ソケットレンチの正しい選び方、使い方

ソケットレンチ イラスト3

ソケットレンチとは?|英語:socket wrench

ソケットレンチ(英語: socket wrench)は、ボルト、ナットの頭に嵌めるソケットとそのソケットを回すハンドル類とから構成されている。作業内容によっては補助具を組み合わせて使用するレンチの一種である。アメリカで1920年にスナップオン創業者のジョセフ・ジョンソン (Joseph Johnson) によって「少ない工具で多くの作業を」というアイデアのもと開発された。

また、自動車整備などに使用されるソケットとハンドルとが一体となっているレンチは、ボックスレンチと呼ばれる。

ソケット(英語: socket)の意味:

受け口、軸受け、電球受け、ソケット、(燭(しよく)台の)ろうそくさし

ソケットレンチの機能と用途

ソケットレンチ

ソケットレンチ

図はソケットレンチの操作に使う道具一式です。往復操作だけで使えるラチェットハンドルがベースになります。先端に各サイズのソケット(=コマ)を差し替えてボルトを回します。手早いボルト締めや、奥まった場所でも活躍するレンチです。

典型的なのはクルマの整備。他には、ボルトが多いスチールの物品棚を組み立てる時などにも便利です。作業の状況として、六角頭のボルト・ナットを同すこと自体は、これまでに述べたレンチと同じ。ただ、深くまで回し込んだナットには不向きで、専用のデイープソケットをはめて使います。
ラチェットハンドルのヘッド部分には、ラチェット機構が組み込まれています。
下図はその原理を簡単に示したものです。この機構を回転方向に合わせて切り換えす。ヘッドが小さくてすみ、またギヤのかみ合わせ歯数が多いので、狭い振り角度でも回せるタイプです。

ソケットレンチ-ラチェツト機構

ソケットレンチ-ラチェツト機構

ソケットレンチ サイズ |外径|寸法|インチ

先端には四角形の凸型差込部をもちます。これが「角ドライブ」で、3サイズの規格があります。よく使われるのは9.5ミリ角。整備工場では12.7ミリ角も使われます。ソケットとのはめ合い部分なので、規格を合わせて使います。サイズや紛らわしい用語については、図表を参照てください。
ソケットは筒状で、片側はこの「角ドライブ」が嵌る四角穴が設けてあります。その反対側はボルトを差し込む12角の穴です。 12角なのは、手探りでも六角頭を捕らえやすくするため。六角穴タイプもありますが、これはソケットの強度を重視したものです。なお奥まったボルトには、エキステンションバーを継いで使います。

角ドライブサイズ

角ドライブサイズ

ボルト全体にかぶせて回すレンチがボックスレンチで、メガネレンチ同様に信頼性が高い。ボックスレンチをソケットとしてハンドルに取りつけて使用するのがソケットレンチだ。ソケットを交換すれば各種サイズのボルトに対応でき、ハンドルにもさまざまなものがある。また、
ソケットとハンドルの間に使い、使用範囲を広げるアタッチメントもある。

ソケットレンチ 

埋め込まれたボルトやナットであってもソケットレンチならば回すことができる

ソケットレンチの構成

ソケットレンチの構成

画像引用先:DIY工具選びと使い方 著者:青山元男

ソケットレンチ ラチェツト ハンドル裏面

ソケットレンチ ラチェット ハンドル裏面

ソケットレンチ ラチェツト ハンドル表面

ソケットレンチ ラチェツト ハンドル表面

ソケットレンチはソケットの着脱部分(ドライブ角=差し込み角)の大きさでいくつかの種類がある。 6.3sq(1/4インチ)、9.5sq(3/8インチ)、12.7sq(1/2インチ)などがあるが、まずは入手したいのは9.5sq。

対応できるボルトのサイズ(口径)は、9.5sqで6~24mm程度のことが一般的。
22mmや24mmのボルトの場合は12.7sqのほうが望ましいが、たまにしか扱わないのであれば問題ない。

