釘抜き、バールの使い方、選び方【イラスト図解】
初心者、女性向けの釘抜き、バールの入門ガイドとして下記のポイントをメインに解説しています。
・釘抜き、バールの使い方、選び方
・釘抜き、バールのおすすめネット通販商品
・ダイソーの釘抜き、バール
・釘抜き 代用
DIY工作のご参考になれば幸いです。(^_^;)
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釘抜き、バールとは?
その名の通り打ち込まれた釘を抜く道具が釘抜きだが、バールと呼ばれるタイプなら荷箱をあけたり、木工物を分解する際にも使用される。
英語及び中国語では下記のように呼ぶ。
【英語名】Prying Tool
【中国語】撬棍 qiào gùn
バールと釘抜きの違い
バールは製品名で、正式名称では無い。
バールは、鉄梃(かなてこ)のことであり、てことして利用する鉄製の棒の大工道具(工具)の事。
用途は、釘を抜く、テコとして重いものを持ち上げる、ハンマーのように叩く、壁の解体などとさまざまです。
中型以下のものは釘を抜く目的で作られたものが多く、その場合、「釘抜き」にも属する。日本では、釘抜き専用の小型バールは、「バール」と呼ばず、「釘抜き」と呼ぶ。
釘抜き、バールの機能と用途
バールには長手側の先端に、こじ開け用の平たい面があります。カジヤは両端ともクギ抜き用です。主流は前者。バールは長いほど強力で、大きいクギや厚板のはがしなど、解体作業には1メートルを越すものも使われます。また内装や建具、特にふすまの張り替えには、キズ付きにくいインテリアバールが適しています。クギ抜きはクギ頭をつかんでテコ式に抜く道具。小クギを抜くには手軽ですが、クギ頭が充分に出ていないと使えないのが難点です。
いずれもテコとして使いやすいL字形が基本の工具。最近ではバールと総称されることが多い。バールのなかには両端が薄い刃のものもある。また、釘をとらえやすくするために薄い刃の中央に凹みが設けられたバールもある。
いうまでもなく釘を抜くための工具だが、バールの場合は薄い刃を材料と材料のすき間にクサビとして打ち込み、これをテコにしてすき間を広げ、分解することにも使われる。非常に大きなものまであり、かなり荒っぽい使い方もされる。
釘抜きにも使える箱屋金づちやネイルハンマーを持っていたとしても、それだけで対処できないこともあるのでバールを持っていたほうが便利である。
釘抜き、バールの種類
カジヤ
カジヤは古来より日本にある道具でL字型で両端にチョキ型の刃物状の割り込みが細工されており、その割り込みに釘の頭を入れてテコの応用で釘を引き抜きます。大きさは150mm~330mmまで対応しております。
バール
バールは西洋から入ってきた道具で棒状で片方に釘抜き用の割り込みがあり、もう片方には平らなヘラ状に処理されている道具です。大きさは150mm~1000mmがあります。
インテリアバール
釘抜きはもとより、スクレーパー作業およびテコ作業、ハンマー等、様々な作業に手軽に使える便利なバール。
バール、釘抜き 大きさ
バールの長さは15cm〜1m程度の長さがあります。長さによって用途が違います。
一般的なサイズとしてよく用いられているのが全長250mm程度のバールです。釘抜き作業や軽度の解体適したサイズです。
釘抜きだけを多く行うのであれば250〜400mmまでの長さがベスト。
解体作業で使用するなら、450〜600mm程度のバールが最適です。セルフリフォームなどの作業で使用するのにはちょうどよい重さで、壁を破壊する時にも使用可能です。
バールは長いものほどより強力なパワーがあります、壁や床を剥がす、大きな釘を抜くなど手壊し解体の作業を目的としているなら、さらに長い1000mmのサイズを使用すれば、重量もあるため解体作業楽ですし、高い場所にも届き、床を剥がすのにも作業しやすくなります。
また災害時、ガレキや家具・柱などの除去や、家や車のドアのこじ開けに備えるにもこの長尺のバールがベストです。
200mm以下のサイズの小さい釘抜きと呼ばれるバールは、持ち運びに便利です。木工作業でだけ使用するならこのサイズでも十分です。
バール、釘抜の材質
バールの材質はステンレス、鉄と炭素を合金した炭素鋼、その他様々な元素と鉄を合金した特殊鋼などがあります。
ステンレス バール、釘抜
錆びにくく水に濡れるような作業でも使用可能。
炭素鋼 バール、釘抜
ある程度の強度と粘り強さがある。
特殊鋼 バール、釘抜
軽くて丈夫なものや、摩耗や熱に強いなどの特性がある
バール、釘抜きの柄の形状
柄の部分を断面で見ると形状にいくつか種類があります。作業に特化したものを選ぶことでより作業の効率がアップします。
薄く平たい形
スタンダードな形状で、角がなく中央が少し窪んでいる。くぼみに指をかけて使いやすい。釘抜き作業などに。
八角形(多角形)
角があるため滑りにくく、円形に近いため力を入れて握りやすい。どの方向から握っても力を入れやすいため解体作業ややテコ作業で使いやすい。
中空円形
熱処理された金属パイプの柄、中が空洞になっているため軽いのが特徴。強度が劣るため軽作業向き。
