ジグソーの正しい使い方、選び方、手入れ

ジグソー イラスト

ジグソーの使い方

ジグソー バタつき防止

ジグソーは図のように持ちます。ゆったりした曲線や、定規に沿って切る時などには両手で持って安定させ、小さいカーブは片手で切ります。

板のバタつきの原因

①刃が必要以上に食い込んでいる

②板がしっかり固定されていない

③ひねった刃が切り口につかえている(ムリな曲がり方)、などです。

そのままではブレードが折れてしまいます。ベースを板に密着させて、ゆっくり前進させるのが基本です。下に押す力6割、前進4割の力配分にすればスムーズに切れます。

切り始めも慎重に、まずベースだけを板に当ててスイッチを入れます。そして動いているブレードをゆっくり板に近づけて切り始めます。スピードコントロールが付いた機種では、最高速の3割程度に落として始めれば確実です。止まっているブレードを板に押し付けてから、スイッチを入れるのは最悪です。

ひと息で切れる量を見込んでから切ります。ヵ-ブをどんどん回り込んでいくと、ハンドルが持ちにくい角度まで進んでしまいます。ベースの密着があまくなってくるのもそんな時です、まめに板か体の向きを変えて進みましょう。

板バタつきがおきない操作

ジグソー ブレード交換

ブレードの軸(シャンク=くわえる部分)には、図のように2タイプあります。
そしてジグソー側も対応して2タイプ。さらに両方兼用の機種もあります。日立・マキタ・リョービタイプは六角穴のネジを締め付けて固定します。

取り付け後は、ブレードがローラーの溝にきちんとはまっていることを確認しましょう。
T型ブレード、通称ボッシュタイプは工具なしで交換できるものがあります。要領は図の通りです。カチッというクリック音がするので、止まるところまで確実に回しましょう。どれも電源プラグを抜いてから、交換作業をしてください。

ブレードの交換、取り付け

ジグソー 木材の曲線切り

曲線切りはジグソーの得意種目です。とくに軽快な切れ味を楽しめるのは、厚さ19mmのパイン材や12mmの合板などです。まずは墨付けから見てみましょう。

墨付け」は板に、切るための線を引くことです。有機的な曲線はチャコペーパー(クラフト用の力-ボン紙)で板に写し取り、数が多い時はボール紙を型紙にします。直に描いた時など、スケッチ風に重なる線は1本にまとめます。

次に「切り台」を用意し、作業台に固定します。ジグソーのブレードが、材料の下側に突き出るためです。やや体重をかけられるくらい、丈夫に固定します。

墨付けと切台

曲線を切る場合、よほどゆるやかなカーブでない限り、オービタル機構はOFFにすること。また、きつい力-ブの場合は曲線に対応したブレードを使う必要がある。

切り始めの部分では、必ずブレードを動かしてから材料に当てる必要がある。ベースを材料に密着させておかないと、きれいに切り進めないので、イメージとしては押しつけ6対前進4程度の力加減にする。

目線はブレードが切っている位置を保つようにし、無理な体勢にならないように切る方向に合わせて身体の位置をかえながら切断していく。

ジグソー 木材の曲線切り 手順

ジグソー 曲線切り1ブレードを材料に当てた状態で動かし始めてはいけない。動かしてから材料に当てる

ジグソー 曲線切り2ジグソーを進めることだけを意識せず、常に押しつけにも注意。可能な限り切断位置を真上から見るようにする

ジグソー 曲線切り3大きな材料を切る時は切り進むに応じて移動し身体の位置も作業しやすいようにする。手だけを伸ばしてはダメ。

ジグソー 曲線切り4切り終わりの部分では、切り落とす側がバタついてあばれ切る前に割れやすいので注意

曲線カット ブレード曲がり

ジグソーで曲線を切ると、材料の上面に対して切り口が垂直にならないことがある。特に材料が厚くなるほど、こうしたことが起こりやすい。

ブレードが横方向に多少は曲がることができ、それを上下ではなく片側だけで支えているというジグソーの構造上、本体が曲がっていくとブレードの上側が引つぱられることになるので、このようなことが起こる。これを防ぐには、力-ブがきついほど、材料が厚いほど、ゆっくりと移動させる以外に方法はない。

ブレード曲がり

ブレード曲がり

ジグソー 木材の直線切り

平行ガイドが付属品とされているジグソーなら、これを使って簡単に直線切りが行える。使用の際には、ガイドが常に材料の側面にそって動くように力の配分を注意する。

付属の平行ガイドでは長さが足りない場合は、市販の丸ノコ定規を使えます。材料の側面に対して直角以外の角度でも切ることができる。長い直線を切る場合は、他の木材などを定規がわりに使うという方法もある。