ソケットレンチ

同じように口径8mmのソケットだが、6.3sqと9.5sqではソケット自体の大きさが違つてくる

ソケットには6角のものと12角のものがあり、12角のほうがボルトにはめやすい。6角のほうが信頼性が高いといわれてはいるが、ちゃんとしたメーカーのものなら十分に精度が高いので、12角であっても問題はほとんどない。

ソケットレンチ

ソケットレンチ 6角と12角

ソケットレンチの種類

ソケットレンチは個々に購入していくことも可能だが、まずは基本的なセットで購人するのが一般的だ。そのうえで必要なものを買い足せばいい。

ボックスレンチ

前述の通り、ツケットを差し替えて使うのがソケットレンチですが、これを一体型にしたのがボックスレンチです。T型、Y型、十字型などの種類があります。
主にこ強いトルクで回す場合に使います。サビたボルトには絶対的な効果です。強度重視のため、たいがいは六角穴タイプになります。作業の取り回しや保管に場所をとるため、おもに整備工場で使われます。それも今はエアや電気で作業するようになり、むしろ年代物のクルマを直す、マニアの道具になりつつあります。

ボックスソケットレンチ

ボックスソケットレンチ

ソケットレンチのハンドル

ラチェットハンドル

作業性が高いためソケットレンチのハンドルのなかでもっとも多用されるのがラチェット機構が備えられたラチェットハンドルだ。
ラチェット機構とは、―定の方向には自由に回転できるが、逆方向には回転できないように固定できるもの。固定する回転方向は切り替えることができる。
例えば締める側にセットすると、右にハンドルを回した時は固定されボルトが締められる。ある程度まで回したら、ハンドルを左に回す。この時は空転するのでボルトがゆるまずに、ハンドルを元の位置に戻せる。これによりレンチをかけ直す必要がなく、スピーディに作業できる。

ソケットレンチ-ラチェット

ソケットレンチ-ラチェット

ソケット交換方法

ソケットの交換方法(KTCのユニオン機構の場合)

スピンナー(ハンドル)

スピンナーはラチェットレンチセットに含まれていることが多いハンドル。強い力を確実にかけることができるハンドルで、端に近い位置に手をかけるほど強い力が使える。使用する際には、ボルトの回転軸に対してハンドルが直角になるようにするのが基本だ。ただし、ハンドルが回転軸の延長になるようにすると、早回しすることもできる。

スピンナー(ハンドル)

スピンナー(ハンドル)

スピンナー使用

スピンナーを使う(特に長いエクステンションバーを併用する)時は、片手を回転の中心になる部分にそえる

ドライバーハンドル

ドライバーハンドルはドライバーのような形状をしたグリップと軸で構成され、軸の先端がソケットレンチのドライブ角にされている。ソケットを取りつければナットドライバーとして使うことができる。また、後端に差し込み角を備えたドライバーハンドルも多い。この部分に他のハンドルをセットすれば、ドライバーハンドルをエクステンションバーとして使うことができる。

ドライバーハンドル

ソケットを取りつければナットドライバーとして使うことができる

ショートラチェットハンドル

ラチェットハンドルのなかには柄が非常に短いものがあり、ショートラチェットハンドルと呼ばれる。狭い場所での作業が可能になり、手でくるむように使うと早回しも可能となる。また、回転軸近くで柄が折り曲げられるラチェットハンドルもあり、周囲に余裕がない場所でも作業しやすい。
このほか、ソケットレンチのハンドルにはT型やL型のものなどもある。

ハンドルが途中で 折れるものだと、 スピーディにハン ドルを回すことが できる

ハンドルが途中で折れるものだと、スピーディにハンドルを回すことが できる

ソケットレンチのアダプター

エクステンションバー

奥まった位置にボルトがあり、ハンドルとソケットの組み合わせでは届かない時に、ソケットとハンドルの間に使って延長するアダプター。標準的なセットには2~3種類のエクステンションバーが含まれていることが多い。長くするほど、ボルトの回転軸に対して斜めになり、ボルトの頭をなめる可能性が高まるので、必要最小限の長さで使うこと。

