電動ドライバードリルの正しい使い方、選び方

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ドライバードリル イラスト

ドライバードリルとは

ドライバードリルはネジ締め穴あけ機能を持っています。木工作や修理ではこのふたつの機能は出番が多く、それらが1台でこなせるので人気があります。

充電式は、電源やコードの煩わしさから解放されて、自由に使えるのが最大の魅力です。屋外や高所での作業に便利で、大量のネジ締めや穴あけもラクにこなせます。

最近では、充電時間が30分以下のものが増え、ボルト数も高く強力になってきました。連続使用できる時間も長くなったことで、電気式の性能に迫ってきました。

ドライバードリル名称

ドライバードリル名称

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ドライバードリルとインパクトドライバーの違い

ドライバードリルとインパクトドライバーの違いについては下記の記事を参考にしてください。

関連記事:ドライバードリルとインパクトドライバーの違い

ドライバードリルの用途

ネジ締めが手軽になれば、修理や金具の取り付けも簡単です。そしていちばん便利になるのは木工作でしょう。本材の接合部は、クギだけで強度が不足な時は、ホソを加工してはめ合わせて組み立てていました。しかしネジと補強金具を使えば、そんな手間をはぶいても丈夫な作品ができます。木造住宅の新築工事やウッドデッキ作りでは、実際にそれが行われています。

室内での作業では、カナヅチでクギを打つよりも階下に騒音が伝わりにくいという利点もあります。迷惑を気にして木工作をあきらめていた方にもお勧めです。

ドライバードリル 用途

ドライバードリルの機能

ドライバードリル1電動ドライバーの能力を向上させてドリルとしても使えるようにしたものがドライバードリルで、ドリルドライバーとも呼ばれる。わずかにコード式のものもあるが、充電式でコードレスのものが一般的。

締めつける力を調整できるのがドライバードリルの特徴。製品によって最大締めつけ力は異なる。

トルククラッチ調整

トルククラッチはネジの締め付け強さを調節するもので、設定したトルクに達するとクラッチが働いて、空回りするようにできています。 決められた段階の中で選びますが、最初のネジは加減がわかりません。締め過ぎないように、いちばん弱い1から試して調節します。

トルククラッチ調整穴あけの時にはドリルビットのマークに合わせます。この時はクラッチは作動せず、目一杯のトルクであけていきます。

キーレスチャック

キーレスチャック

キーレスチャック

ビットやキリ(ドリル刃)などを固定するチャックは、工具を使わずに作業できるキーレスチャックが多い。

正逆転スイッチ

正逆切り替えSW

正逆転スイッチ付

基本がドライバーであるため、正逆転スイッチを備えていて、ネジの締めにもゆるめにも使えるものが大半。ネジの締めすぎを防ぐためにクラッチ機構が備えられ、材料やビスなどの種類に応じてトルク(締めつけ力)を調整することができる。

回転速度を引き金式のトリガースイッチで無段階に調整できる無段変速が一般的だ。引き込むほど速く回転する。作業内容に応じて最高の回転速度を2段階にかえられる製品も多い。低速にすると強い力で締めつけや穴あけが行える。

ネジ以外にも小径のボルトやナットにも使え、ドリルとして穴あけに使えるほか、電気ドリルと同様に研削や研磨にも使える。木ネジの締め込み能力は35~50mmのものが一般的で、木工の穴あけ能力は10~25mmということが多い。こうした能力は、基本的には採用しているバッテリーの電圧に左右される。

ドライバードリルの選び方

ドライバードリルと同様にネジ締めに使える電動工具にはインパクトドライバーがある。能力はインパクトドライバーのほうが高いことがほとんど。

だが、よく使う木ネジが50mm程度までならドライバードリルで十分。穴あけや研削など活用の幅も広いので、基本工具のひとつとして持っていて損はない。バッテリーの電圧は12V以上のものにしたい。これ未満のものだと、能力が低い。

製品の機能としては、無段変速と正逆転、クラッチ機構は最低限ほしいもの。
段階数が多く、きめ細かくトルクを切り替えられるほうがべターだ。もちろん、どれだけの長さのネジを締められるかというネジ締め能力やどれだけの大きさの穴があけられるかという穴あけ能力も要チェック。

速度切り替え

高速と低速が切り替えできるものだと作業内容の幅が広がる。

速度切り替えSW

速度切り替えSW

選択にあたっては実際に工具を持ってみるのがベスト。製品によって握りやすさやバランスは異なる。手になじみ、スイッチも操作しやすいものがいい。さらに、作業の際にビットの先端が見やすくねらいやすい製品を選びたい。

