墨出し器、墨壺、チョークライン使い方、選び方【イラスト図解】
小学生、初心者、女性向けの墨出し器、墨壺、チョークラインの入門ガイドとして下記のポイントをメインに解説しています。
・墨壺の使い方
・チョークラインの使い方
・墨出し器のおすすめネット通販商品
DIY工作のご参考になれば幸いです。(^_^;)
現在は墨壺に代わり工事現場ではより正確で操作が簡単なレーザー墨出し器が使用されてきている。
関連記事:レーザー墨出し器
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糸長さ:直径0.6mm×15m
材質:本体/ABS樹脂・ポリアセタール樹脂・シリコンゴム・ゴム・ステンレス、スポンジ/セルロース、カルコ/ABS樹脂・ゴム、針/バネ鋼、糸/ナイロン
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墨出し器、墨壺、チョークラインとは?
定規では難しい長い直線の墨つけができるのがチョークラインや墨つぼ、1本の糸がピンと張られることで美しい直線を描くことが可能です。
墨ツボは長い材料に、糸をパッシとはじいて線を引く道具。大工さんが持ってる道具です。と言ってもプ囗専用ではなく、便利な道具は誰でも使います。墨ツボは墨液、チョークラインはチョーク粉で引く、墨付けの道具です。
英語及び中国語では下記のように呼ぶ。
【英語名】ink pot
【中国語】墨斗
墨出し器、墨壺、チョークライン 種類 構造
チョークラインと墨つぼは、基本的な発想は同じ。ピンと張ることで直線状態を保った糸を打ちつけることで、糸に含ませたチョークの粉や墨汁を材料につける。墨つぼのほうがはっきりとした黒い線をつけやすいが、消すのが難しいので材料に跡が残る。チョークラインなら簡単に消すことが可能だ。最初はうまく墨つけできないことも多いので、失敗しても消してやり直せるチョークラインのほうがDIYではオススメです。
墨ツボと言うと、昔からの曲線的なスタイルが浮かんできます。今も伝統的な形は木製またはプラスチック製で残っています。カルコ(軽子)を引き出せば、ツボ糸はツボ綿(わた)の中を通って墨液を含みます。その糸を板に打ち当てるのが墨打ちです。そして巻き取りハンドルで収納する、合理的なしくみです。スチール尺では足りない長い線を引く道具です。ザラザラな荒材にも使えます。
これとペアで使うのが墨サシ。尖らせた竹に細かく刻みを入れてあります。ツボ綿の墨液を付けて線を引き、同時に綿の調子を整える道具です。
伝統型の欠点はツボ綿が乾きやすく、また持ち運びがしにくいこと。これを改良したのが、図の中央にある最近の墨ツボです。図は自動巻き取りタイプ。ツボ綿にはフタが付きます。綿押さえは墨線がかすれた時に、墨液の含みを整える押しボタンです。引き出した糸は、バネでドラムに巻き取られます。このタイプにはバネの力を一時停止したり、解放または加減する機構も備わります。
チョークラインは、墨液の代わりにチョーク粉を使うタイプ。手巻き式です。拭けば消えるので、主に位置決め線(墨出し線)や、切り揃えの目安で水平線を引く時に使います。
デッキ作りでは長い直線の確認に、定規代わりの線を引くほどの気軽さです。ザラザラ面や繊維面、そして地面にも引けます。ただし、ノコギリなどの刃物で狙う線としては、明瞭さの点で墨ツボに劣ります。なお墨ツボ、チョークラインとも、手巻きと自動巻き取りの2タイプがあります。
墨出し器、墨壺、チョークラインの選び方
墨ツボで引いた線は明瞭なので、ノコやカンナを使う時に便利。一方、位置決めなどで、後から消したい線はチョークラインで引く。この使い分けが基本になります。このふたつは用途が違うので両方持っていたいところです。
まだ目的を絞り切れず、とにかく使い始めたい方には、チョークラインから入るほうがよいでしょう。気楽に使えて操作の失敗が少ないからです。また自動巻き取りは便利ですが、気を付けないとコンベックスの巻き取りよりも危険です。数人で作業するデッキ作りでは、初めての人も使えるように、手巻き式をお勧めします。
墨ツボの場合、従来型は墨が乾燥しやすく、頻繁に使う方専用です。最近のフタ付きタイプなら、長期の保管後も取り出してすぐ使えます。また本体のサイズは携帯しやすい小型か、便利な機能が多い人型かが選択肢でしょう。糸の長さは、消耗した時の補充分。実際10メートル以上の墨打ちは、プロでも困難です。
使う用途によって選ぶ
見た目こそ似ていますが、墨つぼとチョークラインは使う材料が違います。それにより、さまざまな違いがあるので、それぞれの特徴から用途に合ったものを選択してください。
- はっきりした線を引きたい時には墨つぼ
- 位置決め線に使うならチョークライン
機能で選ぶ
巻き取り方式には、手動と自動の2種類があります。自動巻き取りは、数メートル出しても一瞬で巻き取れるので、作業効率が向上します。
サイズで選ぶ
