トルクレンチの選び方
狭い所でも自由な両ロスパナ。確実に回せるメガネレンチ。機械いじりが好きな方には両方とも出番が多いでしょう。ただ家庭での幅広い修理や工作なら片目片ロスパナをお勧めします。
兼用だからというよりも、サイズ揃えが確実だからです。例えば一般に不要とされる13ミリですが、これはM8のボルトナットに対応します。クルマや機械ではよく出会います。また15ミリは白転車の車軸に使われます。これを両ロスパナのセット以外に買い足すと、ケースには入らずなくしがちです。
また片側の口はサイズが重複します。その点、片目片ロスパナの1ミリおきのセットなら問題なし。たとえ買い足してもダブりません。機械いじり派には、14、17、19ミリ辺りにロングタイプも加えれば、良いでしょう。
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トルクレンチ メーカー 比較一覧リスト
トルクレンチの有名なメーカーとしては東日製作所、カノン、SK11、KTC、TONE等があります。
東日 トルクレンチ メーカー
「トーニチ(TOHNICHI)」(東日本製作所)は、トルク機器専門メーカーです。1949年に設立、1951年にトルクレンチの試作に成功、トーニチでは数多くのトルクレンチを販売していますが、この「QL200N4MH」は、ハンドル部分がメタルグリップになっているのが特徴です。設定したトルクに達すると、シグナル音で「締め付け完了」を感知できるようになっています。また、トルクの変更はメモリで簡単に行えるのも特徴です。
おすすめトルクレンチ トーニチ トルクレンチ QL140NMH
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1.設定したトルクに達するとトグルが作動し、シグナル音で締め付け完了を感知できる。
2.頭部ラチェットは24枚刻み、15度の振り幅で狭い場所での締め付けに威力を発揮する。
3.トルク変更は目盛によって容易に行える
ニューレイトン社(日本)
本社が東京都江戸川区にある自動車用品及び自転車用品の製造・販売及び輸出入している会社、1985年の「エマーソン」ブランドの自動車用工具の製造販売を開始。
EMERSON(エマーソン) レンチセット トルク対応 EMERSON EM29
基本をおさえたベーシックなトルクレンチです。
これを使用して必要以上の力で締付けることを防ぎます。
藤原産業 SK11
兵庫県三木市に本社があるハンドツール・パワーツール・ガーデンツールの商品開発・販売・流通・輸出入をしている会社。
おすすめ デジタルトルクレンチ 差込角 9.5mm SDT3-060
デジタル表示で正確、高精度なトルク管理が可能で、しかも操作が簡単
【用途】
ボルトナット(M6~M12)の締付けトルク値の測定作業
【特徴】
・設定トルク到達時、ブザー音とLEDの光でお知らせする
・右ネジ、左ネジ両方向の測定が可能
・設定トルク値と測定トルク値を他の単位換算出来る
・約2分間操作しなければ自動的に電源が切れるオートスリープ機能付き
京都機械工具 KTC
京都に本社を置く工具メーカー「ケーティーシー(KTC)」(京都機械工具)。同社のプレセット型トルクレンチ「CMPB2004」は、トルク値をあらかじめ設定できるタイプです。そのため、連続作業やメモリの読み込みが難しい場所での作業時でも便利に使用できるレンチと言えます。設定トルクの変更は、ロックリングを引き下げてグリップを回すだけなので簡単です。
KTC (京都機械工具) デジタルトルクレンチ デジラチェ GEK060-R3
パワーセンサ搭載固定グリップが操作荷重を正確に感知し分析。作業姿勢や習熟度に関わらず、より精度の高いトルク測定が可能。
点灯が側面からも確認できる大型LEDランプの点灯で表示部が確認しやすく、作業性が向上しました。
トルク測定範囲 12~60N・m
最小表示単位 0.05N・m
TONE株式会社
昭和13年に創立以来、「締結」に関わるプロ用作業工具を作り続けている「TONE株式会社」のオリジナルブランドが「トネ(TONE)」です。この「T4HC140」は、ホイルナット専用のトルクレンチで、ほとんどの国産車が対応車種となっています。使用する時には、車のメーカーが指定しているトルク値を確認してください。設定したトルク値に到達すると「カチッ」という音とともに手に伝わる振動で教えてくれる構造です。自動車整備工場でも使われているほど信頼度の高いプロ仕様の製品で、校正証明書付きとなっています。
おすすめ トネ(TONE) プレセット形トルクレンチ T4HC140
用途:車両整備のトルク管理、各種機械の整備、調整
