【2024年版】クワ、鍬の選び方、使い方、おすすめ、手入れ

クワ、鍬の選び方、振り方、使い方、手入れ　【イラスト図解】
クワ、鍬とは？
クワ、鍬　種類
クワ、鍬の選び方
クワ、鍬　おすすめ　ネット通販サイト　価格比較
クワ、鍬の使い方
クワ、鍬の保守、メンテメンス、手入れ
まとめ

クワ、鍬の選び方、振り方、使い方、手入れ　【イラスト図解】

初心者、女性向けのクワ、鍬の入門ガイドとして下記のポイントをメインに解説しています。

・クワ、鍬の振り方、使い方、種類

・クワ、鍬のメンテナンス

・クワ、鍬のおすすめネット通販商品

ガーデンニング、農作業のご参考になれば幸いです。(^_^;)

クワ、鍬とは？

鍬は有用な農具です。構造は、長いスティックの端に平らな刃で取り付けてあり、栽培、細断、掘削に使用されます。

日本ではクワなどの野道具を製作する職人は「野鍛冶」と呼ばれ、地域の農民とともに生き、農機具を作ってきましたが、クワも無名の野鍛冶によって使う人の体型、性別などに合わせて使いやすいように作らていた農具です。

英語及び中国語では下記のように呼ぶ。

【英語名】hoe

【中国語】锄头

「鍬くわ」と「鋤すき」との違いは？

鍬くわは鋤と同様に農作業に使用されますが、その形状や使い方は異なります。小型で曲がった金属の刃が付いており、さらに細かい作業や堀り起こす事が可能です。

鋤すきは土壌を耕す際に使用する農具で、一般的には先端に広い金属の板が取り付けられた形状をしています。刃部分が広く、地面を平らに耕したり、雑草を根こそぎに取ったりするために使用します。

このように、鋤と鍬は形状と用途で明確に区別されますがどちらも農作業に必要不可欠な道具であり、これらを適切に使い分ける事が労力の節約に繋がります。

英語及び中国語では鋤すきを下記のように呼ぶ。

【英語名】plough

【中国語】鍬

日本名のスキ（鋤）は中国ではこれを「鍬」と書きます。逆に、日本で一般的にクワ（鍬）と呼ぶものは、中国では「鋤」になります。つまり、日本と中国で、「鋤」と「鍬」があべこべになっている。

「鋤」と「鍬」の違いは

鍬の歴史

鍬の歴史は古く、紀元前5千年前にさかのぼるヨーロッパの洞窟の壁画に鍬の絵が描かれえています、この絵は、長い枝のついた棒に似た道具を示しています。古代人は、これらの鍬を雑草を掘り起こし、畝を作りために使用していました。

初めは、石や骨を加工して作られていました。その後、青銅器時代になると、青銅製の鍬が登場します。青銅製の鍬は、石製の鍬よりも耐久性と切れ味に優れており、農業生産力の向上に貢献しました。

時代	鍬の素材
新石器時代	石、骨
青銅器時代	青銅

鉄製鍬の登場

鉄器時代になると、鉄製の鍬が登場します。鉄製の鍬は、青銅製の鍬よりもさらに耐久性と切れ味に優れており、農業生産力のさらなる向上に貢献しました。鉄製の鍬は、現在でも広く使用されています。

近代の鍬

近代になると、鍬にもさまざまな改良が加えられ、19世紀には、スチール製の鍬が登場します。スチール製の鍬は、鉄製の鍬よりもさらに耐久性と切れ味に優れています。また、20世紀には、動力がエンジン式の鍬が登場します。エンジン式の鍬は、人力で使用する鍬よりも作業効率が格段に優れています。

鍬の未来

鍬は、今後も進化を続けていくと考えら、現在、動力を太陽光発電を利用した鍬や、AIを搭載した鍬の開発が進められています。これらの鍬は、農業生産力のさらなる向上に貢献することが期待されています。

用途と特徴

クワは畑や田を耕し、整地するための道具で、田畑の土の状況に応じ、また、どのように耕すかでその形状が異なります。
軽い土であれば土を大きく動かせますが、重い粘質の上では少しずつそぐように耕すか、抵抗を少なくした厚手の刃をもつ備中グヮなどで上を大きな塊にして掘り返します。しかし、軽い土ではくずれてしまうので、備中クワは適しません。

　荒れ地の開拓に用いるクワは、板クワからだんだんと肉厚になり、刃床部は細くなり、唐グワ、開墾グワ、バチグワ、ツルハシと変化し、重粘な上の耕起には、窓グワ、バチつき備中グヮ（３本、４本、５本歯）、バチなし備中ブワ、もっと先のとがるクマデグワヘと変わったと考えられます。一方、表土を削る除草グワは、渫ヘグワ、草削りグワ、窓あきの除草グワヘと変化していったようです。
　窓の代わりに歯床部を先とがりの三角形にした三角草削りグワ（三角ガマ）は、万能グワとして家庭園芸には便利なものです。