大きい機種ほど、墨やチョーク粉を収納できる量も多く、使いやすいように見えます。ところが、DIYで使う場合は頻繁に使うわけではないため、持ち運びやすい小型サイズにしたほうがベスト、逆に専用の作業場を持っていて使う頻度も多い方は、大型のほうがベストです。
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墨出し器、墨壺、チョークラインの使い方
チョークラインや墨つばで墨つけする時は最初に材料の両端に印をつける。この印を通るように糸の端をとめ、本体内から糸を引き出して、もう一端の印を通るようにしてピンと張る。そのまま、糸の中央部分を真っ直ぐ持ち上げてから、手を離せばOK。糸が材料に打ちつけられて、チョークや墨がつく。持ち上げる高さは10~20 cm程度にすればいい。
うまく墨つけを行うコツは、とにかく糸を強く張ること。1度で薄い場合は、2度3度と繰り返してもいいが、張りが弱いと糸がブレで、墨線が太くなってしまう。
糸の端をとめる道具には、針を刺すカルコと引っかけるフックがある。どちらか一方しか付属していない製品もあるが、両方あったほうが使い勝手がいい。
墨壺の使い方 事例
図は長い木材に挽き割り用の線を引く場合です。自動巻き取りタイプの墨ツボを使ってみます。あらかじめ、線の両端位置には鉛筆または墨サシで印を付けておきます。そしてカルコを引き出して、材料の向こうの木口にしっかり突き立てます。本体は左手で後に引き、手前端の印を通過して、糸を下へ回り込ませます。
本体にあるツル首または糸止め溝を利用して、糸を充分に張り詰めましょう。その場所から、右手をできるだけ板の中程へ伸ばして、糸をつまみ卜げます。ツメの先で糸をはさみ、真上5センチくらいの位置でいったん保持。糸の位置や張力に異状がないか見計らって放します。次の瞬間には黒い直線が両端まで届きます。
この方法では、糸を張った後からつまみ上げました。墨液を多く含んだ糸の場合は、それまでに板が墨で汚れます。対策として、張っている最中から右手も途中の糸をすくい上げておけば有効です。また墨の含ませ加減は好みによります。
少なめの墨で強く打つほうがキレイですが、カスレたら役に立ちません。逆に多めの墨は線が太くなったり、シブキ跡が付くので弱く打ちます。こうした強弱は、つまみ上げる高さの加減であって、糸の張り自体は強く保ちます。
墨を打ち終わったら巻き取り。たえずドラムハンドルを軽く押さえて、巻き取り速さを加減しましょう。とがったカルコが飛んで来ることがあるからです。 2人作業で、相手にカルコを抜いてもらう場合は特に注意が必要です。
ここで墨サシの使い方を図に示します。墨サシ先端の左側傾斜面を定規にピッタリ当てるのがポイントです。そしてこれも一発で決めましょう。
チョークライン 使い方
チョークラインも基本的な操作は同様です。今度は手巻き式。これでブロック塀に線を引いてみます。カルコが剌せないので、フックをカドに掛けます。本体を引き、糸止め溝を線の終点に当て、ハンドルを押さえて糸を張り詰めます。糸をつまみ上げて放てばチョークの線が現れます。打ち終わった糸は巻き取ります。
ハンドルを回しながらフックまでたどるのが確実です。糸をたるませて一箇所に集めると、糸によじれや結び目(キング)になることがあります。
チョークラインの線は、黒板にかいた線よりも、屋外競技用の白線に似ています。ブラシでこすれば簡単に消え、完全に消すには水で洗います。
動画 墨壺(すみつぼ)の使い方【技能士試験用】
墨出し器、墨壺、チョークラインの保守、メンテメンス、手入れ
墨出し器使用後は次回に使用する為に手入れを実施しましょう。
墨出し器、墨壺、チョークラインの手入れ
墨ツボでキレイな線を引くには、いつもツボ糸やツボ綿が適量の墨液を含んでいる必要があります。フタを開ければ、墨液の補充は簡単です。ただし新品は使う直前に墨液を入れるよりも、前日に入れて馴染ませたほうが調子が出ます。糸は最初の5メートルほどをよく出し入れし、要らない端材で試しておきます。
長く放置していると、墨が乾燥することがあります。この場合は水を加えます。長期の保管にはビニール袋に入れて乾燥を防ぐのかよいでしょう。
ツボ糸やツボ綿など、消耗部品は分解して取り替えることができます。墨色を変更する時も同様です。頻繁に使えば糸はすり減って切れるので、その前に切り詰めてカルコに結び直します。これは墨ツボもチョークラインも同じです。
まとめ
墨出し器、墨壺、チョークラインはDIYや床面貼りの基準線引きなど簡易的な作業に使われることが多いので、大型の製品よりも小型タイプがおすすめです。本体の機能はもちろん、使うチョークもこだわって選定してください。
又、チョークラインは墨つぼと違い、引いた線を消せるのが大きな特徴です。線の細さ・精密性よりも、見えやすさ・使いやすさに重点を置いて選定してください。
*工具の選び方、使い方、手入れについては下記の文献に更に詳細な内容が記載されています。