差込角:12.7mm
能力範囲:40~140N・m
1目盛:1Nm
トルク精度:±4%
中村製作所 (KANON)
東京都品川区に本社がある トルク機器、測長機器を製造、販売している会社。
おすすめ カノン プリセット形トルクレンチ 10~45N・m N450QLK
トルク調整範囲(N・m):10~45
最小目盛(N・m):0.5
全長(mm):253.5
差込角(mm):9.52
トルク精度:±3%
トルクレンチの使い方
トルクレンチにはプレセット型トルクレンチ、デジタルトルクレンチ、ダイヤル型トルクレンチ等の種類がありますが主なトルクレンチの具体的な使い方について解説します。
(参考サイト:KTC トルクレンチの使い方)
トルクレンチの初歩な使い方
トルクレンチは工具なので頑丈に設計されていると考えがちですがトルクレンチは精密機器なので測定精度を確保する為に取り扱いは通常の工具以上に注意してください。
握る位置
正しい力点(通常はグリップの中央)を持って使用、位置は固定する!!
何故ならばトルクは回転の中心軸から力をかける点(力点)までの距離(有効長)とかける力の大きさで決定されます、トルクレンチを使用する際は、トルクレンチの力点(通常はグリップの中央)に力をかけながら回さなければいけません。
トルクレンチは正しい場所を握って力をかけた場合に、指定した目標値通りのトルク値が出るようになっています。正しい場所より近い場所(長さが短くなる)を握るとオーバートルクになり、遠い場所(長さが長くなる)を握るとアンダートルクになってしまうので注意が必要です。
ほとんどのトルクレンチには、グリップに握る場所であることを示すマークやラインなどが付いています。そのマークやラインに中指が掛かるように持つことで、正確なトルクを出すことができます。
プレセット型トルクレンチの使い方
プレセット型トルクレンチの場合、設定トルクに達すると軽いショックが手に伝わったり、「カチッ」という音がして締付け完了が確認できます。
※但し、小トルクタイプのトルクレンチは音が聞こえないこともあります。
連続作業、目盛の読み取りが見にくい場所で使用する時に便利です、トルク値の設定変更も可能で、多目的に使用可能。
プレセット型トルクレンチの使い方 具体的手順
1.ロック解除
ロックリングを下げ、ロック解除、グリップの回転が可能。
2.トルク値の設定
ロックリングを下げ、グリップを回転、主目盛と副目盛でトルク値を決定。
3.トルク値の固定
ロックリングを手から離せば自動的に元の位置に復帰し、トルク値が固定されます。
4.測定作業
設定トルク値に達すると、軽いショックと共にヘッド部の角度が変わります。
*注意事項:
プレセット型トルクレンチの保管時の設定トルク値は、測定範囲の最低値にセットする!!
内部のスプリングに力をかけたままプレセット型トルクレンチを保管すると、測定精度低下の原因になります。内部のスプリングのへたりを最小限におさえるため、保管時の設定トルク値は測定範囲の最低値にセットする習慣をつける。
デジタルトルクレンチの使い方
デジタルでトルク値が表示されます、設定トルク値に達すると音と光で知らせる。左右両方向の測定が可能。
デジタルトルクレンチの使い方 具体的手順
1.電源を入れる
Pボタンを押して電源をON。
2.メモリーナンバー選択
Mボタンを押してメモリーナンバー(設定トルクを記録させる番号。5つまで登録可能)を選択。
3.目標トルク設定
「+/C」ボタンと「―」ボタンで目標トルク値を設定。
4.目標トルク登録
Mボタンの長押しでトルク値を登録。
5.測定作業
締め付け作業を開始、設定トルクの90%に達するとブザーがピッピッ…と鳴り出しLEDが点滅。100%でブザー音がピーと変わりLEDが点灯。
トルクレンチのメンテナンス
トルクレンチは作業工具ですが、測定具として丁寧、慎重に扱い点検、手入れを心掛け、使用頻度に合わせ定期的に精度検査を実施しなければなりません。
しかし、トルクレンチは使用される場所の性質上、乱雑に取り扱われることが多く、使用者が気づかないうちに、トルクレンチの精度が狂ってしまうと、不良を生産していることになり、重大な安全事故を引き起こす原因にもなります。
又、トルクレンチには使用トルク範囲が定められており、使用トルクを超えて使用すると破損します。また、右専用のものを左方向へ緩めるために使用すると、精度に悪影響があります、正しく取扱い説明書を読んで使用してください。
使用後の保管も及び定期的にトルクレンチの点検・校正を行うことも、精度を維持する上では欠かせません。
下記は主なトルクレンチの保管、メンテナンス時の注意ポイントです。
付属のケースに入れて保管!