根本的には、充電機能とネジ締め機能を自分の作業にどれだけ取り込むかということになります。一方に、コードが付いた電気ドライバドリルや電気インパクトドライバという選択肢もあるからです。こちらは、きまった作業場所でパワーを活かす使い方。それよりも「コードレス」をという気持ちならOKです。

ネジ締め能力

ネジ締め機能については、どれだけ長いネジを打てるかという、「ネジ締め能力」で選びます。一般的には木ネジ50mmが締められれば、かなり余裕です。

能力の目いっぱいで使っていると、バッテリーの消耗が早くなります。バッテリーは7V(ボルト)以上なら余裕。逆に、小物工作では小さくて軽いほうが使いやすい時もあります。ほかの電動工具も充電式をという方は、12Vで揃えればパワーに余裕もあり、同一メーカーなら充電器が共用できてよいでしょう。

ドライバードリルの定番|メーカー 価格比較

おすすめ ドライバードリル

リョービ(RYOBI) ドライバードリル CDD-1020

最大穴あけ能力:(鉄工)8mm、(木工)21mm
ネジ締め能力:木ネジ 5.1×40mm
チャック能力:0.8~10mm
最大トルク:(高速)8.3N・m、(低速)30N・m(ドリルポジション)
クラッチ:20段
クラッチトルク:0.8~4.4N・m
回転数:(高速)0~1,000min-1、(低速)0~300min-1
電源:単相100V
電流:1.8A
消費電力:160W

マキタ 充電式ドライバドリル 10.8V 1.3Ah  DF330DWSP

穴あけ能力:鉄工10mm、木工21mm
ネジ締め能力:木ネジ:5.1×63mm、小ネジ:6mm
チャック能力(mm):対辺0.8~10
回転数:高速:0~1,300回転/分、低速:0~350回転/分

マキタmakita 充電式ドライバードリル DF330DWSP
価格:10584円(税込、送料無料)

日立工機 12V コードレス ドライバードリル 充電式 ニカド電池 FDS12DVD

能力:[ねじ締付]木ねじφ5.8×63mm・[穴あけ](木工)φ25mm・(鉄工)φ12mm
最大トルク:[低速]32N・m・[高速]7N・m
トルクレンジ:22段切替(1.0~6.0N・m)
回転数:[低速]0~350min-1・[高速]0~1050min-1
機体寸法(全長×全高×全幅):198×230×79mm
質量:1.5kg
蓄電池(ニカド電池):[形名]BCC1215・[容量]1.5Ah・[電圧]12V

BOSCH(ボッシュ) 18Vバッテリードライバードリル PSR18LI

能力:鉄工10mmφ 木工30mmφ ネジ締め10mmφ
回転数:0-850回転/分
トルク調整:15段階
チャック把握範囲:1.5-10mmφ
最大トルク(ドリルポジション):28N・m
質量:1.2Kg
キャリングケース、1.5Ahバッテリー2個、充電器付き

ドライバードリルの使い方

ビット交換方法

専用工具であるチャックキーを使わずに交換でき、作業効率が高いため、ドライバードリルではキーレスチャックが主流だ。 ドライバー用ビットはほとんどが装着部の回転軸が六角だがドリル系のアクセサリーには円形の回転軸も多い。どちらの回転軸でもキー式でもキーレス式でも対応可能なので、アクセサリーを購入する際に悩む必要はない。

キーレスチャックの場合、指先の力だけでチャックを十分に締めたりゆるめたりできるように、周囲のスリーブやリングは直径が大きくされている。交換の際には、必ずバッテリーを取り外すこと。

本体を持ってスリーブを回そうとしても、工具自体の回転軸が回ってしまうため、交換の際には片手でリングを持つて回転軸をとめ、もう片手でスリーブを回してチャックを締めたりゆるめたりする。

キーレスチャック ビット交換①根元付近のリングを片手で押さえ、先端側のスリーブを反時計方向に回してゆるめる。

キーレスチャック ビット交換2②ビットを入れられる広さまですき間が開いたら、ビットをすき間の中央に差し込む

キーレスチャック ビット交換3③再びリングを持ちスリーブを時計方向に回して強く締めつければビットが固定される

キー式チャック ビット交換

キー式チャック ビット交換

キー式チャック ビット交換

キー式チャックの場合はチャックキーを使ってドリルチャックの締めやゆるめを行う。キーの紛失に注意。

ドライバービット 種類

ドリルドライバーは多種多様なビットを使うことができるが、コーススレッド(目の粗いネジ山を持つネジ)を締め込む用途はプラスの2番が主役となる。このビットは標準装備されているケースが多いので、さらに小ネジ用のプラスの1番と、軸の長いプラスの2番のビットを買い足すと良いだろう。

