ミニルーター、ハンドグラインダーの使い方
ミニルーター、ハンドグラインダーの持ち方
ハンドグラインダーの持ち方は「ペン型」が基本。これが最も自由に操作できます。ビットで材料をなでるように進む要領です。
細密作業で、ビットの移動量が少ない時は両手で保持します。材料に押し付けないように軽く当てて、たえず移動します。向きは回転を迎える側、つまり切りクズが飛ぶ方向に進みます。したがって材料の内側を削る時は、右回りに進むことになります。
ミニルーター、ハンドグラインダーのビット交換
ここでビット交換を見ておきましょう。正しく作業しないとコレットチャックが破損するので、気を付けなければなりません。まずコレットナットを緩め、使いたいビットをチャックに軽く差してみます。径が合わなければ、コレットコーンを取り出して交換です。例えばサイズ3mmのハンドグラインダーは、それ以外に2.4mmと1mmのコレットコーンが付属で付いています。
ビットに合うサイズを選んで入れ、コレットナットを軽く指締めします。そしてビットを差してから、スピンドルロックのピンを押して、レンチで締めます。サイズが合わなかったり、ビットを入れずに締めるとコレットコーンが歪むので注意しましょう。
ミニルーター、ハンドグラインダーの長穴加工
金具のネジ穴などに余裕を持たせるため、長穴にすることがあります。この場合、「回転ヤスリビット」を使えば手軽に加工できます。まず必要な形にケガキ線を引きます。
そしてもとの穴よりひと回り小さいビットで、右回りに削っていきます。直線部分がありますが、ハンドグラインダーは定規が使えません。そのため、ケガキ線の内側に沿って0.5mmの仕上げしろを残します。あとで一定の速さ、一定の力で、なぞるようにビットを送っていけば直線に仕上がります。
ミニルーターハンドグラインダーの凹部研削
今度は木材に凹面を作ります。底の形を正確に削るのがポイントです。頭の中にあるイメージだけで彫っていくと、左右対称にできません。
まずドリルで中央を設定の深さまであけて、底の位置決めをします。これを目安に、木工用カッタービットで穴をタテ壁に広げます。このビットは刃の刻みが交差したタイプです。その中でも、先が丸いものを選びます。
先が平面のものは研削角度に敏感で、向きを変える時に深く食いつくことがあるので避けます。
壁には仕上げしろを残し、底面の力-ブを2本の溝で削り出します。そしてボール紙でゲージを作り、溝に当てて力-ブを確かめます。ほぼ整ったところで溝をつなぎ、底面を仕上げます。ついで壁面の仕上げしろを平面に削り出します。
さらに面を滑らかにするには、サンディングホイールがよいでしょう。