚れるので、研磨したままということはめったにありません。木材で言う「仕上げ研磨」とは、塗装やワックス仕上げの前に、素地を平滑に整えることを指します。

図のようなトレーの仕上げ研磨を例にしましょう。目立たない下面から始めます。薄板の中央部分はたわむので台を当て、隅まで研ぎます。幅の狭い枠はサンダーが傾かないように保持します。カンナがけされた「加工材」にはサンドペーパー240番がよいでしょう。時々ウェスで粉をふき、研ぎ具合を確かめます。

下面が終わったら、トレーを裏返して同様に研ぎましょう。手順として内側から外へ研いでいけば、仕上げ面に手の汚れが付くのを防げます。オービタルサンダーに限っては、軍手で作業をしても危険はありません。

枠の接合部などに段差が残っていたら研ぎ落します。また、枠の曲線がジグソーで切りっぱなしのザラザラ面であれば100番で荒研ぎをしておきます。もっとも、これは部材の段階で研ぐのが本来でした。研ぎ残しや研ぎキズなどを点検してから、細部や隅はサンドペーパーでの手研ぎをしてできあがりです。

オービタルサンダー-仕上げ加工

オービタルサンダー サンドペーパー取り付け、交換方法

オービタルサンダーは研磨クズを吸引して排出するための穴がある専用サンドペーパー
を使うのが一般的だ。サンダーの前後には紙状のものをはさみ込めるクランプが備えられている。穴の位置を合わせたうえで、専用サンドペーパーの前後をはさんで可能な限りたるまないように固定すればいい。

オービタルサンダー 専用サンドペーパー 取り付け専用のサンドペーパーを置き穴とサンディングプレートの穴の位置を合わせてセット

オービタルサンダー 専用サンドペーパー 取り付け2サンディングプレートの端でサンドペーパーを折り曲げペーパークランプにはさみ込む

オービタルサンダー 専用サンドペーパー 取り付け3ペーパーにたるみができないように注意して反対側も同様にしてクランプにはさむ

専用サンドペーパーを使えば簡単に作業することができるが、市販の紙ヤスリよりは費用がかかる。しかし、市販の紙ヤスリであっても、専用サンドペーパーと同じサイズに切り、同じ位置に穴をあければ、問題なく使用することができる。オービタルサンダーを多用し、費用を節約したいのなら、この方法がベストだ。穴の位置合わせは少し難しいが、市販の紙ヤスリに簡単に穴あけを行えるパンチプレートといったグッズもある。

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価格:415円(税込、送料別)

逆に、費用はかかっても手間をはぶきたいというのなら、サンディングプレートをマジックテープ式のものに交換すればいい。専用サンドペーパーはさらに高価になるが、ワンタッチでの交換が可能になる。

オービタルサンダー マジックテープ式サンディングプレートはビスどめのものが大半。簡単にマジックテープ式のものに交換できる

ポイントは、ペーパーがたるまないように張ることです。たるむと効率も悪く、均一な研磨も期待できません。あらかじめ、ペーパーにはパッドのカドに合う折り目を付けておきましょう。ホルダーを引き起こし、折り目がカドに合ったところではさみます。反対側はペーパーをたぐり寄せて、きつめに張って収めます。

気を付けたいのはパッドやペーパー裏側のゴミ。内側にはさみ込んでしまうと、そこだけが出っぱって目詰まりします。ウェスでふき取っておくだけで、これは防げます。また交換作業中は電源プラグを抜いておきましょう。

オービタルサンダー 使い方 安全注意ポイント

研磨作業では、大量の切りクズが細かい粉になって浮遊します。これを吸い込んでしまうと、肺を傷めます。必ずマスクをしましょう。しかしカゼ用マスクでは呼吸がやや苦しく、メガネが曇るなどで、外したくなってしまいます。

防塵マスク イラスト

その点「防じんマスク」なら、そういったことはありません。広いフィルター面で、ラクに呼吸できます。フィルターは交換式です。「防じんマスク」と「スペアフィルター」をオービタルサンダーのそばに収納しておけば忘れずにすみます。いろいろな種類が出ています。装着が簡単で、習慣にできそうなものを選ぶとよいでしょう。

関連記事:防塵マスクの正しい選び方、使い方 

オービタルサンダー メンテナンス

ペーパーを外して収納。締め付けられていたパッドを解放してあげましょう。
そして平らなところに置きます。異物やコードを踏んだ状態では、パッドの平面が歪みます。とくにコードをパッドに巻き付けておくことは避けましょう。

またコード根元をきつく曲げることは断線の原因になります。巻き付けるよりも、軽くひと結びしてハンドルにかけるほうが、コードヘの負担は少ないでしょう。
パッドの平面度はオービタルサンダーの生命と言えます。もし傷んだり、弾力かなくなったら貼り替えもできます。

売り場で本体の型式番号を伝えれば、純正パッドを取り寄せてもらえます。両面テープで新品に貼り替えれば復活です。

オービタルサンダー-収納の方法

オービタルサンダーとミニサンダーの違い

オービタルサンダーを半分に切り詰めたような形をしたのが「ミニサンダー」です。片手で操作し、小回りが利くので家具や箱物の内面を研磨するのに使われます。さらに上向き作業もラク。小さいながら、回転数を高くして能率を保っています。パッド全体で均一に研げる点で
は、やはりオービタルサンダーの機能を持った製品です。場面によっては、片手で作品を押さえながらの作業もでき、重宝な工具になるでしょう。集じん用のダストバッグが付いた機種もあります。

ミニサンダー

動画 おすすめ オービタルサンダーの使い方

参考文献:
1.DIY工具選びと使い方 著者:青山元男 ナツメ社
2.DIY 道具の便利手帳 監修:西沢正和 大泉書店
3.電動工具 徹底利用術 著者:荒井 章

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