ミニ耕うん機のおすすめ、使い方、選び方、手入れ【イラスト図解】

ミニ耕耘機 女性 園芸道具

ミニ耕耘機の使い方

作業前の安全点検

小型で扱いやすいとはいえ機械なので、安全面には十分に注意して使用し、作業に入る前には以下のポイントを安全点検。

 

1.タオルやダブついた服は機械に巻き込まれやすい。体にフイットさせて着用する。

 

2.作業服をサンダルで操作するのは危険、滑りにくいゴム長靴をはく

cultivator9

3.機械を点検

燃料の確認、ロータリーの取り付け点検を行う。

ロータリー爪 点検

ロータリー爪 点検

 

4.障害物の点検

耕す畑に石、紐等のないかを確認。

 

石がロタリー爪に当たると飛散して危険であり、紐が機械に巻き込まれると故障の原因となる。

cultivator10

 

ミニ耕うん機 基本の操作

固い土の場合は1回だけで作業を終わらせようとせず、2~回ほど少しずつ耕うんすることで、状態もよく、希望の深さの土作りが可能です。

 

1.セットし、まっすぐの機械を進ませる。端まで行ったらUターンし、順次、全体を耕していく。

 

2.ハンドルを上げ下げしながら耕うんの深さと速度をコントロールする。

cultivator12

 

3.前方に速く進みすぎるときはハンドルを下げぎみにし、逆に進みにくいときはハンドルを上げぎみにする。

cultivator13

 

実践 ミニ耕うん機 畝立て、中耕、土寄せ、除草

あらかじめ耕うんした場所での畝立てや、植え込んだ植物の中耕、土寄せを耕うん機で行えます。ただこの場合、少しでも機械に慣れている方がよいので畑の隅で少し練皆してから行うようにしましょう。

畝立て  ミニ耕うん機

野菜を栽培する場所の土を盛り上げて通気性と水はけをよくし、作物の生育を促す。

畝立て

畝立て

 

 

中耕、土寄せ ミニ耕うん機

降雨や水やりで固くなった土を軽く耕し、野菜の根元に土を寄せて水や空気の通りを改善して根張りをよくする。

中耕、土寄せ

中耕、土寄せ

 

 

除草 ミニ耕うん機

除草はとても手がかかる作業。未耕地や畑のまわりに生えている雑草を除去するのにミニ耕うん機は便利です。  

除草 耕うん機

除草 耕うん機

 

動画 ホンダ耕うん機 ミニ耕運機 FG201 の使い方

 

 

 

ミニ耕うん機の保守、メンテメンス、手入れ

作業が終わったあとの耕うん機は、必ず洗浄して乾燥させてから、高温にならない場所に保管しましょう。

但し、使用直後はエンジンが熱くなっているので熱がさめてから洗浄を行いましょう。

耕うん機の洗浄

ロータリー爪にからまっている草、こびりついている土を直接、手で取り除くのではなく棒や手袋を着用してから掃除を実施してください。

ミニ耕うん機の洗浄

ミニ耕うん機の洗浄

 

耕うん爪の確認

耕うん爪に損傷、変形または摩耗がないか点検。
また、取付部のガタつきがないかも点検する。

※耕うん爪交換目安:爪摩耗率が約60%になっていると交換時期です、爪が摩耗していると、作業性能が落ちたり、、燃費が悪くなります。

ミニ耕うん機 ロータリー爪 交換目安

ミニ耕うん機 ロータリー爪 交換目安

 

操作レバー オイル 注油

各レバーの支点や摺動部に注油します。
オイル交換は、1年に1回を目安に行います。

耕耘機 操作レバー 注油

耕耘機 操作レバー 注油

 

 

ミニ耕うん機 オイル量点検

エンジンオイルが規定量入っているか、オイルに汚れがないかを確認します。オイルが不足していると、エンジンの力が出にくくなります。
オイル交換は1年に1回が目安です。

検油ゲージの上限と下限の間にエンジンオイルがあれば規定量です。

ミニ耕うん機 オイル量点検

ミニ耕うん機 オイル量点検

 

 

ミニ耕うん機 オイル交換

ミニ耕うん機の寿命を延ばし、効率をアップさせるには、定期的なオイル交換を必ず、実施してください。
エンジンオイルと、廃油処理パックがセットになったオイル交換キットが市販されているので手軽に、手を汚さずにミニ耕うん機のオイル交換を行いましょう!

 

動画  ミニ耕運機を整備 キャブレター洗浄&エンジンオイル交換

 

おすすめ  キャブレタークリーナー

KURE(呉工業) クリーナーキャブ (420ml) [ 品番 ] 1014 [HTRC2.1]

●キャブレター内部をクリーンアップして、本来のエンジン性能を引き出します。
●電子燃料噴射装置の車はガソリンタンクに注入することで噴射装置内部を洗浄します。
●金属パーツ類の洗浄にも使用できます。

 

ミニ耕うん機の故障、修理

耕運機は農業機械ですので、過酷な農作業にも耐えうるように丈夫な設計になっておりが正しい使い方、運転・操作の仕方、メンテナンスを実施しなければ当然、故障します。

しかし、最近は誰でも簡単に修理作業が行えるように、各メーカーがシンプルな構成を採用するようになってきており、現在市販されている耕運機は部品交換をするだけで簡単に修理が行えるようになってきています。

 

 

ミニ耕うん機の故障事例1 オイル漏れ

原因:経年変化等によるオイルシールの劣化

対策、修理:オイルシール交換

 

ミニ耕うん機 修理1

ミニ耕うん機 修理1

 

ミニ耕うん機の故障事例2 エンジンがかからず

 

原因:ゴミ、異物に付着によるフロート式キャブレーター(気化器)のガソリンの気化不足

対策、修理:キャブレーターの分解掃除(オーバーホール)

 

動画 農機具フロート式キャブレターのオーバーホール(解説)

 

 

ミニ耕うん機の故障事例3 エンジンオーバーヒート すぐとまる

原因:ガバナー(調速機)とキャブのスロットルをつないでいるロッド(リンク)が固着及びキャブレーター内部のゴミ詰まり

 

修理、対策:ロッド(リンク)付近の泥の除去及び

キャブレーターの分解掃除(オーバーホール)

 

ホンダ耕耘機サラダFF300 エンジンオーバーヒート?すぐとまる?

まとめ

ミニ耕うん機は便利な機械ですが使用後のメンテナンスを怠ると1年も持たない場合がありますので購入した取扱い説明書を良く読んでください。

又、ミニ耕うん機は種類が豊富にあり、最初はどれを選べばよいか悩むことと思いますが、自分の目的を考えて選択してください。

 

*更に詳細の内容の記事が下記の本に記載されています。

 

参考文献

1.園芸道具の使い方と栽培テクニック―よくわかる植える・切る・育てるテクニック (別冊NHK趣味の園芸)

2.いますぐ使える 家庭菜園・農園道具の便利帳 

3.決定版 園芸の基本とガーデニングツール (今日から使えるシリーズ(実用))