釘抜き、バールの選び方
バールのサイズはどのくらいがいいか。これは作品の大きさや、修理作業の規模によってまちまちでしょう。しかし一般的には手軽なサイズとして、全長250ミリのインテリアバールをお勧めします。標準的なバールを見慣れた目には、三味線バチのように広がった形が異様に映りますが、使い始めると便利なものです。
これに長クギや非常用として、450ミリないし600ミリの大型バールも一緒に用意しておけば、たいがいの作業に対応できる。
クギ抜きとして使うならば機能に特化したカジヤを選ぶ、クギ抜きの機能があるネイルハン
マーがあれば、わざわざクギ抜き用にバールなどを買う必要はないと思う人もいるかも知れない。
しかし、ネイルハンマーのクギ抜き部は決して万能ではなく、抜くことが難しいクギに直面することは少なくない。
クギを抜くことに関しては、やはりその機能に特化したバールを使うのが安全で、作業効率も抜群に良い。
とくにクギ抜きだけならば、カジヤを選ぶことをおすすめする。
購入時のポイントは下記のとおり。
①DIY用釘抜き用ならば240ミリか、270ミリあたりのカジヤを最初の一本にする。
もしくは全長250ミリのインテリアバールをお勧めします。
②解体に活用するならば450~600ミリの平バールを購入。
バール 先端・尾の形状で選ぶ
バールの仲間には様々な種類があります。先端と尾で2種類の用途で使えるので、どんな作業が多いのかを考慮して合うものを選ぶと良いです。
形状には、釘抜き(L字・I字)、金てこ型(尾平・尾割れ)、スクレーパー型(尾平・尾割れ)、釘締め、があります。
長さで選ぶ
バールの長さは、かけられる力の強さと関係があります。
バールの使い方で多いのがテコの原理を利用した方法です。支点と力点の関係で支点から力点が遠いほど作用点にかかる力が強くなります。
パワーの必要な作業には長いバールを、内装などの細かい作業には短めのバールを選ぶのが最適です。
重さで選ぶ
バールの重さは長さとほとんど比例します。叩き壊す作業をしたいときに長いバールの方が重いため力も強くなります。
バールの柄の部分の形状には種類があり、中空円形のものは軽量化されているタイプです。天井に向かって作業しているときなどは軽い方が疲れにくく最適です。
柄の形状で選ぶ
実物を手に取って選べる機会があるならば、握りやすい物を探すのが作業するのに最適です。
柄の形状は平たいもの、パイプ状、八角形などがありますが、太さもそれぞれ違いますし太さ、握りやすさも変わってきます。
材質で選ぶ
バールは粘りのある金属で製造されていますが、やはり素材によって耐久性が変わってきます。どんな場所でどの用途で使用するかによって材質を選ぶようにしてください。
例えば、火花を出してはいけない現場などで使用できる、ノンスパーキングバールというものもあります。
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釘抜き、バールの使い方 基本
注意したいのは、板をキズ付けないことです。クギを抜く時は、まず板を裏からたたいてクギ頭を持ち上げます。その際は当て木を使います。バールをクギに深く差し込んで、その下にも当て木。バールを引いてクギを抜きます。長いクギには、途中で当て木を追加。垂直に抜け、クギ穴は小さく収まります。
クギ頭の周りを掘るしかない時もあります。その場合でもバールの2本ツメをたたき込むのは、最後の手段。先に片側のツメでクギ頭をこじってみます。クギ頭が少し浮いたら、バールの後ろをハンマーで打ち、こじ入れて抜きます。
板をはがす場合はなるべく奥まで差し入れて、材割れを防ぎます。また特に慎重さが必要なのは、ふすまの枠外しです。テコ式にこじってしまうとキズだらけ。
この場合は、差し込んだバールをハンマーでヨコ打ちにして枠を緩めます。なお、これができるのは上下枠だけで、タテ枠は下方向に抜きます。
カジヤを打ち込んで釘を浮かせる
あまり頭が出ていない釘の場合は、カジヤのIの側を釘の頭に打ち込んでいく。打ち込むだけで釘が浮いてくる。さらに頭が出ていない釘の場合はバールの刃を利用する。
端を持つほどテコの作用が強く働く
カジヤやバールはテコの原理を利用したもの。そのため、端に近い位置を持つほど、強い力で釘を引き抜ける。L字の側ばかりでなくI字の側もテコとして使いやすい形状だ。
バールを深ち込んで材料を浮かせる
釘の頭が完全に締められていてバールでもすくえない場合は、釘によって保持されている材料を浮かせるしかない。材料がキズつくことは覚悟。釘に近い位置にバールを打ち込むほど、うまく材料を持ち上げられる。
材料を保護するために
釘抜きやバールを使うと、テコの支点になった部分にキズが残ることがある。これを防ぎたければ小さな木の切れ端を支点になる部分の下に置けばいい。
釘抜き 代用
釘抜きが手元にない時に手元にあるニッパー等で釘を抜くことは可能ですが極力 代用品で釘を抜くことを避けた方が無難です。
専用の工具でないので怪我をする恐れがあります、また ネジ頭だけが切れてしまう場合もあります、”急がば回れ!” 安全な作業に徹しましょう!
