テスター(回路計)の選び方、使い方【図解】

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テスター イラスト

テスター(回路計)の誤差

同じ測定対象を2台のテスターで測定すると、測定結果が異なることがある。同じメーカーの同じ機種であっても、結果が違うことがある。

もちろん、テストピンの位置や押しつけ具合が微妙に異なったために測定結果が違ってくることもある。これが測定誤差だ。

しかし、すべてが目じだったとしても、違いが起こることがある。これがテスター固有の誤差だ。また、アナ囗グテスタ一の場合は指針の位置をどこまで正確に読み取れたかという読み取り誤差も加わる。
さらに測定という行為が測定対象に影響を与えることもある。
テスター固有の誤差は、カタログや取扱説明書に明示されている。

デジタルテスターの場合は確度、アナログテスターの場合は許容差で表現される。それぞれに確度保証温湿度範囲や許容差保証温湿度範囲が定められていて、その温湿度の範囲外の場合は、確度や許容差で示されたものより誤差が大きくなる可能性がある。

デジタルテスターの確度

確度とは、確実さの度合いを意味する言葉で、正確度ということもある。デジタルテスターの確度はファンクションごとに異なるのが一般的で、さらにレンジによって確度が異なることもある。

確度の表記方法は、土(?%of reading +?digit)がもっともていねいなものだが、±(?% rdg十?digit)や士(?%rdg十?dgt)、土(?%十?)いった省略した表記のほうがよく使われている。
 %rdgのrdgとは読み取り値(reading)を意味するもので、読み取り値に対する誤差を%で示している。いっぽう、dgtとは数字(digit)のことで、ここでは最終桁の数値の数、つまり
分解能の数で誤差を示している。

たとえば、直流電圧測定ファンクションの400Vレンジの確度が土(1.3%rdg+3dg)のテスターで測定結果が100.0Vだった場合、読み取り値に対する誤差は100.0Vの1.3%で1.3V、このレンジの分解能は0.1Vなので、最小桁の数字3つは0.3Vになる。全体ではで土(1.3V十0.3V)=土1.6Vつまり、真値(真の値)は98.4Vから101.6Vの間にあることになる。

デジタルテスターの確度

デジタルテスターの確度 画像出典先: 図解 テスターの使い方完全マスター  監修 高橋 和之

アナログテスターの許容差

許容とは許容される範囲の最大値および最小値との差を意味するものです、アナログテスターの許容差は、ファンクションごとに表示されるのが一般的ですが一部にレンジによって許容差が異なることもある。表記方法は、最大目盛値の士?%が用いられることが多いがフルスケール±?%や土?%FSといった表記が使われることもある。

FSはフルスケール(full scale)を略したものであり、最大目盛値と同じ意味です、それぞれのレンジで、最大まで指針が振れた位置、つまりレンジの数値ということになる。なお、抵抗測定ファンクションについては、最大目盛値ではなく、目盛値の土?%または目盛長さの土?%が用いられることが多く、読み取った目盛値に対する%で誤差の範囲が示される。
 たとえば、直流電圧測定ファンクションの許容差が、最大目盛値の±3%の場合、250Vレンジでは250Vの3%、つまり約土7.5Vの許容差があることになる。このテスターで測定を行い、指針がちょうど100Vの目盛を示し、読み取り値を100.0Vとした場合、真値(真の値)は92.5Vから107.5Vの間にあることになる。

アナログテスターの許容値

アナログテスターの許容値 画像出典先: 図解 テスターの使い方完全マスター  監修 高橋 和之

テスター(回路計)の管理、保守

テスタ一を保管する際は、ホコリが内部に侵入しないようケースに収納し、衝撃を受けたり、容易に落下したりすることがない安全な場所に保管する、機種専用のケースがベストだが、購入時にしっかりした箱に入っていたのなら、こうした箱を収納に利用してもいい。取扱説明書に記載された保管温湿度範囲を守るのはもちろん、直射日光が当たらない場所に置く。

紫外線や温度の影響で、本体が変形したり本体の樹脂が劣化する。モーターやスピーカーなど、強い磁気のある物体のそばにも置かない(着磁防止
 毎日テスターを使っているような状況だと、作業台などの上に置いたままにしがちだが、そんな場合でもホコリをかぶったり、直射日光が当だったりすることを避ける配慮が必要です。

また、仕事などで屋外に持ち出す際にも注意。移動時に衝撃を与えないこと。また、炎天下に駐車したクルマ内に放置すると、温度や直射日光によってテスターがダメージを受けることもある。

テスター 電池交換

デジタルテスターの表示部に電池消耗警告が現れたり、アナログテスターの0Ω調整で0Ω調整器を最大まで回しても0位置にならないようなら、テスターの内蔵電池が消耗している。電池交換が必要です、無駄な電池の消耗を避けるためにも、使用後は必ず電源をOFFにしましょう。
 電池交換は簡単です。本体の裏ぶたもしくは電池カバーを開けて行います。
一部には指先だけで開けられる機種もあるが、多くの場合はネジで固定されているのでドライバーが必要になる。ネジが細く精密ドライバーが必要になることもある。

ぶたなどを開けたら、電池を交換し、裏ぶたを再び固定すればOK。その際に、内部にホコリなどを入れないように注意しよう。ヒューズ交換の際も手順も同じです。
             

 アナログテスターに使われているのは単3などの一般的な乾電池のことが多いので、外出先でも入手しやすいが、デジタルテスターではボタン電池が使われていることがある。多用する場合は、スペアの電池を準備しておくこと。