結露による錆の発生や、ほこりのかみこみなどが原因となって、測定精度が低下する場合があります。使用前には異常がないか点検しましょう。使用後は付属の専用樹脂ケースに入れ、高温・多湿やほこりの多い場所は避けて保管してください。
トルクレンチの校正
トルクレンチは使用に伴い、測定精度に狂いが生じる可能性があります。定期的(年1回以上を推奨)に精度確認(校正及び必要に応じて調整)が必要です。
「校正」とは、トルクレンチテスタでトルクレンチの精度を点検、確認する作業です。もし狂いが生じていたら、修理や調整をして測定精度を回復させる必要があります。
精度を測定する場合には、下記のようなトルクレンチテスタを使います。
トネ トルクチェッカー TTC
簡単操作でトルクレンチを点検
LEDディスプレイ表示で誤差なく数値が読み取れます。3種類の測定モード(ピークモード・トラックモード・ピークホールド)に切替できます。付属の2種類の変換アダプター(変換アダプター・六角凸アダプター)により様々な差込角・モンキ形に対応します。
動画 TONEトルクチェッカー(TTC)よる校正
トルクレンチの校正のポイント
トルクレンチをトルクチェッカーを用いて校正する時の注意ポイントを記載します。
1.中指を手力線に沿わせて握り、手力線に力が加わるようにする。
2.トルクレンチに対し直角に力を加える。
3.勢いをつけずにゆっくりと力を加える。
4.『カッチ』と音が発した後に元に戻さずに力を加え続けると、設定トルク以上の負荷が掛かり、締め付け部やトルクレンチ本体を損傷させてしまいますので『カッチ』と音が発した後速やかに力を抜いてください。
トルク締め付け管理方法
締め付けトルクとネジの初期締め付け力との関係は、ネジの状態等によって異なるため、その管理は簡単ではありません、 代表的な締め付け管理方法を下記の紹介します。
トルク法(トルク締め付け管理法)
トルクレンチだけで締め付けトルクを管理する簡易法です。先に使用状態やネジ条件を加味して初期締め付け力を推定する方法です。
回転角法(トルク締め付け管理法)
所定のトルクまで締め付けて次に指定された回転角だけ増し締めする方法です。
まとめ
トルクレンチについて選び方、使い方を解説しましたが記事を参考にお気に入りのトルクレンチを手に入れて、納得のいく整備をしてください。
又、トルクレンチの校正はメーカーが推奨している目安は、1年に1回位ですが、DIYなどで個人で使われる方は落下、衝撃等のイレギラーな事がない限り問題なく使用可能です。
最期に締め付け作業時の「カチカチッ」は絶対ダメです、正しく締め付けられたか不安なときは、「カチッ」を繰り返さずボルトを緩めてからもう一度トルクレンチで締め付てください。
*トルクレンチ 工具の選び方、使い方、手入れについては下記の文献に更に詳細な内容が記載されています。
参考文献:
1.DIY工具選びと使い方 著者:青山元男 ナツメ社
2.DIY 道具の便利手帳 監修:西沢正和 大泉書店
3.電子工作工具活用ガイド 著者:加藤芳夫 電波新聞
4. 道具の徹底使用術 著者:荒井章 山海堂
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