図解 レーザー墨出し器の正しい選び方、使い方

レーザー墨出し器 イラスト
スポンサーリンク

パッと読むための見出し

レーザー墨出し器とは?LASER LINE GENERATOR

 レーザ墨出し器は、電気工事に限らず建築現場では広く使われる機器で、配管などの位置を決める墨出し作業で使用します。配線位置を誤れば大きなトラブルにもつながりかねない墨出し作業を正しく行い、正確な配線を行う必要があります。

FUKUDA フクダ 360° フルライン レーザー墨出し器 レーザー墨出器 楽天

墨出しとは

 墨出しとは、図面に書かれた情報を、作業現場に作図していく作業のことを言います。墨出しされた情報を元に何をどこに設置するかが決まるため、間違いの許されない作業です。
 墨出しはその名前のとおり、もともとは墨と糸を使って建築現場の梁や柱に印をつける作業でした。また、コンクリートに墨出しをする場合には墨の代わりにチョークを使用することもありました。近年は墨の代わりにレーザを使用するレーザ墨出し器で作業するのが主流になっています。

 電気工事における墨出し作業は、配管や屋内の配線、照明器具や分電盤の位置などを図面どおりに配置するために行います。墨出し器を使用せず、天井面などから寸法を測って位置を決めることもできますが、規模の大きな建物などでは非常に時間がかかります。レーザ墨出し器を使うことで、スムーズで正確な作業が可能になります。

レーザー墨出し器はたち墨、ろく墨と呼ばれる縦ラインや水平ラインなどをレーザー光線により示すことかできます。

レーザー墨出し器 基準ライン

レーザー墨出し器 基準ライン

レーザー墨出し器の原理、仕組み、構造

レーザー墨出し器の原理はジンバル機構(振り子)を利用しています。

物体は地球の中心に向かって引き寄せられています。その力を利用して“糸”の先におもりを付け、手を持ち上げると“糸”は垂直方向にピンと張ります。

それが正確な縦線(垂直線です)大工工事など正確な垂直をとる場合にはそうやって位置を決め、水平はその線に”サシガネ”(三角定規)を使い直角に水平を出します。

レーザー墨だし器はその性質を利用し、おもりを垂らし先端にある反射板レーザーを当てて垂直、水平を出します。ちなみに普通の電球の光は放射状に広がり、懐中電灯などは数メートル先ではかなり大きな部分を照射するのに対しレーザー光は光源から収束した光を発し数キロ先でも光が広がらない性質があるので、レーザー光を使用します。

レーザー墨出し器の原理図

レーザー墨出し器の原理図

ジンバル機構

レーザー墨出し器のシンバル機構を解説します。
 シンバル機構とは、下図に示すように直交する2本の軸A、Bを回転中心とし、振り子の原理を利用し、本体がどの方向に傾いても振り子の姿勢を鉛直に保つ機構です。

ジンバル機構

ジンバル機構

下図に実際のレーザー墨出し器の内部構造の一例を示します。振り子には鉛直・水平を指示するレーザーユニットが装着されており、振り子が一定姿勢を保持することで、レーザーユニッ卜から発するレーザー光線か常に一定のレベルを指示するように自動補正されます。

ジンバル-内部構造

ジンバル-内部構造

レーザ墨出し器の選び方 人気 評判

レーザー墨出し器を選ぶ際の注意点は4つあります。
一つ目は「照射できるラインの数

二つめは「ラインの種類(赤  緑、高輝度タイプ)」です。

三つめは「屋外もしくは屋内使用
そして四つめは保守性、メンテナンスおよびアフターサービスです。

 レーザー墨出し器 選択ポイント 照射ラインの数

照射するレーザーラインの数が多ければ高価になります。ほとんどのレーザー墨出し器が、縦ラインのみ、横ラインのみ、といったライン照射切替機能がついています。

また、レーザー墨出し器は水平方向に回転できるので(ほぼすべての機種で360度)縦ラインや、水平ライン(おおよそ照射角110度程度)を水平に移動させることができます。

また、たてラインと鉛直点のみ、水平ラインのみ、といった特殊な墨出し器もあります。

現在販売されているレーザー墨出し器の主力タイプを下記に記載しました。

縦・横 レーザー墨出し器   人気 評判

縦・横 ・垂直たてラインと、それに交わる水平ラインの標準的な墨出し器です。多くの縦横モデルでは本体中心下部に地墨点(ポイント)が照射され、その延長上に床墨~縦ラインが照射されます、但し一部の機種で地墨ポイントの照射されないレーザー墨出し器もあります。

縦・横 レーザー墨出し器

縦・横 レーザー墨出し器

おすすめ機種  タジマ 高輝度レーザー墨出し器 GT2BZ-I

アマゾン 楽天

たて・よこ・天井直角 レーザー墨出し器

縦・横モデルの縦ラインそして直角に交わる位置で縦ラインがもう1本照射されるレーザー墨出し器。天井の直角クロス点と本体下部の地墨点は互いに延長上にあります。

縦・横  天井直角  レーザー墨出し器

縦・横  天井直角  レーザー墨出し器

おすすめ機種 タジマ 高輝度レーザー墨出し器 GT3Z-I

アマゾン 楽天

両たて・よこ・天井直角 レーザー墨出し器

墨出し器を中心に左右に縦ラインが放射され、そのラインに対して垂直に縦ラインが交わる墨出し器です。上のモデル同様天井の直角クロス点と、本体下部の地墨点は互いに延長上にあります。

両縦・横 天井角  レーザー墨出し器

両縦・横 天井角  レーザー墨出し器

おすすめ タジマ 高輝度レーザー墨出し器 GT4R-Xi

アマゾン 楽天

 レーザー墨出し器 選択ポイント ラインの種類

レーザー墨出し器のレーザー光は、赤いレーザー光です(一部の機種で緑色のレーザー光を照射するタイプがありますが、価格が高い面でまだ普及していません)。

高輝度」に関しては、各メーカー基準が様々ですが、最近発売される機種のほとんどが「高輝度」と称して、視認性の高い赤色レーザータイプです。

グリーンレーザー墨出し器が発売されつつありますが、グリーンレーザーを購入時は、まず「使用可能温度」をご確認ください。通常の赤色レーザーと比べて、低温に弱く0度以下での動作保証がない機種もありますので、0度以下の現場で使う場合は注意が必要です。
グリーンレーザーの照射方式は、大きく2つの種類に分かれます。通常の赤色レーザーを結晶に通して緑色に変換する「変換方式」と、レーザー半導体そのものが直接緑色レーザーを照射する「ダイレクト方式」です。

おすすめ 山真 グリーンレーザー墨出し器 ト GLZ-3-W

アマゾン 楽天

レーザー墨出し器 選択ポイント 屋外と屋内使用

レーザー墨出し器のレーザー光は、赤いレーザー光です(一部の機種で緑色のレーザー光を照射するタイプがありますが、価格が高い面でまだ普及していません)。 太陽の光や、照明の近くなど明るい場所では視認性がぐっと落ちます。屋外の直射日光が当たる場所ではレーザーラインはほとんど見えません。

そんなときに活躍するのが受光器(受け、レシーバーとも呼ばれます)というレーザー墨出し器専用オプション品です。

レーザー光がある位置(見えないので「ある」と予測される位置)に受光器を近づけると、音が(機種によっては光も)なり、さらにレーザー光の位置とぴたりと重なった位置でさらに音が変わり、レーザー光の位置を知らせてくれます。

ほとんどのレーザー墨出し器には専用の受光器が別売品、またはセット品として対応しております。

タジマ マルチレーザー受光器 レシーバー  ML-RCV2

アマゾン 楽天

レーザー墨出し器 選択ポイント メンテナンスおよびアフターサービス

レーザー墨出し器は精密機器のため、性能だけではなく、アフターサービスも非常に重要なポイントになります。ほとんどのメーカーは1年保証がついておりますが、実際に不具合が起こった場合の対応方法はメーカーによって少し異なります。

おすすめ 人気メーカー  レーザー墨出し器 価格、精度

おすすめのレーザー墨出し器をご紹介いたします。フクダ・パナソニック・ボッシュ・マキタ等を中心におすすめをまとめましたのでご覧ください。

FUKUDA フクダ 360℃ フルライン レーザー墨出し器 EK-436P

アマゾン 楽天

レーザー墨出し機(屋内・屋外兼用)  SK14P<マキタ>

アマゾン 楽天

Panasonic(パナソニック) レーザーマーカー 墨出し名人 BTL1100P

アマゾン 楽天

VOICE レーザー墨出し器 VLR-5X  人気 評判

アマゾン お買い得商品(2017年2月 現在)

アマゾン 楽天

レーザ墨出し器の使い方

 レーザ墨出し器は、本体からレーザ光を照射して天井や壁面に水平や垂直のラインを表示するしくみです。照射されたラインをもとに配管などの設置位置に印をつければ、広範囲の作業もスムーズに行うことができます。

 レーザ墨出し器には、屋内専用、屋外専用、屋内外兼用などの種類があるので、使用場所に合わせて適切なものを選択します。レーザ光の照射方向は水平・垂直の両方に対応したもののほか、いずれか一方だけのタイプもありレーザの色には赤や緑などがあります。

 また、明るい場所などでレーザ光が確認しづらい場合には受光器と呼ばれる機器を使ってレーザ光の位置を確認することもあります。

運搬時でも常に揺れていると、ベアリング及びベアリング軸が僅かに磨耗し、精度が落ちることになります。

そのためにも使わない時はベアリング及びベアリング軸を磨耗させないように固定することが大切です。

ですから、レーザー墨出器を使用しない際には必ず振り子を固定させてください。

(モーターで調整するタイプは必要ありません。)

 動画  レーザー墨出し器の使い方

動画 野外現場のレーザー墨出し器の使い方

レーザー墨出し器用の三脚

レーザー墨出し器用のエレベーター三脚は、水平レーザーラインを上下に移動させる場合に使用します。本体に付属している三つの爪脚部分を三脚と誤解される場合も多いですが、この本体三脚は本体を水平に据え置くために数mmレベルでの微調整に使用します。

一般的には、本体の高さ以上に水平ラインを移動させる場合には、必要な高さまで伸びるエレベータ三脚が必要です。最も一般的な三脚は、1,500mm前後の三脚です。店舗や施設などで高所での墨出しが必要な場合は3,000mm前後の高所用エレベータ三脚を使用します。

シンワ レーザー墨出し器用 エレベーター三脚 A 76629

アマゾン 楽天

参考文献

電気工事の工具が一番わかる (しくみ図解) 松本 光春 (著)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加