オービタルサンダーの正しい使い方、選び方

オービタルサンダー イラスト

オービタルサンダーの使い方

オービタルサンダーの基本操作

ハンドルは図のように持ちます。パッドが平均して材料に当たるように、つまり重心がパッドの真ん中にくるように、両手で握ります。そして材料に垂直に押し付けます。力加減は、腕や肩の重さを載せる程度です。体重をかけてよりかかっても、速く研げるどころかサンドペーパーが目詰まりしてしまいます。

研ぐ操作はちょうどアイロンがけに似ています。研磨した跡が半分重なる程度に往復させ、研ぎつないでいきます。サンダーは長手方向に向けて進めたほうが、砥粒(とりゅう)はまんべんなく当たります。もともとオービタルサンダーは切りクズの排出性が悪く、本体を移動させることでそれを補います。

ゆっくり一定の速さで進め、けっして停滞させないことが均一に仕上げるコツです。
材料の縁は「研ぎダレ」が起こりやすい部分です。パッドが半分、外にはみ出した状態で研ぐと、縁ばかりがすり減って歪みます。そしてパッドの弾力が、力ドを丸めてしまいます。少なくともパッドの2/3は材料の上に載っているようにしましょう。さらにパッドは長手方向にはみ出させたほうが確実です。

オービタルサンダー-持ち方

オービタルサンダー 木材 仕上げ研磨

研磨された木材の表面は手で触ってもすぐ汚れるので、研磨したままということはめったにありません。木材で言う「仕上げ研磨」とは、塗装やワックス仕上げの前に、素地を平滑に整えることを指します。

図のようなトレーの仕上げ研磨を例にしましょう。目立たない下面から始めます。薄板の中央部分はたわむので台を当て、隅まで研ぎます。幅の狭い枠はサンダーが傾かないように保持します。カンナがけされた「加工材」にはサンドペーパー240番がよいでしょう。時々ウェスで粉をふき、研ぎ具合を確かめます。

下面が終わったら、トレーを裏返して同様に研ぎましょう。手順として内側から外へ研いでいけば、仕上げ面に手の汚れが付くのを防げます。オービタルサンダーに限っては、軍手で作業をしても危険はありません。

枠の接合部などに段差が残っていたら研ぎ落します。また、枠の曲線がジグソーで切りっぱなしのザラザラ面であれば100番で荒研ぎをしておきます。もっとも、これは部材の段階で研ぐのが本来でした。研ぎ残しや研ぎキズなどを点検してから、細部や隅はサンドペーパーでの手研ぎをしてできあがりです。

オービタルサンダー-仕上げ加工

オービタルサンダー サンドペーパー取り付け、交換方法

オービタルサンダーは研磨クズを吸引して排出するための穴がある専用サンドペーパー
を使うのが一般的だ。サンダーの前後には紙状のものをはさみ込めるクランプが備えられている。穴の位置を合わせたうえで、専用サンドペーパーの前後をはさんで可能な限りたるまないように固定すればいい。

オービタルサンダー 専用サンドペーパー 取り付け専用のサンドペーパーを置き穴とサンディングプレートの穴の位置を合わせてセット

オービタルサンダー 専用サンドペーパー 取り付け2サンディングプレートの端でサンドペーパーを折り曲げペーパークランプにはさみ込む

オービタルサンダー 専用サンドペーパー 取り付け3ペーパーにたるみができないように注意して反対側も同様にしてクランプにはさむ

専用サンドペーパーを使えば簡単に作業することができるが、市販の紙ヤスリよりは費用がかかる。しかし、市販の紙ヤスリであっても、専用サンドペーパーと同じサイズに切り、同じ位置に穴をあければ、問題なく使用することができる。オービタルサンダーを多用し、費用を節約したいのなら、この方法がベストだ。穴の位置合わせは少し難しいが、市販の紙ヤスリに簡単に穴あけを行えるパンチプレートといったグッズもある。

マキタ パンチプレート A-31217

アマゾン 楽天

マキタ パンチプレート [ A-31217 ]
価格:415円(税込、送料別)

逆に、費用はかかっても手間をはぶきたいというのなら、サンディングプレートをマジックテープ式のものに交換すればいい。専用サンドペーパーはさらに高価になるが、ワンタッチでの交換が可能になる。

オービタルサンダー マジックテープ式サンディングプレートはビスどめのものが大半。簡単にマジックテープ式のものに交換できる

ポイントは、ペーパーがたるまないように張ることです。たるむと効率も悪く、均一な研磨も期待できません。あらかじめ、ペーパーにはパッドのカドに合う折り目を付けておきましょう。ホルダーを引き起こし、折り目がカドに合ったところではさみます。反対側はペーパーをたぐり寄せて、きつめに張って収めます。

気を付けたいのはパッドやペーパー裏側のゴミ。内側にはさみ込んでしまうと、そこだけが出っぱって目詰まりします。ウェスでふき取っておくだけで、これは防げます。また交換作業中は電源プラグを抜いておきましょう。

オービタルサンダー 使い方 安全注意ポイント

研磨作業では、大量の切りクズが細かい粉になって浮遊します。これを吸い込んでしまうと、肺を傷めます。必ずマスクをしましょう。しかしカゼ用マスクでは呼吸がやや苦しく、メガネが曇るなどで、外したくなってしまいます。

防塵マスク イラスト

その点「防じんマスク」なら、そういったことはありません。広いフィルター面で、ラクに呼吸できます。フィルターは交換式です。「防じんマスク」と「スペアフィルター」をオービタルサンダーのそばに収納しておけば忘れずにすみます。いろいろな種類が出ています。装着が簡単で、習慣にできそうなものを選ぶとよいでしょう。

関連記事:防塵マスクの正しい選び方、使い方 

オービタルサンダー メンテナンス

ペーパーを外して収納。締め付けられていたパッドを解放してあげましょう。
そして平らなところに置きます。異物やコードを踏んだ状態では、パッドの平面が歪みます。とくにコードをパッドに巻き付けておくことは避けましょう。

またコード根元をきつく曲げることは断線の原因になります。巻き付けるよりも、軽くひと結びしてハンドルにかけるほうが、コードヘの負担は少ないでしょう。
パッドの平面度はオービタルサンダーの生命と言えます。もし傷んだり、弾力かなくなったら貼り替えもできます。

売り場で本体の型式番号を伝えれば、純正パッドを取り寄せてもらえます。両面テープで新品に貼り替えれば復活です。

オービタルサンダー-収納の方法

オービタルサンダーとミニサンダーの違い

オービタルサンダーを半分に切り詰めたような形をしたのが「ミニサンダー」です。片手で操作し、小回りが利くので家具や箱物の内面を研磨するのに使われます。さらに上向き作業もラク。小さいながら、回転数を高くして能率を保っています。パッド全体で均一に研げる点で
は、やはりオービタルサンダーの機能を持った製品です。場面によっては、片手で作品を押さえながらの作業もでき、重宝な工具になるでしょう。集じん用のダストバッグが付いた機種もあります。

ミニサンダー

動画 おすすめ オービタルサンダーの使い方

*オービタルサンダー工具の選び方、使い方、手入れについては下記の文献に更に詳細な内容が記載されています。

参考文献:
1.DIY工具選びと使い方 著者:青山元男 ナツメ社
2.DIY 道具の便利手帳 監修:西沢正和 大泉書店
3.電動工具 徹底利用術 著者:荒井 章

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク