【図解】クランプメーターの使い方、原理、漏れ電流
初心者、女性向けのの入門ガイドとして電気工事で使用されるクランプメーターを下記のポイントをメインに解説しています。
・クランプメーターの使い方、原理、仕組み
・クランプメーターの測定方法、精度
・クランプメーターの中古品
・クランプメーターのおすすめネット通販商品
・クランプメーターの漏れ電流測定
DIYでの電気工事の時のご参考になれば幸いです。(^_^;)
おすすめ クランプメーターの使い方 YouTube動画
クランプメーターの使い方をマスターしよう!
おすすめ クランプメーター三和電機計器 クランプメータ DCL11R
クランプメーターとは?|英語:clamp meter
クランプメーターは日本語では架線電流計と呼び、回路を切断することなく、負荷電流、漏れ電流を測定するための工具です。
測定には、電流が流れるとその周りに磁場が発生することを利用します。
通常の電流計を使った測定の場合、回路の一部を切断して開き、そこに電流計を接続しなければなりません。クランプメーターは、電気回路を切断することなく電流を測定できる機器です。クランプメータを使うことで、回路に影響を与えることなく負荷電流、漏れ電流の測定が可能になります。
家庭用電流で用いられる交流のみを対象とするものだけでなく、直流電流、交流電流両方に対応するものや、テスターのように電圧や抵抗値まで測れるものもあります。現在はデジタル式が主流ですが、テスターなどほかの計測機器類と同様にアナログ式も存在します。
クランプメーター 負荷電流と漏れ電流の違い
負荷電流とは、電気回路において負荷に供給している電流のことです。
エアコンや電動機などの電気を消費する機器のことを電気回路では負荷としています。
おおむね数アンペア以上の電流が流れますのでそれに対応したクランプメーターでないと測定はできません。
漏れ電流とは別名:リーク電流の事、電気回路で、理論上は電流が流れない(絶縁されている)箇所や経路で漏れ出す電流のことをいい、微細な数値の電流の事。
よって漏れ電流を測定するためには専用のクランプメーターが必要になる。
クランプメーター 名称
下記がクランプメーターの名称です。
サンプル:三和電気計器 DCL31DR
クランプメーターの種類
負荷電流の大小 クランプメーター
負荷電流測定タイプ:
おすすめ HIOKI (日置電機) ACクランプメータ 3280-10F
Amazon’s Choice商品です、すぐに発送ができて、評価が高く、お求めやすい価格。
【測定可能導体径】φ33mm(ジョーの薄さ9.5mm)
【対地間最大定格電圧】クランプセンサ:CAT IV 300V、CAT III 600V、電圧測定端子:CAT III 300V、CAT II 600V
【交流電流】42.00A/420.0A/1000A(±1.5% rdg.±5dgt)
【交流電圧】4.200V~600V、4レンジ(±1.8% rdg.±7dgt)
【直流電圧】420.0mV~600V、5レンジ(±1.0% rdg.±3dgt)
漏れ電流測定タイプ
おすすめ 共立電気計器 2431 漏れ電流・負荷電流測定用クランプメータ
AC20/200mA/200Aの3レンジ切換
周波数切換機能付
データホールド機能付
外部磁界の影響が極めて少ない設計
最小分解能0.01mA
直流、交流タイプ クランプメーター
DCクランプメーター(直流電流)
おすすめ SANWA クランプメータ DCM400AD
ACクランプメーター(交流電流)
おすすめ 三和電機計器 クランプメータ AC用真の実効値 DCL11R
測定レンジ:60/300A
最高確度:±(2.05+5)
分可能:0.01A
周波数特性:45〜400HZ
AC/DCクランプメーター(交流/直流電流)
おすすめ HIOKI (日置電機) AC/DCクランプメータ(AC/DC600A) CM4371
交流/直流を自動で判別
直流電圧は1700Vまで測定可能
突入電流(INRUSH)の実効値と波形ピークを同時表示
整流方式 クランプメーター
実効値は電力に対する考え方ですので、特に電力量(仕事量)の評価などに用いる 場合に有効です。
平均値方式 クランプメーター
おすすめ HIOKI (日置電機) ACクランプメータ 3280-10F
Amazon’s Choice商品です、すぐに発送ができて、評価が高く、お求めやすい価格。
【測定可能導体径】φ33mm(ジョーの薄さ9.5mm)
【対地間最大定格電圧】クランプセンサ:CAT IV 300V、CAT III 600V、電圧測定端子:CAT III 300V、CAT II 600V
【交流電流】42.00A/420.0A/1000A(±1.5% rdg.±5dgt)
【交流電圧】4.200V~600V、4レンジ(±1.8% rdg.±7dgt)
【直流電圧】420.0mV~600V、5レンジ(±1.0% rdg.±3dgt)
実効値方式 クランプメーター
おすすめ sanwa クランプメータ AC用 真の実効値マルチメータ機能付き
■交流電流0.1A~600Aまで測定可能
■真の実効値方式で歪んだ波形も計測可能
■交流電圧、抵抗測定、導通チェックも可能
■導通ブザー機能搭載
■ACA,ACVオートレンジ
■データホールド機能
クランプメーターの測定原理
クランプメーターの測定方法には変流器(CT)方式、ホール素子方式、ロゴスキー方式等がある。
変流器(CT)方式 クランプメーターの測定原理
CT(current transformer:変流器)方式クランプメーターは電流から発生している磁界をセンサで捉え、それを電流換算することで電流測定をしています。測定方式は以下となります。
CT(変流器)方式のクランプメーターの測定原理は以下になります。
構造:
磁気コアにコイルを巻いた構造
原理:
変圧器の応用で1次側を1本の巻き線(クランプではさんだ線)、2次側をN巻きの線(磁気コアに巻いてある線)で受け、電流を測定する。原理上、2次側開放状態で1次側に電流を流すと、2次側に電流を流そうとして開放端に高電圧が発生するため、注意が必要。
メリット:
直線性や測定範囲が広い
デメリット:
直流電流の検出ができない
ホール素子方式 クランプメーターの測定原理
クランプメーターは電流から発生している磁界をホール素子センサで捉え、それを電流換算することで電流測定をしています。ホール素子方式の測定原理は以下となります。
構造:
磁気コア内の隙間にホール素子を入れる構造
原理:
クランプではさんだ線から発生する磁界を、ホール素子で電圧に変換し、電流に換算する。
メリット:
直流電流と交流電流どちらも測定できる
デメリット:
センサ部の筐体、磁気回路、磁気コアの設計によって性能が大きく変わる
ロゴスキー方式 クランプメーターの測定原理
クランプメーターは電流から発生している磁界をセンサで捉え、それを電流換算することで電流測定をしています。ロゴスキー方式のクランプメーターの測定原理は以下となります。
構造:
コアレスで非磁性体にロゴスキーコイルを巻いた構造
原理:
電流に応じて、コイルの両端に微分された電圧波形が出力され、それを積分して電流に換算する。
ロゴスキーコイル方式電流センサーは、測定電流の周りに発生する交流磁界により空芯コイルに誘起される電圧を変換して測定する方式のセンサー。
メリット:
コアがないため、曲げられる。周波数帯域が広い
デメリット:
交流しか測れない。
クランプメーターの選び方
クランプメーターの選び方のコツや注意点をご紹介。
測定の目的、項目は?
クランプメーターは機種によって測れる電流の種類と電圧が異なります、また、交流と直流かの違いでも使える機種が違います。
よって、現在及び近々に測定を要する測定項目を決めることが重要です、そうすれば、クランプメーターの種類も絞れます。
①漏れ電流測定タイプか、負荷電流測定タイプか?
② 負荷電流の場合、平均値整流方式か真の実効値整流方式か?
平均値整流方式であると歪んだ電流波形の実効値を正確に測定する必要があります。
③ 直流電流測定か交流電流測定か?
交流電流測定の場合でもインバーターの2次側電流のように周波数が変化する場合があります。このような場合はクランプメーターの周波数帯域を確認します。
④ 測定する配線の最大太さがはさめるか?
⑤測定しようとしている負荷の最大電流値が、クランプメーターの電流レンジの範囲か?
⑥ そのほかクランプメーターには直流・交流電圧測定、抵抗測定、導通チェックなどのテスター機能を持っている製品があります。必要な機能を確認して選択。
デジタル or アナログ
クランプメーターにはデジタルとアナログがあり、価格だけを見るならば、アナログの方が安価です。
しかし、より正確に数値を知りたい場合や、半導体回路を測定したい場合はデジタルの方がよいでしょう。
クランプメーター メーカーの選び方
クランプメーターを製造、販売しているメーカーは他の電流、電圧を測定器も製造しています。
よって、すでに他の測定機器を使っている場合は、そのメーカーにクランプメーカーを取り扱っていないか尋ね、可能なかぎり同一メーカーにそろえてアフターサービスも含めて購入を検討しましょう。
日置電機、共立電気計器がクランプメーターの有名なメーカーです、このブランドなら安心して購入できます。
クランプメーター レンタル ショップ 比較
クランプメーターのレンタルの事情についてご紹介。
クランプメーターは月単位の短期でもレンタル可能です。
相場は1万円前後です。
クランプメーターは高価なのでレンタルで借りるモノ、ひとつの選び方です。下記は低価格でクランプメーターを貸出してくれる会社です。
オリックス・レンテック レンタル クランプメーター
オリックス・レンテック株式会社は電子計測器・測定器、科学・環境分析機器、医療機器、ロジック開発機器、パソコン、PC、タブレット、サーバー、ワークステーション、などのレンタルサービスをはじめ、中古器機販売、買取サービスをしています。
レックス レンタル クランプメーター
測定器、計量器、測量機などの計測器をレンタルしているレックス。
クランプメーター 中古品 買い取りショップ 比較
クランプメーターも中古品を取り扱う店が多く、あります。 しかし、ほかの大型の測定器に比べると小型で価格も安価なので、よい中古品が常にある訳ではないのでヤフーオークションをはじめとするインターネットオークションや、測定器を取り扱っているリサイクルショップなど定期的に確認し掘り出し品を探しましょう。
最近のクランプメーターは信頼性に優れているので1~2年落ちの中古品でもまだまだ使用できる、但し 海外製は信頼性が落ちるが日本製は大丈夫。
楽天、ヤフオク、メルカリでも激安な日本製クランプメーターが販売されている。
クランプメーターの中古品はヤフークション、工具を高額で買い取ってくれる工具男子 等の業者で販売しています。
ポイントはメールでの取引している業者を選び、他業者と比較して価格、中古程度、保証期間等を確認する事です。
決して安物買いの、銭失いをしないこと。
ジモティー クランプメーター 中古
最近、TVのCMも放映している中古あげます・譲りますのネットのフリマ、ジモティー、やはり地元で中古を買えるのは便利。
ジモティーでは、クランプメーターをはじめ様々な商品で無料や激安格安販売の情報を多数掲載しており、最安値のお得な商品を見つけることができます。単品だけでなくセット用品の情報も充実しており、また中古品やリサイクル用品だけでなく、未使用新品アイテムも安くお求めいただけます。
ヤフオク! クランプメーター 中古
ヤフオク!は、お店にないものも見つかる、買える 日本最大級のネットオークション・フリマアプリです。
ヤフオク! クランプメーター 中古⇒ 検索結果
メルカリ 中古品 クランプメーター
メルカリは、スマホから誰でも簡単に売り買いが楽しめるフリマアプリです。
楽天 中古品 クランプメーター
楽天市場では格安、激安の中古品 クランプメーターを販売しています。
下記リンクは楽天が販売している激安 中古品、クリックすると最新版がわかります。
楽天 激安 クランプメーター 中古
中古工具の高価買取 工具男子 クランプメーター
クランプメーターは現場のプロが使う工具。中古品でも探している方は多く、電動工具のなかでも高価買取が期待できるアイテムです。工具を買い取り、販売しています、格安 工具をあり。
オークファン クランプメーター 中古
日本最大級のショッピング・オークション情報サイト、オークファン。
ヤフオク!、Amazon、eBay、フリル、楽天など国内外のサイトに幅広く対応し、
幅広い月額サービスで物販初心者から物販事業者までサポートしています。
現在の中古の価格相場も簡単に調べられます。(無料会員登録あり)
プレミアム会員(月額980円)では過去10年分、300億件の落札相場検索や、
ヤフオク!で商品を自動で落札できる入札予約機能が本格的にご利用可能。
クランプメーター おすすめ ネット通販サイト 価格比較
アマゾン、Yahoo!ショッピング、楽天の現在の売れ筋のクランプメーター 人気ランキングです。
2022年 おすすめ アマゾン クランプメーター
アマゾンのおすすめ クランプメーター ランキングです。一時間毎に更新されます。最新のランキングが知りたい方は画像をクリックして下さい。
アマゾン クランプメーター 売れ筋ランキング(現在2022年4月16日)
2022年 クランプメーター Yahoo!ショッピング
Yahoo!ショッピングの売れ筋クランプメーター ランキングは下記のとおり。最新のランキングが知りたい方は画像をクリックして下さい。
Yahoo! クランプメーター 売れ筋ランキング(現在2022年4月16日)
2022年 おすすめ クランプメーター 楽天ショップ
楽天ショップの売れ筋 クランプメーター ランキングは下記のとおり。
最新ランキングが知りたい方は下記リンクをクリックしてください。
楽天 クランプメーター 売れ筋ランキング
楽天 クランプメーター 売れ筋ランキング(現在2022年4月18日)
おすすめクランプメーター メーカー比較価格 &精度
クランプメーター 日置電機 HIOKI
日置電機株式会社(ひおきでんき)は、長野県上田市に本社を置く電気計測器の開発、生産、販売を行うメーカ。
HIOKI(日置電機) ACクランプメータ 3280-10F
Amazon’s Choice商品です、すぐに発送ができて、評価が高く、お求めやすい価格。
【交流測定方式】平均値方式(MEAN)
【測定可能導体径】φ33mm(ジョーの薄さ9.5mm)
【対地間最大定格電圧】クランプセンサ:CAT IV 300V、CAT III 600V、電圧測定端子:CAT III 300V、CAT II 600V
【交流電流】42.00A/420.0A/1000A(±1.5% rdg.±5dgt)
【交流電圧】4.200V~600V、4レンジ(±1.8% rdg.±7dgt)
【直流電圧】420.0mV~600V、5レンジ(±1.0% rdg.±3dgt)
【抵抗】420.0Ω~42.00MΩ、6レンジ(±2.0% rdg.±4dgt)
【導通チェック】420.0Ω(±2.0% rdg.±4dgt)
HIOKI (日置電機) 3287 クランプオンAC/DCハイテスタ (AC/DC 100A、RMS)
Amazon’s Choice商品です、すぐに発送ができて、評価が高く、お求めやすい価格。
スリムな16mmで込み入った配線も楽々クランプ
10Aレンジで小電流も正確に測定、ACモードは真の実効値
小型ながら電圧、抵抗、導通チェック機能まで装備
基本仕様(確度保証期間 1年)
クランプメーター 共立電気計器
共立電気計器株式会社(きょうりつでんきけいき)は、東京都に本社を置く日本の電気計測器の開発、生産、販売を行うメーカー
共立電気計器 KYORITSU ACデジタルクランプメータ KEW2200
Amazon’s Choice商品です、すぐに発送ができて、評価が高く、お求めやすい価格。
直流電流(A):-
交流電流(A):1000
直流電圧(V):600
交流電圧(V):600
抵抗(Ω):40M
検波方式:平均値整流(MEAN)
最大表示:4199カウント
共立電気計器 AC/DCクランプ付デジタルマルチメータ KEWMATE2012R
検波方式:真の実効値整流(RMS)
最大表示:6000カウント
幅×奥行×高さ(mm):91×27×128mm
電源:単4乾電池×2本(付属)
連続使用時間:DCV約150時間、ACA約25時間
キャパシタンス(F):40μ
導通
ダイオード
クランプメーターの使い方
クランプメーターは、測定対象を切り替えるためのファンクションスイッチと測定結果を表示する画面、レバーで開閉できるリング状の電流センサなどで構成されています。クランプは「はさみ込む」という意味で、名前のとおりセンサの空洞部分に電線を通すことで電流の測定を行います。
測定にあたってはまず、ファンクションスイッチを測定する項目に合わせてせます。ファンクションスイッチはボタン式のものもあれば、ダイヤルで選択するタイプもあります。その後、レバーを引いて電流センサを開き、中に電線を通して測定を行います。
クランプメーター 負荷電流測定方法
電流の測定にあたっては、電線がセンサの中央に位置するようにすると誤差が少なくなります、なお、クランプメータで測定できるのは1本の電線のみとなります。2本以上の電線を同時に測定することはできないので注意してください。
直流電流の場合、クランプメータに表示される数字の正負で、電流の向きも確認できます。
一般のテスターは交流電流測定の機能を持っていませんが、クランプンプメーターは交流電流の大きさを、回路を切断することなく測定することができます。
測定範囲は、最大2,000Aを超えるものからmAクラスまであります。直流電流が測定できる機種もありますが、小さい直流電流の測定は地磁気などの影響のため測定が困難なようです。
単相2線の場合は、単相2線のどちらかを摘まんで測定し、三相線の場合は、T,S,R 3本の線を単独でつまみ、それぞれの電流の数値を測定します。
クランプメーター 漏れ電流測定
特殊な使い方として、往復する電線のすべてを共にクランプすることで漏れ電流測定ができます。往復する電線の電流を加算すれば合計ゼロになるはずですが、途中で漏電しているとゼロにならなくなるためです。
通常、電気機器へ向かっていった電流は一本の線を通って100%戻ってくる。漏れ電流がない場合は互いに打ち消し合い、測定値はゼロになる。
もし、漏れ電流があった場合、負荷側から流れる電流で誘起された磁界は電源側から流れる電流で誘起された磁界よりも、漏れた電流の分だけ、少ない磁界が発生することになる。その為、差し引き、漏れた電流の分だけの磁界を測定できる。
クランプメーターにて漏れ電流測定する場合、単相2線を2本つまんで漏れた電流に磁界が発生して差ができた数値が値になります。
三相線の場合は、T,S,R 3本の線を同時にクランプするか、接地線をクランプすることで漏れ電流を測ることができます。
動画 クランプメーター使い方 三相 漏電 漏れ電流の測定
日置のクランプメーター 3283、3293の商品、紹介動画
クランプメーター モータ突入電流測定
モータ等の電気機器の電源を入れた際に、定常時よりも5倍から10倍の大きい電流が瞬間的に流れることがあり、この電流を突入電流(インラッシュカレント)という。
突入電流は定常時の電流の10倍を超えることもあり、場合によっては電源スイッチの溶着、整流器やその他の部品への過大なストレス、照明の一時的な減光、コンピュータのクラッシュ、ブレーカのトリップ等を引き起こす可能性もある。
これらを未然に防ぐには、突入電流が機器等の仕様範囲内に収まっているかなどの確認を行う必要がある。この突入電流を測定するには、非常に短い時間(約10ミリ秒~100ミリ秒)の電流変化を捉えることができるピークホールド機能付クランプメータで測定する。ピークホールド機能は電流波形の最も振幅が大きい電流値を保持する機能で、瞬間的に流れる高い電流値を確認することができる。
自動車、PC 暗電流 測定
クランプメーターを使用した自動車の暗電流 測定についてです。
暗電流とは自動車のエンジンを切った状態(イグニッションOFF)でも、各種メモリーやコンピューターの稼働に消費される電流のことです。別名 待機電流とも呼ばれています。
一般的に自動車では5~50mA(0.1 2Ah~1.20 Ah/日)程度の暗電流を消費しています。
盗難防止装置やカーナビゲーションなどの電装品を後付けすると更に暗電流は大きくなります。
従来はデジタルマルチメーターで電気回路を形成して測定していましたが時間がかかる、面倒等の不具合がありましたが暗電流 測定用のクランプメーターを使用すれば一発で簡単に暗電流が測定できます。
これがあれば自動車のスターター電流、オルタネーター発電電流、バッテリ電圧等が簡単に測定できるので自動車整備時間の短縮が可能です。
KAISE ( カイセ ) 電流計 暗電流クランプメーター SK-7831
DC4000mAレンジ搭載!
●クランプするだけで簡単に暗電流を測定
●パワーオンイニシャライズで簡単ゼロ調整
●新開発コア構造で、外部ノイズの影響を低減
クランプメーター 直流電流、交流電圧、直流電圧、抵抗測定
直流電流測定
洗濯ばさみ状になっているクランプの部分を開いて、測定したい電線に挟み込みましょう。このとき電線がクランプの中心部分にくるようにすると正確な電流の数値を測定できます。電線がクランプ部分についたり引っかかったりしていると正しく測定できません。
交流電圧測定
切り替えSWを~Vにセットし、測りたい部位にテストリードをあてて計測値を測定します。
直流電圧測定
切り替えSWを‥Vにセット、測りたい部位にテストリードをあてて計測値を測定します。
抵抗測定
切り替えSWをΩにセット、測りたい部位にテストリードをあてて計測値を測定します。
導通チェック
切り替えSWをを↔にセット、導通チェックボタンを押します、測りたい部位にテストリードをあててブザー音で導通を確認します
動画 クランプメーター 直流電圧、交流電圧、抵抗値、交流電流の測定方法
クランプメーターによる直流電圧、交流電圧、抵抗値、交流電流の測定動画
クランプメーターによる電力の計算方法
家電製品のカタログに表示されている消費電力は下記の計算式から求める事ができます。
電力(W)= 電圧(V) × 電流(A) × 力率(%)
電力が多いほど家庭で消費されている電力が多いということであり、より多くの電気代がかかります、電圧(V)は、一般家庭なら大体が100V、業務用なら220Vです、クランプメータの値は、電流(A)になります。力率とは、電力の有効に使用した割合で約80で計算すると誤差があまり生じません。
クランプメーターの精度
クランプメーターの精度は説明仕様書に記載されている
⇒「導体は必ず1本だけセンサ中央部にクランプして下さい。」
「クランプ部をきちんと閉じているか確認して下さい。」
で測定すれば交流・直流共に測定値のバラツキはあるが位置を変えても全てメーカ精度範囲内である。
しかし、クランプの接合部がしっかり閉まっていない等の異常な測定方法の場合、測定誤差が発生します。
関連記事:ケーブルのくわえ方で測定値は変わる?(エヌケイエス株式会社 NKSサイト)
クランプメーターの故障修理
精密測定器であるクランプメーターが故障し場合は専門の会社もしくはメーカーにて修理依頼してください。
安易に本体を分解して自分で修理を行うと正しく測定ができなくなる恐れが発生します。
但し、電源周りの故障は接点の酸化、汚れ及び衝撃による変形が多いので自分で修理可能ですが自己責任で行う必要があります。
電動工具の故障で多いのは異物、ゴミによる接触不良、異音等です。
一度、分解掃除するのが一番、簡単な修理方法です。廃棄する前に一度、試してみてください。
クランプメーターの故障 修理事例
現象:電源が入らず
原因:
内部の電源基板のコネクタ接続部分の腐食、変形。
修理:
接続部分の腐食、変形の場合、接触部分の金属ブラシによる清掃および変形の修正。
接続部分の腐食には接点復活剤を使用すると汚れ、酸化物が除去されて導電性が回復するのでお勧めです。
まとめ
クランプメータは、電気工事、電気保守関係の現場では必須の測定器です、種類も非常に多いので、各メーカのホームページ、カタログ等を確認した上で、測定の目的にあった最適なクランプメータを選ぶことが重要です。
又、日本製の中古品クランプメーターの場合、信頼性が高いのでトラブルは少なく使用できる確率が高いです。
参考文献:電気工事の工具が一番わかる (しくみ図解) 松本 光春 (著)