テスター 電池交換

テスター 電池交換 画像出典先:テスターの使い方  監修 高橋 和之

テスター(回路計) ヒューズ交換

安全対策のためにヒューズが備えられたテスターでは、測定の際に過大な電流が流れると、テスターを保護するために内蔵のヒューズが切れる。切れてしまえば、ヒューズで保護されたファンクションやレンジが使用不能になるので、ヒューズの交換が必要です。
 交換の際には、必ず同じ規格のヒューズを使用すること。容量の小さなヒューズにすると、本来は測定可能な範囲内でもヒューズが切れて、測定できなくなってしまう。

逆に、容量の大きなヒューズにかえるのは、非常に危険だ。保護すべき大きさの電流が流れてもヒューズが切れず、電流が流れ続けてしまうので、テスターが大きなダメージを受ける、規格はヒューズ自体で確認できるし、取扱説明書にも記載されています。

テスター ヒューズの交換

テスター ヒューズの交換 画像出典先:テスターの使い方  監修 高橋 和之

 テスター(回路計)の校正周期、時期、価格

テスターの測定結果に正確性を求めるなら、定期的に校正が必要になる。テスターの校正とは、安定して一定の物理量を出すことができる機器と比較しながら、正しい測定結果を出せるようにテスターを調整していくことです。

取扱説明書などでは、年に1回の校正が推奨されていることが多い、 校正用標準器(標準校正器ともいう)を使った校正は、それぞれのテスターのメーカーのほか、専門の業者で校正を受けることができる。

ただし、校正料金は安くても数千円はかかる。安価なテスターだと、買い替えたほうが良い。

但し、そんなに簡単にテスターが狂うものではない。仕事や研究にテスターを使用し、正確な測定が求められるのなら、定期的な校正は欠かせない。

しかし、電子工作など普通の人が使うのであれば、校正を受けなくても大きな問題はない。

なお、比較して正しくする作業であるため、本来の表記は較正である。

校正というの本来の意味は印刷物などの字句や内容を正しくする作業だが、内容が似ているため、校正の表記が一般的になっている。

テスター アクセサリー 

 テスターのファンクションにクランプ電流測定や温度測定が含まれていても、そのために必要なクランププローブや温度プローブは付属されておらず、別売のオプションということも多い。また、測定対象によっては標準装備の棒状のテストリードでは測定しにくいこともある。

クリップアダプターをはじめ、そうした際に便利な各種のテス
トプ囗-ブもある。さら小型携行用や保管用のケースやホルスターなどもテスターには用意されている。これらを総称してテスターのアクセサリ-と呼ぶ。

テスター用 クランププローブ

クランププローブはクランプセンサーやクランプアダプターともいい,クランプ電流測定の際に使用する。クランプメーターと同じように交流専用クランププローブ,直流/交流両用クランププローブ,直流専用クランププローブがある。

分解能0.1Aもしくは0.01 Aが一般的だが,交流専用のなかには漏れ電流や微弱な電流の測定が可能なリーグ用クランププローブ(漏れ電流用クランププローブ)もあり1mAの分解能を備える。

おすすめ FLUKE(フルーク) i400E AC電流測定用クランプ・プローブ

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テスター用 ラインセパレータ一

交流100Vの電気機器の電源コードは2本が一体になったものが普通だが,クランプメーターやクランプブローブによるクランプ電流測定ではそのうち1本だけをクランプする必要がある。

この作業を簡単に行えるようにしてくれるアクセサリ-がラインセパレータ一です。機器の電源コードとコンセントの間に入れることで,クランプが簡単に行える。測定結果を10倍にするといった機能を備えたものもあり,小電流の測定も確実に行えるようになる。

おすすめ 三和電気計器 ラインセパレータ LS11

電気器具の消費電流測定に便利な補助器具

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テスター用 極細テストピン

 一般的なテストリードのテストピンは2mm程度の太さがあり、対象が微小な時や隙間を通して測定する時には不便だ。こうした際にも使いやすいのが極細テストピン,直径が0.4~
0.7mmといったものがある。形状記憶合金などバネ性があり折れにくい素材が採用されている。ピンの根元をスプリング状にすることで弾力性を高め、さらに測定対象を傷つけにくくしたコイル型コンタクトピンといったものもある。

おすすめ  AideTek TL3 ニードル先端テストリード

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テスター用 ICクリップ

ICの足(U-ド)を測定しやすいように先端を細いフック状にしかものがICクリップ。

通常のテストリードのテストピンに接続して使用する。さまざまな部品の細いリ-ド線にも引つかけるけることができる。

おすすめ テイシン ICテストリード小 50cm TLA115

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テスター用 hFE測定の際目使用するテストプローブ

hFE測定の際に使用するテストプローブがhFE測定プローブ。 hFEコネクターということもある。通常のテストリードと組み合わせて使用することで、トランジスターの3本の足に接続する。

おすすめ hFE測定プローブ 三和電気計器 hFEコネクタ HFE-6T

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テスター用  温度プローブ

温度測定で使用するテストプローブが温度プローブです、温度センサーともいう。温度の検出に熱電対を使用する熱電対式温度プローブが一般的だが、サーミスタ式温度プローブや白金薄膜測温抵抗体式温度プローブなどもある。

また、測定部の形状にも各種ある。表面温度を測定する表面型温度プローブや、差しこんで内部の温度が測定できるシース型温度プローブ、ある程度自由に曲げられるフレキシブル型温度プローブなどがある。

おすすめ 温度プローブ FLUKE(フルーク) 80BK-AK型温度プローブ

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*テスターについて下記の文献に更に詳しい内容が記載させています。

参考文献:

図解 テスターの使い方完全マスター   監修 高橋 和之

テスターの職人技 市川 清道 著

図解入門はじめての人のためのテスターがよくわかる本 小暮 裕明 (著)

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