ジグソー平行ガイド

ジグソー平行ガイド

ジグソー 木材の直線切り 手順

ジグソー 直線切り1平行ガイドを装着するが、まだガイドの位置は固定せず、ブレードを墨線に合わせる

ジグソー 直線切り2ブレードの位置がずれないように注意しながら、ガイドを材料の側面に当てる

ジグソー 直線切り3平行ガイドをしっかり固定する。ゆるみがあると作業中にズレて直線がゆがんでしまう

ジグソー 直線切り4いったん材料からブレードを離し、ジグソーを作動させてから材料に当てて切り始める

ジグソー 直線切り5ジグソーを進めることや、材料に押しつけることばかりでなく、平行ガイドも常に意識

ジグソー 直線切り6切り終わりの部分では平行ガイドがズレやすいので注意して作業すること

 ジグソー 切り抜き(窓抜き)方法

ジグソーで窓のような切り抜きを行う場合、最初にガイド穴をあけておくのが一般的な方法だ。使うブレードによるが12mm径もあれば十分。穴の端が墨線ぴったりになるようにあければ、ジグソーでの作業が楽になるが、ぴったりにあける自信がないのなら近くにあけ、ジグソーで墨線に向かって切り進めばよい。

ジグソー 切り抜き(窓抜き)

ジグソー 切り抜き(窓抜き)手順

ジグソー 切り抜き(窓抜き)1ガイド穴にブレードを挿入する。ガイド穴が墨線にそっていない場合は墨線まで切る

ジグソー 切り抜き(窓抜き)2切り抜く円の中心に円形定規のピンをセット。定規の位置をしっかり固定する

ジグソー 切り抜き(窓抜き)3後は定規のピンが浮かないように注意しながら、ジグソーで切り進めればいい

 ジグソー 傾斜切り方法

ジグソーのベースはブレードに対して垂直なのが基本だが、傾斜させることも可能だ。傾斜切りの際には、ベースを材料に押しつけにくくなり、横にスライドしやすい。平行ガイドを使ったり本体の側面を片手で押すなどの配慮が必要だ。

また、ベースは後方にも動かすことができることが多い。通常の切断では、材料のあばれを防ぐためにブレードより前方にベースがあったほうがいいが、ベースを後方にずらせば、壁ぎわ近くまで切ることが可能になる。

ジグソー 傾斜切り

 ジグソー 傾斜切り 手順

ベースを固定しているビスをゆるめる。六角レンチでゆるめる製品が多い

ジグソー 傾斜切り方法1

ジグソー 傾斜切り方法2目盛りを参考にしてベースの角度を調整する。特殊な角度の場合は分度器などを使う

ジグソー 傾斜切り方法3角度がズレないように注意してベースを固定する。しっかり確実にボルトを締め込む

ジグソー 傾斜切り方法4傾斜切りでは本体を材料に押しつけにくい。使用可能なら平行ガイドを併用するといい

ジグソー 傾斜切り方法5進行方向に対して横方向にスレて進みやすいのでガイドを支えて切り進むようにする

ジグソー アルミ、真鍮、プラスチックの切断方法

ジグソー アルミ、真鍮、プラスチックの切断方法ジグソーで木材以外の素材を切る場合、必ずその素材に対応したブレードを使う必要がある。プラスチックや塩ビは木工用でも切れないことはないが、歯の細かいものを使わないときれいな切り口にはならない。

鉄などの硬い素材を切る際にはオービタル機構はOFFにし、ゆっくりと切り進むようにする。また、ブレードの過熱に注意が必要だ。

薄い板材を切るような場合でも、時どきブレードを濡れ雑巾などで冷やすといい。ブレードの劣化を防ぎ寿命を延ばすことができる。

厚い材料の場合は切削油を流しながら切断する、放熱が促進されるうえ、材料とブレードの不要な摩擦を軽減してくれるし、切りクズを流し出して作業効率を高めてくれる。材料の裏側にグリースを塗つておくという方法もある。
塩ビやプラスチックなどは、さほど問題なく切れるが、この場合も摩擦熱に注意が必要だ。プラスチックの場合、ブレードの熱で溶けてくっついてしまうことがある。こうした場合も濡れ雑巾などで冷却するといい。

また、金属やプラスチックの薄い板を切る場合は、材料があばれやすい。こうした場合は下に捨て板を置き、まとめて切るといい。

さらに、表面が軟らかい素材だと、ベースでキズがつくことがある。こうした場合はベースをおおう専用のカバーを装着したり、材料の表面に簡単にはがせるスプレーのりなどで紙を貼つておくといい。

