トルクレンチの正しい選び方、使い方、手入れ

トルクレンチ イラスト

トルクレンチとは?|英語:Torque wrench

ボルトやナットを指定されたトルク(締めつけ力)で締めることができる工具がトルクレンチです、厳密な作業が求められる現場では必需品な道具です。

トルクレンチは、整備場等でのメンテナンスから、工場での生産と色々な産業に用いられているトルク機器である。ネジには設計段階から軸力が設定されているが、軸力を測定するには高価な測定器や設備が必要となることから、代用としてトルクによる締め付け管理が行われている。

締め付け不足による緩みや、締め過ぎによる破損、あるいは締め付けの個人差による製品品質のバラツキを防止する為にトルクレンチが使用されている。又、 日本国内では計量法によりSI単位以外のトルクレンチ(インチ等)を販売することは原則として禁じられている。

トルクレンチ 車メンテ

クルマに車輪を固定するホイールナットは指定トルクで締める必要があるもの

トルクレンチの特徴

通常ボルト、ナットなどネジを使った締結部品にはネジの種類、大きさ等に応した締め付け力が要求され、その代用特性としてトルクがあります。
通常の締め付けにはスパナなど一般の工具が使用されますが、そのトルク値は正確には測定してなのでわかりません。
トルクを測定しながら締め付けたり、設定したトルク値に締め付けたりする、簡易で能率的な工具がトルクレンチです。
ネジの「適正締め付けトルク」を測定するツールとしてトルクレンチがあげられます、締め付けトルクとは、ボルト、ナットなどを締め付ける時に必要な回転モーメントのことです。

*トルクとは、「力」×「長さ」で表わされる「力のモーメント」です。
その単位は重力単位では、kgf・m、kgf・cm等があり、SI単位では、N・m(ニュートン・メートル)です。
1kgf・m=9.807N・m  1N・m=10.197kgf・cm
トルクとは

トルクレンチの機能と用途|JIS規格

ボルト、ナットなどねじの締め付けトルクを測ったり、決められたトルク値に締める場合1に使います。

トルクレンチの種類

JISでは、次の4種類を規定しています。(デジタル式トルクレンチを除く)
等級はダイヤル形のみ精密級と普通級が規定されており、用途に応じて使い分けます。
レンチサイズを表わす“呼び”は測定できるトルクの範囲の最大値のことです。例として測定できる範囲が500~2800kgf・cmのものは2800と呼びます。

トルクレンチは、形状、構造によってシグナル式トルクレンチと直読式トルクレンチに区分けできる。また、シグナル式トルクレンチの機能を有し、且つセンサを搭載しトルク値が表示される複合型のトルクレンチもある。

シグナル式トルクレンチ

シグナル式トルクレンチは、先に締め付けたいトルクを設定して、カチンという感触と音で締め付けトルクに達したことが検知できるトルクレンチである。右(時計回り)専用、左右どちらでも使用できるタイプもある。左右どちらでも使用できるタイプを指して、「両振り」と呼ぶことがある。業界によってはシグナル式トルクレンチ全般を指して「QLレンチ」と呼ぶところがある。

プリセット形シグナル式トルクレンチ

本体の目盛によって設定トルクを変更、可能。

調節式の値の中から希望する値を予めセットしておき、トルクがその値に達した時、音や感触などで分かるようにしたものです。
グリップ部で調整するものや電気的にデジタル部でセットするものなどがあります。

プリセット形シグナル式トルクレンチ

プリセット形シグナル式トルクレンチ

単能形シグナル式トルクレンチ

本体に目盛はなく、トルクを設定するにはトルクレンチテスター等が必要である。プリセット形に比べて廉価なため、工場の生産ラインで盛んに使用される。メーカーでトルクを設定して出荷することもある。

単機能シグナル式トルクレンチ

単機能シグナル式トルクレンチ

直読式トルクレンチ

直読式トルクレンチは、負荷されているトルクを目盛にて読むトルクレンチである。最大値を保持するような機構(ピークホールド機構)を持っているタイプもあり、左右どちらでも計測可能なタイプがほとんどである。

プレート形直読式トルクレンチ

梁(ビーム)のたわみによってトルクを検出し、本体の目盛を読み、測定する。業界によってはプレート形直読式トルクレンチを指して「FLレンチ」と呼ぶところがある。構造が単純なため、安価で壊れにくい特徴がある。

JISは呼び230~10000まで11種類あります。

プレート形直読式トルクレンチ

プレート形直読式トルクレンチ

ダイヤル形直読式トルクレンチ

円柱の捻じれ角によってトルクを検出し、本体のダイヤル形目盛を読み、測定する。

ダイヤル形直読式トルクレンチ

ダイヤル式トルクレンチ

デジタル形 |デジタル式トルクレンチ

センサによってトルクを検出し、表示されるトルクを読み取る。表示器が本体と別になっているものもある。デジタル形ではピークホールドするものがほとんどである。トルクレンチ本体に測定値を記録し、パソコンや専用端末に転送できるものもある。角度センサを搭載し、角度締めにも対応したものもある。プレート形やダイヤル形に比べて高価である。

デジタルトルクレンチ

デジタルトルクレンチ

日本工業規格トルクレンチ JIS規格|単位

下記にトルクレンチのJIS規格の参考サイトを記載しました。

トルクレンチのJIS規格の詳細が記載されています。

JISC日本工業標準調査会サイト|単位

JISC日本工業標準調査会サイト内のJIS検索から内容が閲覧可能です。(但し印刷不可)

*現在はIEインターネット エクスプローラーのみ閲覧可。

日本工業規格 JIS B4652 手動式トルクツールの要求事項及び試験方法

kikakurui.com |JIS規格票をHTML化したサイト

日本工業規格が全文、閲覧、印刷可能です。(但し図、イラスト含まず)

日本工業規格 JIS B4652 手動式トルクツールの要求事項及び試験方法

Hand torque tools Requirements and test methods

豆丁 |中国の資料閲覧サイト|サイズ|単位

日本工業規格が全文、閲覧、可能です。(図、イラスト含む、ダウンロードは有料)

*ネット接続環境により表示が1分以上、かかる場合があります。

日本工業規格JIS B4652:2008手動式トルクツールの要求事項及び試験方法

Hand torque tools Requirements and test methods

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