バールの用途ごとの使い方
釘を抜く
釘を抜きたいときは、先端の割れているところで釘を引っ掛け、てこの原理でバールを倒して釘を引き抜きます。
バールの入らない少し埋まっているような釘や、頭のない釘の場合は土台の木にバールを打ち込むようにして割り込みに釘を引っ掛ければOKです。しかし木に傷がついてしまうので注意です。
内装の解体
内装の解体に使われる道具として欠かせないのがバールです。
壁を壊すときは、まずはバールの尖っていない顎の部分を利用してめくり口になる穴を開けます。初めから尖った部分を壁につき刺さないようにしてください。中のケーブルを傷つけてしまう恐れがあります。顎の部分でそのまま線を描くように横へ横へと叩いていきます。1〜2mほどできたらあとはバールの先端を引っ掛けててこの原理を利用して引き剥がします。残った部分は手で引きはがせばOKです。
フローリングをはがすときは、まずはめくり口を作ります。フローリングの継ぎ目はサネでしっかりはまっているので、丸のこで30cmほどサネを切断しておきます。そこの切り口からバールのまっすぐの方を差し込みます。金づちで叩いて奥へとさらに差し込んで浮かせます。めくり口ができたら、あとは床との隙間にバールを差し込みながらどんどん剥がしていきましょう。
フロアタイルやフロアシートなど床材をはがすときは、隙間からバールのまっすぐな方を差し込み、こそぎ取るようにして浮かせてはがします。シート状のものは端がはがれたら、あとは手で引っ張って全体をはがしましょう。
はがす・めくる
綺麗にはがしたい時にはインテリアバールを使います。
例えば、壁を壊さず巾木(はばき)だけをはがしたいときは、壁との隙間にインテリアバールの薄い方を上から叩いて差し込んだら、手前に倒してゆっくりとはがします。いっきに手で引っ張らず、横に少しずつズレながらバールを差し込んではがす作業を繰り返していきます。
はがす際に気をつけたいのは、できるだけバールを奥まで差し入れることです。材が途中で割れてしまうのを防ぎます。
おすすめ インテリアバール
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こじあける
地震など災害が起きて部屋に閉じ込められてしまった場合、外に出るためにドアをこじ開ける必要があります、ドアをこじあけたい時は、バールの先端をドアノブがある方のすき間に差し込んで、バールを外側に倒し力をかけるようにします。
車両救助用としてドアが開かない車の中の人を救助する時に使います。
ハンマー・釘締め
カジヤは片側がハンマーのような形状になっており、小さい金づちとして使えます。作業中多くの道具を持ち歩かなくてもいいので、ある程度の作業をこなせればOKというときはカジヤが一つあれば十分です。
釘抜き、釘打ちに加えて釘締めもできるのが、三徳釘〆です。釘を最後まで打つ、さらに食い込ませる時に使える釘打ちに特化した道具です。
テコとして・持ち上げる
がれき等の重いものをどかすために少し浮かせたい場合もバールが使用できます。
ものの下のすき間からバールを差し込み、反対の端を押し下げることで、重いものでも簡単に持ち上げることができます。長いバールほど軽い力で持ち上げることができます。
土を掘る・ほぐす
小径で深い穴を掘ったり、硬い土をほぐすときにもバールが使用できます。園芸、造園用バールというものもあり、根切りができるものもあります。
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動画 釘抜き、バールの使い方
小学生、中学生向けのてこを上手に使った釘抜きのコツを紹介している動画
動画 バールの使い方 自動車整備
メカドルゆきちゃんが紹介する自動車整備で使用されるバールの使い方動画【メカニックTV】
まとめ
大工作業でのくぎ打ちを修正する時に使用する釘抜き、バールについて解説しました。
釘抜きは、日本伝来のモノを「カジヤ」、外国から来た大きめのものを「バール」と呼びテコを応用で釘を引き抜く道具です。
板や金づちの柄などを置く事によりテコの力も大きくなり木材も傷防止にもなります。
大工道具 釘抜き、バール フリーイラスト
大工道具の釘抜き、バールのイラストを下記のページに掲載しています。
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関連記事: 釘抜き、バール フリー イラスト
*バール、釘抜き 工具の選び方、使い方、手入れについては下記の文献に更に詳細な内容が記載されています。
参考文献:
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