クワ、鍬の構造、名称

鍬の柄

手で握る部分、鍬の種類、地域によりサイズ、長さ、重量が違う。

鍬を選ぶ際には柄がしっかりと取り付けられ、刃の部分にガタがないもの、手に持ってみて自分の体の大きさや力の入れ方が合っているものを選んで下さい。

鍬の柄　材質の種類

鍬の柄の材質は、木製とアルミ製の2種類が一般的です。

鍬の柄の交換

柄は、鍬によってサイズが違うので購入する場合は使用中の鍬の柄を差し込む部分のサイズを確認してください。

クワ、鍬　種類

鍬の種類には、長方形の1枚の刃で構成される「平鍬」、平鍬に比べて肉厚で丸みを帯びている「唐鍬」、刃が3本や4本に分かれている「備中鍬」、唐鍬の一種で一方が尖り片方が平坦な「ツルハシ・バチヅル」などが色々な種類があります。

簡単な分類としては、片手鍬のような軽作業用、備中鍬や唐鍬・ツルハシのような堀起こしに使うもの、平鍬のように畝立てに使う鍬と3つに分類することができます。

打ちグワ　

立った姿勢で、クワを振り下ろして上を耕したり、整地するのに用いるクワで、手前から前へ進むようにして作業します。柄の長さは中ぐらいで、柄角は60～85度くらい、クワの重さはやや重めです。
金グワがほとんどで、それぞれの地方の土質によって刃の形が変わっています。

打ち鍬

平鍬（板グワ）

打ちグワの代表的なもので、洪積土地帯では一般的なものです。

平鍬（板グワ）

備中グワ（別名万能グワ）

　打ちグワの一種。田の耕起と砕土（クワを返し、刃床の肩の
部分を当て土を細かくする）に便利です。

引きグワ（別名作グワ）

　立った姿勢で後退しながら刃床を引くように使います。以前は風呂グワが多かったのですが、現在、は金グワでつくられています。柄角は35～40度で、柄は長く、中耕、除草、土寄せに最適。

引き鍬

立ち引きグワ　

中腰で、後退しながら使用します。打ち込みと引き込みの作業により、中耕、条づくり、あぜ立ちなどに便利です。柄の長さや重量は立ちグワと引きグワの中間で、柄角は50度以内です。

立ち引き鍬

三角草削りグワ（三角ガマ）　

移植ゴテの刃床にクワのように柄をつけたもの。コテの両側に刃がつけられている刃付き移植ゴテのように、土の掘り返し、砕土、床ならし、土寄せにも簡便に使え、除草は刃床の側面、光端と使い分け、大きな草は大ガマでなぎ倒すのと同じように使うこともできます。

三角草削リグワ

唐グワ

固い土壌や石礫、笹根の多い土地で使用するクワ。刃床部分に厚みがあり、そのぶん重量感もあるので、刃先がしっかり土壌に差し込まれて作業しやすくなっている。

唐鍬

ガーデンフォーク

庭のかたい土を掘り起こして耕す作業専用に改良されたツールです。花壇の植え替えや庭木の植え替えに適します。

ガーデンフォーク

ローズフォーク

その名の通り、根を深く張るバラの植え替え用に改良されたツールです。庭木の植えつけや植え替えにも最適です。

ローズフォーク

クワ、鍬の選び方

菜園の状態､植える作物､使用時の動作にしたがって刃床の厚みや長さ､柄の角度や長さなど形状が変わり､使用者の体型､性別によっでも使い勝手の良し悪しが違ってきます。
購入の際は手に取って慎重に選びましょう。

初心者が購入しやすいのは平グワか備中グワです。庭作りが主なら、幅が細めのガーデンフォークやローズフォークが便利で、狭い場所でも深く耕せるので使いやすいでしょう。

家庭園芸用なら、片手グワが手軽でさまざまな用途に用いられ、植え替えや花壇の模様替えなどでも使いやすいでしょう。

鍬の選び方

鍬の選び方のポイント

「鍬を選ぶ際には、用途やサイズ、重量などを考慮することが大切です。また、信頼できるメーカーの鍬を選ぶと、品質が保証されます。」

鍬を選ぶ際のポイントは下記のとおり。

用途:

鍬を使う目的を明確にします。

サイズ:

身長や手の大きさに合ったサイズを選びます。

重量:

軽すぎると土が掘りにくく、重すぎると疲れます。

材質:

鉄製、ステンレス製、チタン製などがあり、耐久性や価格が異なります。

メーカー:

信頼できるメーカーの鍬を選ぶと、品質が保証されます。

種類	用途	特徴
土起こし鍬	土を深く起こす	刃が大きく、頑丈
中耕鍬	土を浅く耕す	刃が小さく、軽量
畝立て鍬	畝を作る	刃が湾曲しており、土を盛り上げる
溝掘り鍬	溝を掘る	刃が細長く、先が尖っている