グソー アルミ、真鍮、プラスチックの切断

ジグソー アルミ、真鍮、プラスチックの切断 ポイント

ジグソー アルミ、真鍮、プラスチックの切断方法1ブレードを動かし始めてから材料に当てる必要があるが、材料が硬い金属だと位置が落ち着きにくいので慎重に当てる

ジグソー アルミ、真鍮、プラスチックの切断方法2切り方は木材と同じだが、進めるスピードは硬い材料ほど遅くする。切り進む間はブレードの過熱にも注意

ジグソー アルミ、真鍮、プラスチックの切断方法3パイプなどの丸いものを切る時は材料にベースを押しつけにくい。斜めにならないように注意して作業する

ジグソー 作業安全対策

ジグソーは他の電動工具よりは安全なほうですが、それだけに無造作に使う場面が多くなります。よくあるのは、作業台の上にコードを這い回して使うことです。間違ってコードを切ってしまうのも危険ですが、コードを片手でどかしながら切り進むのも、操作が不安定でよくありません。また集中力が散漫になります。

必ず自分の体よりも後ろから電源をとってください。コードを腕に巻き付けている図は、アイロンかけをしているクリーニング屋さんを参考にしたものです。極端かもしれませんが、これくらいの気持ちでいてもよいでしょう。

片手に材料を持ちながらの作業も危険です。図の右は力-ペットをナイフブレードで切っている場面です。軟らかい材料は固定しにくいので、無造作に考えるとこうなってしまいます。作業台になるものを探しましょう。

ジグソー 安全対策

ジグソー 清掃、保全、メンテナンス

木材を切る作業では、ジグソーは前方のブレードが舞上げた切りクズの中を進みます。冷却口が多い機種は、この切りクズが詰まりがちです。あまり溜め込まないうちに、掃除機で吸い取っておくとよいでしょう。

ブレードの前にある透明カバーに切りクズやホコリが溜まると、刃先が見にくくなり、つい開けたまま作業しがちになります。まめに掃除しましょう。キズが付いて曇ったものは、店で純正部品を取り寄せてもらって交換します。

 ベースの点検も大切です。不安定な材料をバタつくままにムリに切った後では、ベースが曲がっていることがあります。次に正確な作業をしようと思っても、これでは使えません。曲がったベースも純正部品・に交換する必要があります。

ベース角度を変えられる機種では、変えて使った後、すぐに直角に戻しておかないと間違いのもとです。とくに、わずか5度くらい傾いたまま収納するのは最悪です。また、時々定規
を当てて直角を点検調整しましょう。

注油に関してはサビ止め程度です。ブレード周辺やベースにマシンオイルを薄く塗ります。可動部分やスイッチに注油するのはかえって傷みます。

ジグソー メンテナンス

ジグソー アクセサリー

ジグソースタンド

ジグソーを定置に据えて、卓上型として使う方法があります。図はジグソースタンドにセットした状態です。たいがいのジグソーには、その機種専用の別売品として、このようなスタンドが用意されています。丸ノコスタンドに似ていますが、刃口の穴形状や取付ネジの位置が違い、共用はできません。

ジグソー スタンド
これは材料のほうを動かします。クランプで固定しにくい小さな部材を曲線に切る時に便利です。木材で装飾的な家具や小物を作る方によいでしょう。また刃先や墨線がよく見えて狙いがつけやすくなります。糸ノコ盤との違いは、厚手の板が速く切れること。また、細かいカーブは切れません。

フェンスを使えば、何本でも直線に切れます。切った部材は確実に一定寸法に揃うので便利です。もちろんクランプでの材料固定は不要。これなどは能率よりも、丸ノコの加工分野まで用途が広がることに意味があります。
刃は露出しています。夢中で材料を送っていると、手が近づきやすいので気を付けましょう。また複雑な曲線切りはちょっと練習が必要です。

ジグソー クランプ

材料の固定には欠かせない各種クランプ。接着用、位置決め用と分けた結果、切断作業用には下図のタイプを選んでみました。
Lクランプ」はとくにお勧めです。締付アームをスライドさせ、材料をくわえたらグリップで最後のひと締めをします。

面倒な固定作業も、この手つとり早さが不精を防ぎます。締付アームは材料の下側にセットします。上側ではジグッーにぷつかったり、棒が振動でせり出してきたりします。グリップ式は下側に向いた時でも締めるのが簡単です。これにゴムが付いたソフトクランプ式は木材を傷めません。

クイックグリップ」も、「スライド十ひと締め」タイプですが、こちらはレバーで引き絞ります。バーを下に向けてセットするので、レバーのほうに手のひらを当てて強く握る操作になります。これもワンタッチの手軽さです。

クランプが4個以上あると、作業はスムーズになります。補助的に、安価で丈夫な「Cクラップ」をいくつも用意しておけば便利で、接着にも使えます。ここで強調したいのは、予算が許す限り「手つとり早い」クランプを選んでほしいということです。

クランプの種類

クランプの種類

動画おすすめのジグソーの使い方

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 *ジグソー 工具の選び方、使い方、手入れについては下記の文献に更に詳細な内容が記載されています。

参考文献:
1.DIY工具選びと使い方 著者:青山元男 ナツメ社
2.DIY 道具の便利手帳 監修:西沢正和 大泉書店
3.電動工具 徹底利用術 著者:荒井 章

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