ドライバービットの種類2

ドライバービットの種類

ドリルの刃は鉄鋼用でも木工に使えるが、木材に開けた穴の仕上がりは木工用のほうが勝る
ので、適宜使い分けるといいだろう。

エクステーションアダプター

長いビットを揃える代わりに、エクステンションアダプターを利用してもいい。

ビットの形状

チャックに喰わえる箇所の形状は、丸断面と六角断面の2種類がある。丸断面は正確に真円(真ん丸の穴)が作りやすい。一方、六角断面は空回りしないのが利点。

コーススレッド、木ネジ締めこみ方

コーススレッドなどの木ネジを締め込む際に注意したいのは締めすぎ。インパクトドライバーほどではないが、トルクが大きすぎるとネジなどの頭が材料に入り込んでしまう場合によってはビスの頭をなめることもある。

コーススレッド、木ネジ締めこみ方1最初はトルクを最小の目盛りにして締め始める。 トルクが足りなければ完全に締め込む前にドライバードリルがとまってしまう。そうしたらトルクを1段上げる。これを繰り返して、ネジの頭が材料の面とそろうトルクを見つける。2本目からは、そのトルクで作業すればいい。慣れると材料や使うネジに応じてトルクの目安がわかるが、それでも1本目は目安より小さめのトルクで試したい。

コーススレッド、木ネジ締めこみ方7作業中はネジの頭からビットが外れないように注意すること。常にドライバードリルとネジを材料に対して垂直に保ち、その方向に力を加えるようにする必要がある。

内装ビスの特徴は高低2条のネジ山と先端に付いた切れ刃です。コーススレッドは先端が細くとがっています。どちらもラッパ頭をしていて、板によく沈むので下穴を省略できます。締め付けには、この沈ませ加減がポイントになります。

一般的には、板の表面に揃えます。トルククラッチを1から試して順に強くして、適正トルクが見つかれば2本目からは同じ調節のままでOKです。さらに沈まてから、木工用パテなどを埋めてネジ頭を隠すこともできます。

内装ビスとコースレット

コーススレッド、木ネジ締めこみ手順

コーススレッド、木ネジ締めこみ方2①ネジの頭の溝にビットを確実に入れ、その状態で材料の目的の位置にビスを立てる

コーススレッド、木ネジ締めこみ方3②最初はトリガーを軽く引き低速で締める。いきなり高回転にするとビットが外れやすい

コーススレッド、木ネジ締めこみ方4③ある程度までビスが入ったらトリガーを引き込んで回転数を上げて締め込んでいく

コーススレッド、木ネジ締めこみ方5④完全ににビスを締め込む前に回転が止まってしまったらトルクを上げて作業を続ける

コーススレッド、木ネジ締めこみ方6⑤トルクを上げることを繰り返し、ビスの頭と材料の面がそろうまで締め込めればOK

ボルト、ナット 締め込み方

ボルトやナットを締める場合も注意したいのはトルク。ネジのように頭が入り込まないのでわかりにくいが、締めすぎるとネジ山や頭をなめやすい。簡単には外せなくなってしようこともある。

最初は必ず指先でボルトなどを締め始めること。指先なら斜めに入れた場合、回しにくいので異常に気づくはず。しかし、斜めであつてもドライバードリルでは回せてしまい、ボルトを傷めてしまうことがある。

ボルト、ナットの締め込み方①最初は指先で少し締め込んで真っ直ぐにボルトが入っているかをチェックする

ボルト、ナットの締め込み方2②サイズの合つたソケットビットをドライバードリルに装着し最小トルクで締める

ボルト、ナットの締め込み方3③ネジの場合と同じように、完全にボルトが締め込めない場合はトルクを上げていく

動画おすすめのマキタのドリルドライバーの使い方

バッテリー過充電防止

バッテリーを使い切つたら充電。パワーがガクツと落ちた時です。まだあるのに継ぎ足すような充電をくり返すと、かえってフル充電できなくなることがありよす。こうなったバッテリーはいったん使い切り、改めて充電します。

過充電もバッテリーにダメージを与えます。充電器は充電時間が過ぎても止まらないものが多いので、その場合は炊飯器などに使うタイマーを接続しておけば安心です。 60分タイマーでピピピと鳴らすのもよいでしょう。

バッテリーの消耗度合いは作業ペースによって幅があります。休みなくネジ締めを続けると1時間、合間があれば半日は持ちます。必要に応じてスペアバッテリーを用意するのもよい方法です。

参考文献:
1.DIY工具選びと使い方 著者:青山元男 ナツメ社
2.DIY 道具の便利手帳 監修:西沢正和 大泉書店
3.電動工具 徹底利用術 著者:荒井 章

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