金切鋸の正しい使い方、選び方、手入れ

金切ノコギリ イラスト

金切鋸の使い方

一般的なノコギリは引く時に切れます。これを引き切りというが、金切りノコは押す時に切れる押し切りです。使用する際には、押す時に強く力をかけるように意識すること。また、金切りノコはフレームからノコ刃までの距離であるふところが大きくありません。大きなものでも10cm程度。それより太いパイプや厚い材料は切断できません。

金切りノコはノコ刃が折れることは少ないが、金属の切断に使用すると、比較的すぐに切れ味が悪くなる。そうなったら交換が必要です。交換の際には押し切りできるように刃を装着する必要があります。

ノコ刃によっては方向が表示してあったり、メーカーによっては表示のある面が作業中に左側になるといった一定の法則があったりもするが、わからなければ歯の形を見るしかありません。歯は片側が垂直に近く、片側は大きく傾斜しています。このうち垂直に近い側が切断に利用されます。また、ノコ刃の張りが弱いと折れやすいので、十分な張りが必要です。

金属パイプの切り方

金属パイプの切り方

金属パイプは切り始めが難しい。目的の位置からずれないように最初の切れ目を入れていく。

塩ビパイプの切り方

塩ビパイプの切り方

塩ビのパイプならあっという間に切ることができる。
切れ目が人つてしまえば、後は非常にスピーディ

金切りノコは図のようにして持ちます。片手で柄を握って、もう片手はフレームの上に置いて材料に押し付けます。これがコントロールしやすい方法です。硬くて厚手の金属を切るのは、根気が要る作業です。押して切るほうが疲れません。
もっとも、軟らかい金属であれば引いて切るのも構いません。ノコの動きが重い場合は、フレームの前の部分を握ります。洋ノコ型であれば、この持ち方を前提にした形になっています。

根本的には、フレームを握った内側に手や指が入るのは危険です。特にフレームの後ろを握るのは非常に危険です。刃がズレた時に指が挟まれます。また作業中は必ず軍手をはめましょう。手のひら側にゴムが当ててあるものが最適です。そして材料は万力で確実に固定しておきます。

金切ノコギリの持ち方

金切ノコギリの持ち方

鋼板の切り方

鋼板は押して切ります。そのほうが体重を利用できます。ノコは立て気昧にし、45゜~60゜の角度にします。このくらいがよく切れる角度です。切りクズの排出性が良くなるからです。直接的には手の圧力が、少ない刃に集中するからとも言えます。

厚手の鋼板では、すくい上げるようなカーブを描いて操作するのも効果的です。小さくゴシゴシ切るのではなく、ノコ刃の長さをフルに使えるように、安定した大きなストロークを心がけます。これでノコ刃も長持ちし、作業もはかどります。もともと切れるペースは遅いので、切り口を見ていても、進む様子はつかめません。切りクズの出方が多いかどうかが目安になります。

次は、刃を押し付ける力を生かして切るか、往復の回数で稼ぐかです。どちらの考え方にも立てますが、結局は両方とも必要になってしまいます。効率を上げるには、ノコ刃の選択が大切です。材料に適したピッチでないと、まったくはかどらないので、これは切実です。

軟らかい真ちゅうなどの金属は荒目の刃を使います。逆に硬い鉄板や、引っかかりやすい薄板は細かい口を選びます。ノコ刃のピッチ18山と24山は一般的で、どこの店にも置いています。このふたっは用意しておいて、材料が変わるたびに試してみるのが確実です。ノコ刃サイズは、穴間隔で250ミリ1種類だけです。なぜか254ミリ(=10インチ)ではありません。使っていて切れ味が鈍ったら、刃先を点検。丸くなっていたら早めに交換しましょう。

鋼板の切り方

鋼板の切り方

パイプの切り方

肉厚の鉄パイプなら、鋼板と同じ要領で素直に切れます。問題は物「し竿などの薄いパイプです。切り始めて、径の1/4を過ぎると、刃が引っかかって進みません。でも引っかかるのは円周の片側だけです。手前はよく切れるので、その部分を切り進みます。そして随時パイプを回し、外周をたどってりJりますぃこうして1周しても切り口が一致するように、油性ペンで線を引いておけば確火です。

またパイプは足で押さえていてはズレやすく、ノコ刃を折るもとです。必ず万力で固定しましょう。キズ避けには、皮革や薄手のゴム板をはさみます。
切り線が曲がりやすい場合があります。姿勢を整えても曲がる時は、ノコ刃の装着状態が問題です。張りが緩いようであれば、ネジを増し締めします。また、ノコ刃がピンの取付面から浮いている場合は、押し付けて密着させましょう。

パイプの切り方

パイプの切り方

特殊な切り方

金切りノコは、あまり深く切るとフレームがつっかえます。さらに切り足したい場合は、ノコ刃の向きを変えて装着します。ただしこれは直線型に限られ、洋ノコ型の場合はこの状態にすると持ちにくいので、この機構はありません。

金属以外には「石切り刃」があります。これは硬質チップを付けたヤスリ状の刃です。レンガやブロックを切ることができます。切るとは言っても、割るきっかけを作るほうがラクです。例えばレンガを切る場合、切る箇所の表裏に5ミリほどの溝を付けます。ウェスをふわふわに重ねた上に、これを載せて軽くたたけば、平面状に割れます。たたく道具はゴムハンマーや木ヅチが適当です。

切り方の工夫

切り方の工夫

金切ノコギリ 替刃の交換方法

金切ノコギリ 替刃の方法

金切ノコギリ 替刃の方法

各種の方式があるが、ハンドルを回すことでノコ刃の張りが調整できるものが多い

金切ノコギリ 替刃の方法2

金切ノコギリ 替刃の方法2

ノコ刃の張りがゆるむと取りつけ部分の突起からノコ刃を外せる。装着は逆手順

金切ノコギリ 替刃の方法3

金切ノコギリ 替刃の方法3

ノコ刃は通常の位置のほか
45度や90度の位置にセット
できるものもある。

替刃の種類

替刃のサイズは共通だが、替刃は切断する材料に適した刃を選びカットする。

金切ノコギリ刃の種類

金切ノコギリ刃の種類

動画 金切鋸の使い方 |初心者、女性向き

参考文献:
1.DIY工具選びと使い方 著者:青山元男 ナツメ社
2.DIY 道具の便利手帳 監修:西沢正和 大泉書店
3.電子工作工具活用ガイド 著者:加藤芳夫 電波新聞
4. 道具の徹底使用術  著者:荒井章 山海堂

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