エクステンションバー

エクステンションバーを使うと奥まった位置のボルトを回すこともできる。写真ではユニバーサルジョイントも同時に使用しているので先端部分に曲がりがある。

ユニバーサルジョイント

首振りエクステンションバーというタイプなら差し込み角の部分に余裕があり、接続部で折り曲げた状態でソケットレンチが使用できるが、数度が限界だ。しかし、ユニバーサルジョイントを2本のエクステンションバーの間に入れたり、エクステンションバーとソケットの間に入れれば、最大45度に折り曲げて使用できる。ただし、大きく曲げるほど力がかけにくくなるし、ボルトの頭をなめやすくなるので注意して使う必要がある。

ユニバーサルジョイント2

ユニバーサルジョイントをアダプターとアダプターの間やアダプターとソケットの間に入れると折り曲げて使うことができる

ユニバーサルジョイント

クイックスピンナー

ラチェットハンドルは早回しが可能なものだが、ハンドルを振る空間が少ない時は指で回したほうが早いこともある。クイックスピンナーを使えば、指先でソケットが回せるようになる。最初はハンドルでゆるめ始め、ある程度までゆるんだらクイックスピンナーで回すといった使い方をする。

クイックスピンナー

早回ししたい時はクイックスピンナーに指をかけてソケットを回すようにすればいい

クイックスピンナー2

早回ししたい時はクイックスピンナーに指をかけてソケットを回すようにすればいい

フレキシブルエクステンションバー

ユニバーサルジョイントと同じように、ボルトの回転軸上にハンドルをセットするのが難しい場合に使用する。ユニバーサルジョイントは折れ曲がりを作るが、フレキシブルエクステンションバーは全体が曲がるので、回転を滑らかに伝えられる。

フレキシブルエクステンションバー

フレキシブルエクステンションバー

変換アダプター

差し込み角を異なったサイズのものにかえられるアダプター。大きなものを小さくした場合は、ソケットに大きすぎる力が加わるのでボルトを傷めることがあり、小さなものを大きくした場合は、差し込み角やドライブ角に無理な力がかかることになるので使用時には力加減に注意が必要だ。

変換アダプター

変換アダプター

ソケットレンチのソケット

ディープソケット

標準的なソケットレンチセットに含まれているソケットはショートソケットと呼ばれるタイプのことが大半だ。ほとんどの場合、これがあれば大丈夫だが、下の写真のようにナットの中央にボルトが突き出ている場合、ショートソケットではナットに届かない。こうした状況でも使用できるのがディープソケットだ。長さが各種あるので、持つていれば助かることもある。もっとも、スパナやメガネレンチがあれば、こうした状況でもナットを回すことができる。

ディープソケット

ディープソケット使用法

その他のソケット

ソケットには六角形のボルトやナットに使用するもの以外にも、ドライバーとして使えるようにするものや、六角レンチとして使えるものや、トルクスに対応したものなどがある。また、
自動車などのスパークプラグ専用で、内部に保持機構を備えたソケットもある。

その他ソケット

その他ソケット

日本工業規格 ソケットレンチ JIS規格 

下記にソケットレンチのJIS規格の参考サイトを記載しました。

ソケットレンチのJIS規格の詳細が記載されています。

JISC日本工業標準調査会サイト|サイズ|寸法

JISC日本工業標準調査会サイト内のJIS検索から内容が閲覧可能です。(但し印刷不可)

*現在はIEインターネット エクスプローラーのみ閲覧可。
①JIS B 4636 ソケットレンチ用ソケット  Socket wrenches-12.7mm square drive

kikakurui.com |JIS規格票をHTML化したサイト

日本工業規格が全文、閲覧、印刷可能です。(但し図、イラスト含まず)

JIS B 4636 ソケットレンチ用ソケット   Socket wrenches-12.7mm square drive

豆丁 |中国の資料閲覧サイト|サイズ|寸法

日本工業規格が全文、閲覧、可能です。(図、イラスト含む、ダウンロードは有料)

*ネット接続環境により表示が1分以上、かかる場合があります。

JIS B 4636 ソケットレンチ用ソケット Socket wrenches-12.7mm square drive

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